先日落札したオイルドジャケットが届きました。
しかし、いつも思いますがネットオークションって、取引で人間性が垣間見れますよね。
その前に落札したピンバッチなんですが、多分、出品者の方の意向よりも落札価格がかなり安かったからか投げやりになった?
それともその方の元々の雑な性格なのか?
配送は、定形外郵便とかメール便では無くて、送料もお高いゆうパックです。
しかし、自宅に届いた時の形状を観てびっくり。
普通の封筒に毛が生えたようなもの。
割れ物シールは貼ってありましたが、なんとピンバッチもティッシュ数枚で包んで、封筒へ。(笑)
ボクなら最低限、定形外郵便でさえ、プチプチに包んで、段ボールで添え木して封筒に入れますが。
幸い破損していませんでしたが、少し考えさせられる事例でした。
それにもう届いているのに一向に発送連絡すら未だありません。(笑)
もっとも届いたピンバッチには罪は無いので大切に使いますが。
届いたピンバッジです。

失くし易いものなので、とりあえず、これで型を取ってポリパテで数個イミテーションを作りたいと思います。
買うよりずっと安いので。(笑)
しかしこのピンバッジ、ボクは安く買ったけど、普通はこんなもんで4,000円以上とかしますが、素材はプラかな?
数百円の材料費でも木材ならツゲ、や黒檀。
もしくは、ギターのサドル部材の人造象牙でももっと質感の高いものは作れますね。
塗料を赤漆か水性工芸うるし、カシューとかで塗ったら工芸品が出来そう。
意外と簡単な造形なので、石膏で型を取らなくてもいきなりポリパテ煉って作れそうな気もします。
気が向いたら作ってみます。
さて、そして今回の荷物は、けっして壊れ物では無い衣料のジャケットですが。
同じ宅急便ですが、これがなんと前の方の配送形状とは、180度違う。
ジャケットをビニールの袋へ入れて、それを和紙的な包装紙で包み、ハンガーは別のプチプチで包み、ご丁寧にブランドの紙袋もプチプチで個別に包み。
買い上げのショップでメンテナンスした時の書類同封、おまけにハーブ的なポプリをそっと同封。
でそれにまた大量のプチプチでアンコにして大き目の段ボール箱に。
幾重にも真心を折り重ね。
男性の方ですが、この細やかな気配りとか梱包の仕方を見るとほんと繊細で、尚且つ物を大切に普段からされている方だと感動すら覚えました。
物を大切にし慈しみ、梱包する時にその物への感謝の気持ちを込めて大切に扱う。
次のオーナーさんへ向けて
【大切なものなので、大事に使って下さいね。喜んでもらえたら良いよな。】そんな願いを込めて。
不思議ですよね、遠く離れた土地に住む見ず知らずの方なのに何故か心が通い合う。
ボクも荷物を出庫する時は、常に似たような事を心がけていますが、ほんとやりとりや梱包ひとつで人間性がわかる気がします。
もしその方がお車を所持していたら、その方の愛車はどれだけ丁寧に扱われて愛されているか手に取るように想像できます。
そういう方に使われる物はほんと幸せだと思います。
さて、あまりの感動に前置きが長くなりましたので本題へ。
届いたジャケットです。
↓
画像では革ジャンのようにも見えますが、先日ブログで書いたとおり 綿素材にオイルをコーティングした黒い
オイルドジャケットです。
実は、今、これと同じ物でサイズ違いが別のオークションに出ています。
お値段は約3万5000円ぐらいです。
元値が確か23万円ぐらいだから、状態の良い美品中古なら、それでも十分お買い得なお値段だと思いますが、ボクの査定は厳しいので、評価額は、状態がとても良いと仮定しても買取は高くて1万円ぐらいです。
それに+してもし、クリーニングと りオイル加工がされている状態なら+1万円で付加価値を付けて 2万円がこのジャケットの査定評価額です。
例えこれが新品未使用だとしてもボクの査定額は約5万円。
あくまで服の素材や縫製、デザインでの評価です。
後の+18万円は、きっとブランド料ですね。
これを高いと見るか適正とみるかは人それぞれの価値観の違いだと思いますが。
ボクは正直高いと思います。
つうかボク買取業じゃ無いけど。(笑)
あまり興味の無い方が大半だと思いますが、一応届いたオイルジャケットの話しを少し解説したいと思います。
品質表示タグです。
↓

品質表示上は、オイルコーティングでは無くてワックスコーティングと記載。
心配した機械油的な匂いや表面のベタ付ですが。
機械油的な匂いはほとんどしません。
ボクは鼻が良いほうなので、多分、普通の方には匂いがまったくわからないかと思います。
想像ですが、クリーニングとリオイルされたショップさんでは、近年は機械油的な匂いのしない、動物性と植物性をブレンドした今風のオイルや、まったく無臭タイプのオイルでコーティングされているからだと思います。
後は、元のオーナーさんが、クリーニング後、風通しの良い場所で丁寧に保管していた。
保管場所が悪いとカビやオイルの酸化的な匂いがすることもありますので。
オイルの成分が変わった事で、匂いも無く指で触ってもベタつきが感じられません。
その指先の感覚は、多分、質の良いハンドクリームを薄く塗った、自分の皮膚部分を数時間後に指先で触った時ぐらいのごく微量なものです。
実験的に白い布で、目立たない部分を擦ってみましたが、オイル移りもまったく無い。
結論としてこのジャケットであれば人込みもシートに座るのもまったく大丈夫だと思います。
さてとわ言え、比較的厚めの綿素材にオイルコーティングをしているので、そのオイル分の重みもありけっこう綿ジャケットとしては重量感があります。
そしてオイルコーティングにより独特の光沢が出るので、少し遠めに見ると革的にも見えます。
一方で、傍で見ると日焼け的に少し独特な茶色に変色したムラ感が出てて、ビンテージ風にも見えます。
このオイルジャケットを小まめに埃を払い、水拭き程度でメンテナンスして、数年に1回オイルを塗りなおす正統派的な使い方をするか、もしくは、ほとんど手入れをしないで、あえてオイルが乾燥するような、乾いて枯れたビンテージの風合いにするかは、着る人の考え次第だと思います。
オイルドジャケット元祖の Barbourの物は所持した事も触った事も無いので比較はできませんが、このジャケットであれば日本でも普通に気兼ね無く使えますね。
好き嫌いは分かれるかもしれませんが、この独特な風合いは好きなタイプです。
そんなボクの文章を読むより、実際に店頭で見て、触って、匂いを嗅ぐのが一番ですよね。
そしてこのジャケットですが、ほんの少しお直ししてサイズ感を更に限りなくドンピに変えたいと思っています。
ウエストラインを少しだけ絞って、軽快に見えるように丈と、袖丈も3cmぐらい詰めたい。
サイズをお直ししてよりこのジャケットを自分色に染めたいです。
そんな心優しいジャケットの元のオーナーさんと、長旅でボクの元へきた素敵なジャケットへ
この曲を捧げます。
誰にも負けないくらい大切に着ますね。♪
My Love / 川嶋あい
https://youtu.be/hH5Qnzr8IsE