固定カメラあると出来るんですけどねぇ。
まず今回の出艇場所は瀬戸内海屈指の激流ポイントと書いておきましょう。
土曜日は冬型の気圧配置で等圧線シマシマの阪神タイガース状態でしたが、日曜日は移動性高気圧に覆われ比較的穏やかな天気。
ただし北寄りの風、最大風速5mとゴムボートにとってはまぁまぁ嫌な風ですね....
4時起床し即出発、現着5時過ぎですが日の出時刻は6時過ぎなのでゆっくりと支度。

船外機カバー、傷付けるの嫌なので古いカバー付けようか迷いましたが、折角の初回走行なのでピカピカのカバー取り付けました(笑)。

パットと見、新品船外機みたいに見えますね♪
のんびりゆっくりと支度していましたが.....
恒例の忘れ物やっちゃいました(T T)。
魚探積んでくるの忘れたwww。
まぁ昔の漁師さんなんて山立てしてポイントに合わせますからね。
そして何よりも致命的な法定備品では無いので決して無くてはならないモノでも無いのでいいや!と心の中で強がりを言います。
※氷6kgの入っためちゃ重いクーラーとタックルケースは後載せです。
そうこうしているうちにお1人ゴムボートのおじさんが来られ出艇前の立ち話。
アキレスのクワガタと言う軽量ボートですが、何とスロープとは言えドーリー無しで降ろされます。
こんなまな板使用のしぶい艤装なんかもあったりして。
ボート談義を色々と楽しみました。
そして無事ボートは降ろしいざ出艇。
チョーク引いて2回目で即スタート。
港内スローのあと恐る恐るスロットル半開!
ガルルルルルルル~と2スト特有の唸りを上げてアッと言う間にプレーニング!
もうあっけないと言うのか何なのか....多分時間にして3秒以内って感じですかね?
まず以ってレスポンスの早さが桁違いに良い。
更にアクセル開けると怖い怖い。
と言いますのも前のノーマルDT5のプレーニング位置に着座していたため、エクステンションハンドル操作していましたが振られます。
一旦停止して船外機の首振り作用を調整するスイベルの蝶ネジを固めに締め上げ、アクセルスロットルも固めに調整。
特にスイベルが緩いとボートが急転回して振り落とされそうになりますからねwww。
エクステンションも外して着座部分をやや後方に変更。
ノーマル5馬力では微妙な位置で変わる走行もこの船外機にはそんなの関係ねぇ。
向かい風3m程度でしょうか?
波もあるし潮も速いので何とも言えませんがそこからGPSデジタル速度メータが示したのは最高速度約30km/h。
この重量でこの速度は申し分ありません。
要らないモノとっぱらって条件の良いコンディションでトライしたら下手したら35km/kmくらい行きそうですね。
しかし波のある状況ではここまでの全開走行必要なし。
アクセル7分目くらいが丁度快適です。
さてここから4kmほど離れたポイント目指しますが、アッと言う間に到着。
すでに大船団が集まっておりますが、ゴムボートで来てる人は勿論誰もいません(笑)。
潮がぶつかり複雑な流れかつ無数の大型ボートの引き波の嵐。
しかしレスポンスの高さはこう言う場合に発揮してくれますね!
前のノーマル5馬力ではやはり立ち上がりの遅さから少し油断すると追い波による船首の波への突っ込みが生じて海水の打ち込みが激しかったですが、この船外機は自分の頭で考えた動きをすぐに受けてくれるようなイメージ。
今回結構波がある中でしたが、海水の打ち込みは殆どありませんでした。
下手に最高速云々より頭で思い描いた動きをしてくれるのが私にとっては最大の魅力です。
さて魚探無いけどこんだけ船居たら何か居るじゃろ!?と言うことでとりあえず貰い物か中古で100円前後のジグより大き目(150g?)を適当に取り出して電動ジギングを開始。
まずは一番潮上にボートを付けて落とします。
と、着底したかどうかでいきなり根がかり?と思いしゃくると.....
着底寸前でフォール喰いしてました!!
何と1投目早々に40オーバーのツバスゲト!
この初走行を祝ってくれるかのようなありえない幸運(笑)。
時合い?かどうか判りませんが、この嬉しさでまずはLINEで雅工房・長松社長さんへ船外機の調子の報告をさせて頂きました。
まぁ簡単に言いますと『やばいよ社長・この船外機』って感じでwww。
その後は釣りに集中。
潮が複雑で150gのジグでも速い場所だとすぐラインが斜めに。
パラシュートアンカーも安全上勿論出来ないので風と潮任せのどてら流し。
こう言う場所だとスパンカー的なモノが欲しいですね.....
と、また良からぬ発想が頭を過ります(爆)。
ゴムボート来てる馬鹿は私一人ですwww、しかしその走行性能は負けていないですからね(笑)。
潮上に戻る際の加速は4スト10馬力以上小型船にも引けをとらない状況。
すぐに立て直しが出来ます。
そもそも立ち上がりの良い2ストの上、パンチの効いたロケットスタートなので嫌がらせの様にわざと近くに来て引き波を立てる遊漁船なんかも平気で逃げることが出来ますwww。
この日は高気圧の張り出しとは言え、北風もまぁまぁあります。
が、普通のボートでは釣り日和ですね。
その後何度か流してもう1尾追加。
激流の中に急にジグが真下に落ちる感じの良い潮があります。
2回ともそんな感じの場所でアタリました。
それを見極められるようにもっと釣果伸びるかもしれませんね。
そして忙しないこのポイントも1時間半程度充分遊べたので、時計の針9時前に反対側の様子を見に大移動。
潮の流れや向きを覚えながら周囲の船の状況などもチェック。
その後朝方お会いしたゴムボートのおじさんに潮の緩い場所でお会いしたので互いの状況確認。
時間は9時だったのであと『1時間程度あちこち様子見ますわ』と言って別れて、今度は全然違う方向へ一気に駆け抜けます。
兎に角移動速度が速い。
ある程度の深場、そして駆け上がり、潮のぶつかるかぶつからないかの手前、そんなところをイメージしながら何とか流せそうな場所を探しているうちに、逆にボートが1隻また1隻を集まり始まりました。
もしかしてここ良い場所?と思いながら水深40~70mの辺りを流します。
油断するとアッと言う間に流されますが、雅船外機なのでノープロブレム。
遊漁船に負けぬ劣らぬ速さで潮上に戻ってくれますからねっ!
これだけでも半日釣りをするとして、貴重な食い気モードの時間帯に戻るのをもたもたしなくて済みます。
そしてしつこく信じて流しながら巻き上げていますと....
ガツン!と待望のアタリ!!
結構な抵抗を見せて上がってきたのは軽く60超えたハマチ。
電動ジギング、勿論シャクリは手動ですが巻取り楽でハマりそうです(笑)。
もう充分すぎますな。
その後この爆釣ジグを根に引っ掛けロスト(T T)。
時計を見ると10時少し回っておりましたので後ろ髪引かれながらも早目の撤収と致しました。
どうですこのケース裏面のスプレー痕。
毎回こういった場所の洗浄が必要不可欠。
船外機に恵まれゴムボートとしては申し分ない釣果。

さてここでこの船外機のポテンシャルをまとめてみました。
敢えて今回は激流ポイントをチョイスしました。
ここは流速の速い場所ではまず2馬力ではとても行けない場所。
ノーマル5馬力でもかなりしんどいです。
そう言った経験に基づき勿論安全には一番配慮しながら試験的に走行&釣行を実施しました。
結果....
兎に角ストレス無くかっ跳んでくれるじゃじゃ馬船外機!?とでも言いましょうかwww。
かなり思い通り動いてくれますね。
それもこれも2馬力、チューニング4馬力、ノーマル5馬力と乗り継いで来たからこそ細かな違いが痛いほど良く判ります。
先にも書きましたが兎角トップスピードに皆さん拘りがちですが、私はむしろ低速から一気に駆け上がるレスポンスの良さに目からウロコです。
これにより操船中のストップ&ゴーが思い通りに自在が効き、追い波や引き波をうまくかわせます。
そう言った意味でノーマル5馬力よりもまずは安全性が格段に向上したと言えます。
ただ怖いのはそれ故に無茶な出船などしないよう充分自分に言い聞かせて引き続きボートライフを楽しみたいと思います。
その後夜に長松社長からお電話頂き色々と楽しいお話に会話が弾みました。
私がこの船外機を気に入った事をお伝えすると非常に喜んで頂けました。
可搬式小型ボートにおいてあくまでもドーリー砂浜出艇を前提に考えると、この2スト5~8馬力ベースは最強だな!?と確認。
ただ残念ながらこの船外機については年々程度の良い本体も激減。
パーツ供給も苦しい状況となって来ております。
時代は4ストと言う事もあり、次なる時代を見据えて雅工房さんでは現在4ストの各基も色々と試行錯誤の上、世に送り出しているとの事でした。
それ以上に移転後の工房リノベーションで日夜色々とご尽力され年内はそっちで忙しいとか。
極上のDTが見つかればまたLIMITED EDITIONを製作されるとは思いますが、ベースが少なく次は一体いつになるでしょうかね?
そう言う意味でもこの巡り合えた船外機と長らく付き合えたらと思っております。
浮気性だけ出なければ.....ですけどね(爆)。
先に申しておきますが決してお安い船外機ではありません。
でもパーツの価格や手間を知ってる人にとっては、決っして高い訳でもありません。
そういう意味でこの船外機については違いの判る人に乗って欲しいなぁ....
と言う訳で私別に雅工房さんの回し者でも関係者でも決してございませんが、船外機については懇切丁寧に相談出来る社長さんですので興味ある方は是非一度長松(おさまつ)社長さんまでお問合せしてみては?
【雅工房】
〒311-3155
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雅工房 代表取締役 長松 政巳
携帯070-1302-6720
【事業内容】
船外機整備2~250馬力迄対応、オリジナルボート製作、FRP施工(ボート関連のみ)、一般塗装、FRP塗装 特殊塗装