こちらのブログも自身への備忘録.....
と言うかバラし作業を進めていてわかって来ることは?
大体同じ箇所が塩害でやられて修理や交換が必要になってくると言う事。
またそう言ったパーツより先に絶版となっていく宿命....
今回は地味なパーツ群となりますが、小型DTユーザー様にこう言った絶版パーツを壊れない様に維持するのはただ一つ!
可動部分を出来るだけ可動させ、出来れば暇を見つけては分解洗浄&補修・修復する事です。
まずはパーツリスト引用による絶版パーツ達を赤丸で囲んでおります。

とりあえずパーツを並べてみた。
どれも代用他から代用の出来そうなパーツが少ないが、かなり厳しいけど5番なら何かのパーツで流用出来そう。あと19番のスプリング(特殊形状のキックバネ)については自作もしくは他の部品を改造して作れそうです。
てか、あとからの作業に出て参りますが、この19番のスプリングは形こそ残れど.....
バネとしての役割がとある理由で死んでおります。
訳のわからないこのゴムブッシュはこの謎の溝にぶち込みます。
恐らくこのスイベルブラケットカバーとギアハウジングとの緩衝をやわらげるモノでしょうか?
そう言う意味であれば耐油ゴムをそれなりに削っての代用は効きそうですね。
まぁゴムの成形品ですから純正がやはりしっくりと来ますが、意外と絶版となっていますので分解の際に誤って捨てないようにしてくださいwww。
さて現在鋭意分解中のDT8 スイベルブラケットですが....
案の定こちら18番のスラストブラケットと言うパーツが取れません。
このようにラックシャフトと呼ばれる芯棒がアルミと固着して離れません。
過去数台のバラしでこの部分を普通にバラす事が出来たのは何と1回だけ(笑)。
それくらい海水を浴び、かつまともなメンテナンスされないところです。
ちなみにこの芯棒が抜けないように固定されているビスの頭は吹っ飛んでおりますwww。
何のパーツやねん?って事ですが.....
ギアをリバース(後進)に入れた際にもう一つの絶版パーツであります28番のリバースロックと言う部品がかみ合い、アクセルを回した際に船外機の跳ね上げ(チルトアップ)を防ぐためのパーツなんです。
実際にリバース走行する時、ゴンッ!と船外機が少し跳ね上がるのが判りますが、思いっきりアクセルを回した際に万一チルトアップなんぞすると大事故に繋がりますからね。
※クラッチロッドターンバックルと言う長ナットで調整を行います。
さて先日実家に帰りました際にペラの簡易溶接でトーチバーナーを使う機会がありました。
折角なので塩漬けとなっていましたスラストブラケットの剥がし作業を試みます。
ちなみに先ほどのスプリングについてですが、この作業によりスプリングが焼きのせいでバネとしての反発性能が失われてしまいます。
その他にも塗装は勿論の事、樹脂ブッシュも当然ダメになりますので、トーチバーナーの使用はある意味最終手段なんです。
バネがすでに赤く焼けていますね。
この後冷却浸透ルブをシャフトに噴き付けますが.....
ここでもかなりの注意が必要です。
噴射するガスで炎上する場合がありますので、まずは消火出来る体制を整えた上で...
難燃性の着衣や革手袋の装着など火災や火傷に相当気を付けてください。
※ある意味真似されて事故しても知らんからね。
噴き付けが無事終わるとピンポンチで迅速かつ思いっきりハンマーでぶっ叩きます。
ここまでやれば外れます!
が、バーナーってあんまし使いたくねぇな....正直なところ。
ちなみに部品取り2台分まとめて作業(笑)。
貴重なスラストブロック2つゲット!!
と言う訳で、まぁまぁ苦労の連続でのバラし作業なんですが.....今回外した2台ともに共通して言えるのが,、パッと見の外観がまずまずイケてるんですよねぇ~。
なのでこちらに限らず殆ど中古しか存在しない2スト船外機だけでなく、他の船外機において下手に手を出しますと、こう言ったちょっとしたパーツ剥がしでとんでもない苦労ともう手に入らないパーツを壊す事にもなりかねません。
未だ中古マーケットにて取引されていますDTシリーズですが、レストアされている方のへの少しでも一助になればと思っております。
さてとスプリングの代用品でも探してみようかな?それとも自作してみようかなっと!?
ではでは。
【注意】
赤丸以外に実際にオーダーをしてから終売が確認されるものもございますのでご注意ください。