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2022年02月14日 イイね!

ジョイクラフト JCM305 船体パーツ剥がれ防止 PVCパッチ補強作業

さて1月中旬より取り掛かっておりますジョイクラフトPVCボートJCM305の各部補強作業。
1月末には大掛かりなダイナキール補強作業を無事終えまして、その後2週間程度の日数を掛けて各部パーツを補強致しました。

とにかく時間のかかる面倒な作業ではありますが、本来は購入してすぐにしておくべき作業とも思います。
と言うのも過去2回中古艇を購入しましたが、経年劣化とともに樹脂パーツ+PVC生地においてはどうしても相性が悪く、確実に剥がれてきます。
少なからずPVC生地の特性として生地の性質、使用する接着剤の材質や取り扱い方法により下手すると購入後1年でもいとも簡単にパーツが剥がれてきます。
所謂ものぐさな方には非常に不向きな材質のボートだと思います。

以前にも書きましたが.....
1.洗浄不足、残存海水による接着面や記事の劣化。
2.畳み方が悪いために接着面に対し無理な力が働き剥がれる。
3.放りっぱなしによる直射日光や紫外線による加水分解。

この3大要素が極めてPVC素材のボートを劣化させる要因だと思います。
これを防ぐには!?。

1.使用後は放置せず、なるべく早く真水での洗浄、拭き取りを確実に行いしっかりと乾かす。
2.折り畳みの際は、各部パーツとの接合面を避けて行う。
 また畳んだ状態での長期保管は避けてたまにエアー充填を行う。
3.光の当たらない冷暗所、高温多湿を避けて保管。

この一つでも怠る方は、高額なCSM素材をお勧め申し上げます。
と言ってもなんぼ強いCSM素材でもそのような扱いなら劣化速度も速いですけどね。

と言う訳で現在使用月数1年とちょっとですが、昨年結構出撃しました。
すでにハンドルや多目的台座などパーツ部分には手を入れないとヤバイな?と感じていたところ。
重い腰を上げてようやく作業に取り掛かりました。

今回行ったのは以下の部分。

1.トランサムボードと本体との接合部分左右2か所。
2.後部リフティングハンドル左右2か所。
3.オール取り付け部分左右2か所。
4.多目的パーツ取り付け台座左右前後の4か所。

合計10か所の純正パーツ部分の補強です。
相当気の遠くなる作業ですねwww。

1.トランサムボードと本体との接合部分左右2か所。
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経年劣化で剥がれると命に関わる超危険な大切な部分です。
ましてや重い船外機をひっ掛けて一番負荷の懸かる部分。
そして中古のジャンク品などでは良く剥がれていますwww。
まぁ笑い話抜きにして、こんなところ剥がれているボートなんてよう乗らんですわ...。


で、手順として4つの作業工程に分けました。
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➀②でトランサム接合樹脂パーツとPVC船体本体との接合部補強。
③で円形接合樹脂パーツとPVC船体本体との接合部補強。
接合樹脂パーツトランサムボードとの海水浸入防止のコーキング措置。



➀と②で使う補強用PVC生地。
幅40mmで長さが内側400mm、外側360mmに設定。
これを書く2セット製作。
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外側は2ストオイルで結構汚れているのでシンナーやパーツクリーナーなどを駆使してしっかりと接着面を掃除。
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ある程度汚れを落とします。
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まずは各パーツを仮置きしてマスキング。
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マスキングを終えたら接着剤塗布作業。
薄く均等に塗る→3分乾かす→薄く均等に塗る→3分乾かす→薄く均等に塗る→10分乾かす。
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同じく同時進行として、接合面も接着剤を薄く均等に塗る→3分乾かす→薄く均等に塗る→3分乾かす→薄く均等に塗る→10分乾かす。
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接着剤1本目前回の作業の残り、この時点で終了(笑)。
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慎重に貼り合わせ。
これがまた難しい。
線の合わせを樹脂側から行い空気を抜きつつヘラで抑えて行きます。
絞り込むような感じで空気を抜きつつ樹脂パーツとのラインをキッチリと合わせます。
言葉で上手く伝わりませんが、こう言う作業は数をこなしてなんぼですね。
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この作業➀②を済ませたらメインとなる円形部分の補強。



ちなみに大きな円をカット出来なかった(自身が無かった(笑))ので、四角で角を大幅に落とした補強パッチにします。
まぁ少しでも接着面積が多いほど補強も強いですからね。
Rを抜くのに使い捨てのコーヒーカップを流用。
近くに転がってるものなら何でも良いです(笑)。
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本体側接着剤塗布作業。
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最終工程の④はマスキング&コーキング塗り付け。
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このように内側と外側に均一な塗面を残します。
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ここは木材と樹脂の結合部故に接着剤も違うモノが使われているかもしれません。
剥がれると本当厄介なので出来るだけこのようなマメな対処を施し、海水などの浸入を防いでおいた方が良いと思います。
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全てのマスキング終了。
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コーキングにはシリコン素材のクリヤータイプを使いました。
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乾燥後のコーキング。
透明なので殆ど判りませんが、ちょっとした作業で少しでも長持ちさせられると良いです。
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これでようやく一つ目のトランサムボード補強が完了。
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一つの部分を乾かすのに最低24時間必要ですのでこれだけで3日掛かりましたwww。


2.後部リフティングハンドル左右2か所。



この作業、正直やろうかやるまいか悩みました。
1枚モノでの補強パッチはRが多く難しいのは判っていましたので.....
で、どうせならやっちまえ!と言う事で補強パッチを8枚の生地に分けると言うウルトラCに(笑)。
まずは長方形パーツ4枚製作。
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これを3回接着剤塗布のルーティンで貼り付ける超マゾィ作業(爆)。
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まずは4枚貼り付け完了。
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次に角を抑える4枚の生地を作ります。
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細かい余り生地の有効活用(笑)。
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こんな感じで1枚ずつ丁寧にやんないとダメなので時間が掛かってしゃーないですわ。
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左側後部のリフトハンドル完成!!
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これをもう一方やらないとダメなのでこちらも3日程かかるwww。


3.オール取り付け部分左右2か所。



これもリフトハンドル同様の作業。
少し知恵がついて段ボールで型紙を作成。
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これで大まかな型抜きが可能に。
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型取り後にクラフトカッターで切り抜き作業。
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接着のルーティーンと細かく時間が掛かります。
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オール取付け樹脂部分も補強完了!!
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4.多目的パーツ取り付け台座左右前後の4か所。



こちらは過去のゼファーボートや前艇のJEL305でも経験済みの作業ではありますが、今回は補強パッチの抜き取り位置を変更。alt



出来るだけ見栄えも良くなるよう台座の段差部分に合わせてカットします。
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接合面にマスキングを施しいざ接着。
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毎度のごとくマゾィルーティーンで根気よく丁寧に。
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接着剤の塗りすぎは厳禁!
薄く綺麗に伸ばすのがコツです。
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張り付け後にはみ出した接着剤を早めに取ると綺麗になります。
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とりあえず完成!
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これを4か所行いますwww。
本当もうやりたくない作業です(笑)。


で、この台座に限らず24時間乾燥後に接合面外側にヘラを突っ込みます。
このような隙間のある所については再度接着剤を3回塗りして再接合します。
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縁の接着剤はシンナー&綿棒でこそげ落として一連の貼り付け本完了!
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2週間みっちりと時間を掛けてようやく完了。
まぁしかし粘っこい作業ですwww。
この作業ですが、下手に慌てて行うと結局のところ接着不良に陥りやり直しとなります故、腰を据えてじっくりと取り組むのがある意味のコツかな(笑)!?
そしてこの作業により、ボートの折り畳みがかなり楽になると思います。
思いの外がっちりと補強は出来ましたからね。


これで舳先バウ部分に取付けられているアンカーローラーを除き、剥がれそうな各パーツ部分の補強を終えました。
が、まだまだこれで終わった訳ではありません。
未だ道半ばです。
ここからはPVC生地によるパーツ増設作業に入ります。
と言う事で今回はここまでです。

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