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イイね!
2022年07月11日

2スト船外機 キャブレター内の残存燃料について。

今回は、ちょっと書いておきたかった記事。

釣りを終えて船外機を真水で汚れを落とし、フラッシング作業。
バケツでもフラッシングホースでも良いのですが.....
おおよその方が最後の最後に燃料を遮断して所謂言葉上『燃料を使い切るまで回した』と言う方が多いと思います。
恐らくイメージとしてキャブレター内に残る燃料を使い切った....と言う勝手なイメージ。
これ最初の頃私もおもいっきり勘違いしておりました!!

そして今でもよく使う際は、基本的にはそれで終了!と言う形で大体保管します。
この場合あくまでも比較的短期間の間に再使用する前提がる場合に限ります。

で、ここに来られるそれなりにご自身で整備されている方は、当たり前と言う事で話を進めさせて頂きたいと思います。
と言うのも.....
整備系ブログや動画など見ていて驚くのが、キャブレター内の汚れと不調の多い事。
それが現行主流の4スト船外機ならまだ判りますが、混合燃料の2ストでそれやっちゃうと少し油断すればオイルのガム状と言うかタール状のヘドロがあちこちで悪さを行います。
特にキャブレターだけにとどまらず、ダイヤフラムや燃料系のコネクタ部分、こう言ったところに溜って燃料供給の邪魔をする事例が多数。

それに反して燃料を使い切った!と勘違いしてそのままキャブ内タンクに燃料が残存したまま保管されている方が多いのでは?と疑問に思いこのブログを書きます。

私の場合エンジンを回し検水を確認(温度や勢い)しながら10~15分を回した段階でアクセルを締めず、燃料ホースを外します。
そしてこの言葉が正しくはありませんが、まずは燃料を使い切ります。

ここで多くの方が燃料使い切った?と思っていないでしょうか?

勝手に使い切ったと思われる残存燃料ですが、その場で分解するとよく判ります。
コネクタからダイヤフラムまで、ダイヤフラム内部からキャブ手前のホースまで、まぁまぁ燃料は残っています。
更にキャブレターのフロートタンク内は結構な量です。
シリンダ内の負圧で供給されていくのでタンク内の燃料はかなり残ったまま最終的に燃焼は息絶えます。
なので負圧の掛からなかった燃料は全て残っている訳です。


と言う訳で長く置いておく(1か月以上)場合の処置として必ずフロートタンクのドレンより燃料を抜き取りましょう!
alt



メイン機ですがキャブのフロートタンクのサイドや下側などにこのような真鍮製のドレンボルトが取り付けられています。
alt
※スズキの場合。


こちらはマイナスのドライバーや8mm6角などで開放出来ますが、メーカーによって様々です。
過去YAMAHAの2馬力は#2のプラスネジでした。
とりあえずオムツ代わりに下にペーパータオルを折ったモノを敷いてドライバーでネジを開放します。
alt



8馬力用キャブだとフロートタンクも少し大きくて結構な量のガソリンが出ます。
あと2枚ほどペーパータオルがあれば更に良いです。
alt
勿論他にも重大な注意点があります。
室内作業の場合は、まずはしっかりと換気のとれる環境下で行ってください。
ガソリンは空気より重いので窓が上にある場合は特に中が必要。
また当たり前ですが火気厳禁です。
そしてガソリンが抜けたらドレンコックの閉め忘れにご注意を!


さてケース内には多少燃料が溢れます。
その場合ケース内の排出孔からちゃんと抜ける仕組みとなっています。
ここも汚れなどよく溜る場所ですので掃除しておくと良いです。
alt



例えば2日に1回くらいの頻度で船外機回している方と2週間に1回の方、月1回の方もあれば数か月に1度の方まで色々いらっしゃるかと。
そんな中でちょっと間が開くとあっと言う間に月日が経つものです。

以前旧車のキャブレターを専門にオーバーホールをされている大阪のY(仮名)キャブレターさんにDT5のキャブレターを診断して頂いた時の事。
こちらかなり昔に車用のキャブレターオーバーホールでお世話になったところなんですが、今はもう船外機のキャブレターだけはお断りしているとの事です。
何故なら....
・ オーナーのメンテナンスが兎に角すこぶる悪い。
・ 月1度そこそこの始動なのに手入れを全くしていないのが殆ど。
・ その上で水上使用でエンジン停止は命に関わるものなので責任を負えない。
過去相当見られてきた中で、とにかくメンテナンスの悪いオーナーが多い上に海水使用となると尚更。
耳に残ったのは1か月放ったらかしとか特に2ストでは考えられない!と嘆いておられたのが印象的でした。
私のキャブレターは画像診断で問題なしでして他にアドバイスを頂きましたが、船外機キャブレターの診断が受付られないとの悲しい現実を目の当たりにしました。


毎回とは言いませんが、少しでも長く置くな~?と思いましたら燃料抜き取りをまずはお勧め申し上げます。
そしてちょっとでもアイドリング不調の際は、まずはキャブレター洗浄にその他燃料系周りの取外し洗浄。
※金属パーツはYAMAHAのヤマルーブキャブクリーナーが高いけどお勧め。
フロートタンク(樹脂)やガスケットパッキンなどには噴き付け厳禁です。


そして不調じゃなくても半年に1度くらいはホース内や接合ニップル、フィルターなどもチェックした方が良いです。
フィルター通していてもどこからともなく黒い小さな塊が出てくるもんですwww。
またニップルなどはパーツクリーナーなどで汚れ飛ばすだけで燃料の流れ変わるかもです。
いずれにしてもかなりの長期間不使用の場合はキャブレター自体を外しておくのも手かもしれません。
これもご自身でマメに触られている方には全く以って不要な情報とは思いますが、意外と燃料周りをブラックボックスみたいに怖がって、全く触らない方が多いのに驚き簡単な注意喚起として書いています。
これいかに。
ブログ一覧 | 船外機メンテナンス全般 | 日記
Posted at 2022/07/11 17:11:56

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この記事へのコメント

2022年7月11日 20:29
バイクの話ですが
古いバイクなのでオイル上がり防止で
冬季でもたまーにエンジンかけてましたが
背丈ほどの雪かきしてやるのが苦痛で
キャブドレインから抜いてました。
古いキャブなのでフロートに悪さして
オーバーフローを起こしたり
キャブにガソリンが落ちなくなって停止など
道路なのでなんとかなりますが
海となると…。恐ろしいですね😅

コメントへの返答
2022年7月12日 7:45
そちらでの冬のメンテナンス.....
燃料抜き作業と言うよりも雪掻き作業?と言った方が良いくらい大変ですねwww。
基本バイクも車も船外機も同じなので特に2スト混合燃料は気を付けないと大変です。
過去船上でオーバーフロー数回起こしておりますが、中古機は年寄りの血管みたいに突然ゴミが剥がれて、小さい穴塞いだりします(笑)!
ある意味機械なのに人間の身体に似ていますwww。
2022年7月11日 21:34
ホントに気にしてない人多いですね。
4ストでも燃料コック閉めて止まるまで回して終わりって人多いです。
その状態でフロート室の燃料見てみると、ガソリン8割近く残ってます。
その状態で長期保管すると、タール化した燃料でジェット類が詰まります。
スプレーが多い時なんかは塩分で腐食してしまいます。(濃縮された塩分ですので、かなり強烈!)
ジャンクで始動しないと言う船外機の7割位はキャブ不良ですね~。
キャブばらして徹底的に掃除すると大概は動く物が多いです。
海での使用ですので、下手すると命に係わる事なのでこまめなキャブメンテは必須ですね!
コメントへの返答
2022年7月12日 7:57
たまにメンテナンスのブログなどを拝見してるとビックリするような汚れのまま使用されている方散見されるので少々驚いております。
やはりキャブレーターのセッティングなどデリケートな面で外すのを嫌うのでしょうかね?
仰るように海水のスプレー痕などはどんな金属類でもマメにふき取りしておかないと最悪の腐食に発展しますね(笑)。

燃料系に関わる部分ですが....
最近は考え方を変えてゴミなどの異物は必ず混入してくる事を大前提に触っておりますwww。
2022年7月12日 10:01
頻繁に釣行に行けるビワマスシーズンならほとんど抜きませんが、海シーズンやとドレンから抜いてますね。

豪雪地帯に住むバイク乗りが、フューエルワン入れてガソリン抜かず一冬ぐらいの放置ならなんとも無い。と言ってたので冬の船外機の暖まりが悪いが微妙な時には、なんとなくたまに入れてます。
氷点下近い時は入れる入れないではアイドリングの安定が違いました。

しかし、25万キロハイエースに入れたら、アイドリングで振動が不安定にでかくなり、入れないほうが調子が良かったですwww
コメントへの返答
2022年7月12日 11:32
ケースバイケースですし、私も抜かない事多々ありますが、長期間保管の場合は確実に抜いておいた方が間違いないですね。

フューエルワンぐぐってみましたがワコーズの添加剤なんですね。
冬場のアイドリングに良いのかなぁ?

ちなみにキャブレター関連の記事で過去うっすら記憶にあるのが、燃料抜いたからと言って安心出来ないと言う記事を思い出しました。
燃料空にしても今度は真鍮などの錆などの心配があるそうです。
対処方法は忘れましたwww。
まぁマメに分解洗浄が一番良いんでしょうね!
2022年7月13日 1:02
これいかに。に違和感がw
コメントへの返答
2022年7月13日 6:58
その内慣れますよwww。
2022年7月17日 17:42
これいかに。に達成感がw
コメントへの返答
2022年7月17日 20:32
仰る通り違和感より達成感が勝りました(笑)。

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「コーナン コンテナアルミ台車改造 フロントドーリー計画の途中経過報告 http://cvw.jp/b/1672597/48159168/
何シテル?   01/03 11:57
大阪→名古屋→髙松(香川)→大阪とあちこちに飛ばされ続ける、哀しきサラリーマンのおっさんです。 フォロー/フォロワーについて... 折角興味頂いた方に対...

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