船外機レストアにおいてショップでは基本的にやってくれない作業。
本体の錆び落としwww。
まぁ部品交換などでどうしても触らないといけない部分はともかくとして、べらぼうな料金を払わないと基本的にはバラシてくれませんwww。
何故ならって!?
車やバイクなどと違い、剥がせば剥がすほど大変だから.....
まず塩害による固着で程度の悪い船外機ほどボルトが折れる、ケースが割れるなど複合的にリスクが大きくなり嫌がられますwww。
ひらたく言いますと動いていたモノが下手に触ったために動かなくなるリスクが発生するから。
そしてこの固着剥がしに莫大な時間と労力が科せられますwww。
なので大抵はショップに持ち込んでも.....
『新しいのを買い替えた方が安いです』とか『うちではそこまで分解しません』とかなる訳でして....
※まぁ、正論?っちゅうたら正論かもしれませんね。
なのでどこの馬の骨とも分からない中古船外機においては、相当なリスクをはらんでいることをお忘れなく。
まぁ今回触っている船外機についてはタダで貰った上に、共用するパーツを過去の部品取りよりある程度持っているから!と言う理由で半分遊びも含めて弄っております。
それでも消耗パーツ交換や最低限の錆止め塗装なども含めるとそれなりの金額になりますね。
ハッキリ言いますと中古でもある程度の整備保証のあるショップさんの船外機もしくは新品を買う方が最初は絶対に安いです(笑)。
でも最低限のメンテナンスしないとすぐに屑鉄と化しますからその辺りが難しいwww。
そしてある程度動く!+容易なメンテナンスが可能!と言うところまで復元させるにあたり、本体の錆び落とし&錆止めは必要不可欠。
未だ半ばではありますが、ブログが必然的に溜るのを恐れ錆び落としや洗浄などレストアの様子を画像とともに追いかけます。
さて船外機の心臓部であるエンジン本体。
ヘッドカバーのM8ボルトは無事解除できました。

ガスケット周りは当然塩の結晶や酸化したアルミ粉が固着。
しかしながら使用回数が少なかったのか?通路を塞ぐような大きな塊などは見受けられませんでした。
シリンダー側!
冷却水の循環する水路は多少の錆があるものの、過去いろいろ触ってきた感じでは許せるものです。
まぁ年数が年数ですしねwww。
水路は根気よく鉄ヤスリでゴリゴリ除去。
アルミが腐食するとこのように白い塊に変化。
コイツは確実に落としておかなければなりません。
こちらはヘッド部分。
メタルガスケットを剥がします。
並行して水路のお掃除も。
ヘッド部分洗浄するとバリが目立ちますね。
更に拡大すると鋳物型の筋やバリが目立ちます。
何てええ加減な造りなんだwww!
こちらは後日ヘッド容積が変わらない程度(ノーマル)で面取りを行いたいと思います。
合わせる部分の面取りもある程度まで施します。
更に進めてヘッドのレストア第一弾はとりあえず終了。
同様にシリンダー部分も第一弾完了。

今回はあくまでもノーマルプチレストアにつきお金を掛けませんwww。
なのでリードバルブやクランク部分を割る事はしませんのでここまで。
さて塩害まぁまぁありましたエグゾースト。
赤丸はボルト破断(爆)。
まぁなんとかボルト穴復元させれたので良かった.....
エグゾーストカバーにプレート。
コテコテに塩害を被っておりますね。
ちなみに右側のプレートはすでにパーツ在庫終了しておりますので捨てないようにwww。
ルーターのワイヤーブラシで磨き込みますが、まぁ酷いのなんの.....
プレート部はガスケットはがしのためにキャブクリーナーに漬け込みます。
排気ポート部などオイルの通るところは塩害勿論ございません。
画像上側の細い水路が一番目詰まり起こす部分です。
ガスケットケチらず、ここを頻繁に開けて掃除すればエンジンかなり長生きしますよ。
何とか息を吹き返したエグゾーストカバーとプレート。
裏面(内側)です。
そしてクランクを割らないのにフライホイールは一度撤去。
この作業嫌いだわ(笑)。
何故外したのって?フライホイールも錆びてるから!
あとエンジン本体も薄ら汚れ多数なのでそちらの掃除も兼ねて分解。
こう言った汚れが意外に取れないし手が届かないから。
こんな汚れも....
ある程度ですが綺麗になりました。
さてその他パーツはダイジェスト版で!
スイベルカバーグリスニップル周り。
えぐい腐食ですな。
ロアーケースはあちらこちらに積年の汚れと浮き錆がありますね。
砂や埃まみれです。
リバースロック部分。
また詳しくブログにも記載しますが、ここも確実に塩害を受けるパーツかつ絶版パーツです。
スプレー浴びるので仕方ないのかな.....
分解に成功したクランプブラケット。
折角分解出来ましたが、どうやら今回コイツの出番は無くなるかもです。
お湯、中性洗剤、スポンジである程度の汚れを除去。
冷却水の真鍮チューブなどもこの際汚れをしっかりと落としておきます。
洗浄、錆び落とし、洗浄を繰り返し何とか使えそうなところまでレストア。
先程も書きましたがクランプブラケットのみとある理由から一部別のモノに変更する予定です。
とりあえず塗装準備が整うまで一旦保管。

何気にこの作業.....
かなりの重労働ですね。
こんな作業、専門業者に任せたらそりゃぁそれなりに取られても仕方ないなwww。
と言う訳で何とか3月度内にまで組上げ完成させたいんだけど、ここに来てペースダウンの感じです。
まだまだ格闘は続きます.....
ではでは!
Posted at 2022/03/08 11:49:24 | |
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船外機 SUZUKI | 日記