クラッチ分解と掃除【DUCATI916】

以前、大阪のショップにＤＵＣＡＴＩをメンテナンスに出した際、

クラッチバスケットとクラッチ板を一式、中古品（使用頻度低）に交換後、
しばらく乗っていたのですが、
たまに発進の際の半クラッチ使用時、ジャダー（クラッチが滑る現象）が発生するので
クラッチ分解と掃除をしてみる事にしました。

アンダーカウルを外して


エンジンの

こちらのカバーの中に


クラッチが入っています。（赤色の部分）

余談１：
　クラッチカバー中央の「象さん」マーク、
　ＤＵＣＡＴＩの親会社だったＣＡＧＩＶＡ（カジバ）グループの名残です。
　
　２０００年頃までの部品には象さんマークが入っていることが多いです。
　象さんマーク、だっくは好きだったりします（＾－＾）


余談２：
　ＤＵＣＡＴＩ９１６を設計したデザイナー「マッシモ・タンブリーニ」さん。
　ＣＡＧＩＶＡからＤＵＣＡＴＩが抜ける際の条件の一つとして
　「マッシモ・タンブリーニ」さんの残留だった様で、
　ＤＵＣＡＴＩが抜けた数年後、ＣＡＧＩＶＡは「ＭＶアグスタ」へと社名変更。
　タンブリーニさん設計の「Ｆ４」を世に送り出します。

　なので、「ＤＵＣＡＴＩ９１６」と「ＭＶアグスタＦ４」のデザイナーは同一人物。
　「Ｆ４」を元に設計された「Ｆ３」もタンブリーニデザインを引き継いでいるという事に。



はっ！！

余談を熱中しながら書いてました（汗）

作業に戻ります。


クラッチ外側のプレートは６本のボルトで固定されているので外すと、

ようやくクラッチ板とご対面出来ました。

クラッチ板を外す工具は

こちらを使用します。

この工具、Ｏリングを外す工具なのですけどね。
クラッチ板を外すのにとても便利なので重宝してます。

カチャカチャ（作業音）


クラッチ板、取外し完了。

１枚１枚確認していると、擦れている部分と擦れていない部分がある事が判明。
まだ完全にアタリが付いてないのですね。

全体で擦れる様になるとジャダーも出る事は無さそうです。


安心したので、クラッチを掃除して元に戻す事にします。

クラッチ板を１枚１枚、掃除。

ゴシゴシ（掃除中）


クラッチ本体側も

掃除します。


その前に、
バスケットの変形具合も確認しておきます。

これぐらいならまだ大丈夫。

ゴシゴシ（掃除中）

ゴシゴシゴシゴシ（夢中になって掃除中（笑））

掃除に夢中になりすぎて、
掃除後と、クラッチ組み上げ後の画像を撮影するのを忘れました。


試走しようかと思っていたのですが、雨が降ってきたので
試走は次回休日に延期。

クラッチ板を組み上げる際、当たり面を確認しながら
効率の良い慣らしが出来る様にクラッチ板の順番を入れ替えながら組みました。


アタリが付いて、クラッチが本領発揮した時が今から楽しみです。（＾－＾）