※前作の1話のお話抜粋
線路の反対側のホームに美女を発見した 剛志は、駅の階段を駆け上がり、発車まじかの電車のドアに向かって走って、ドア寸前のホームで転んだ。
彼女の乗った電車は無情にも発車。
右手首骨折。
顎下を5針縫う怪我。
全治1か月。
会社を2週間休んだ剛志。
そんな傷もすっかり癒えた 主人公 大野剛志
信号待ちでふとルームミラーで、後ろを見ると、運転しているのは、メチャ美人な女性。
車は黒いワーゲンのポロ。
タイプだ~♪
大野剛志 の心はときめいた。
これは神がボクに与えたチャンス。
クリスマスプレゼントに違いない!
逃す必要は無い。
そう トイレの便器にも書いてあるじゃないか。
「もう一歩前へ」
恋には、もう一歩前に踏み出す勇気が必要なんだ。
剛志は決意した。
青信号でスタートすると、すぐに路肩に車を止めて、黒のポロをやり過ごすと、直ぐに、ポロの後ろを尾行。
彼女の乗ったポロは、次の角を右折すると、狭い、路地へ入っていった。
すかさず、剛志も右折する。
意外と彼女の車のスピードは早く、遥か、50m先に。
剛志は、焦った。
【今、彼女を見失ってはいけない!】
アクセルを踏み込む剛志。
スピードメーターの針が上がる
30km
40km
信号の無い、十字路を通過したとき、突然、赤い旗が見えた。
警官だった。
「こんにちわ、、今、そこで一時停止しなかったですよね、標識見えなかったですか?」
・・・・・・
「お待たせしました、じゃあ、ここに期日までに6,000円振り込んで下さいね。お気をつけて」
これが世間一般に言う、赤切符というヤツか?
最後に小さな声で
ありがとうございました と聞こえた気がするけど、気のせいか?
彼女の車を夢中に追いかけるばかりに、標識を見落とした自分が悪い。
憔悴した剛志は、暗い気持ちで、ハンドルを握ると、そのまま帰路についたのであった。
「いやぁ、景子ちゃん、いつも悪いね、今日非番なのに。」
「いいんですよ、係長、うちの署、今月のノルマあと少しだから」
「しかし、凄いよね、景子ちゃんが後ろに着くと、かなりの確率で追いかけてくる。」
大野剛志 44歳、既婚
剛志のおバカな青春ドラマは続く、、、、、、、、、。
※、注 この物語はフィクションです。
登場する氏名、団体名、地域名は全て架空のものです。
又、日本の警察は、このようなズルい罠は仕掛けません。(笑)
Posted at 2012/12/04 20:49:47 | |
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