さて、そんな酩酊している今夜は、久々に、創作シリーズ~!
この物語はフィクションです。
ボクは学生時代、とっても好きなアニメがありました。
その漫画がテレビ番組になりやがて再放送の時のおかげで、少し人生を変えてしまったぐらい好きなアニメです。
そのアニメって、実は原作者と漫画家が違うアニメなんです。
原作者がストーリーを考え、そのストーリーに沿って、漫画家が絵やセリフを入れていく、そんな作業が一般的です。
ただ、そのストーリーが脚本のごとく精巧な物の場合もあれば、メモ書き程度の場合もある。
実態は闇と言うか、千差万別。
さて、そして、いよいよ漫画の原作の最終回にさしかかる頃。
突然、原作者が休みを無理やりとって旅に出てしまった。
ほんの少し世間ではパッシングも当時ありました。
締め切りも迫っいる時期に いい気なもんだね。
結末が、書けなくて、逃げたんじゃないの?
ちょっとばかし売れたからって、天狗になってるんじゃないか、そんな声も。
さて、それからだいぶ時が経った時。
偶然その原作者の方とお知り合いになりました。
女性ですが、女性といってもボクよりだいぶ年上の方なので、そう言う関係ではありませんけど。笑
たしか一回りも年上の方。
で、彼女に当時聞いた話。
原作者、漫画家、出版社。
三位一体の活動だけど、やはりお互い人間、
立場も違うし、意見の相違も出てくる。
人気絶頂だと、利益面を考えると、出版社や漫画家にとっては、ひっぱれるものならもっと話をひっぱって欲しい、連載を延ばして欲しい。
しかし、『水戸黄門』や『さざえさん』のように歳を取らない設定での物語りではなく、歳を重ねていくうえで、ドラマの展開があるストーリーでは、ひっぱるにも限界がある。
ここで、また無理やり主人公をもう一回不幸にする事なんて、私にはできない。
原作者としても、原作者としての思い入れ、美学がある。
ハッピーエンドにせよ、悲しい結末にせよ、読者に、とても良い話だった、読んでよかったと思われるそんな結末を書きたい。
そう思えば思うほど、筆が進まない。
書く事の苦しみ。
生みの苦しみ。
とても悩んだそうです。
そして、漫画の舞台が海外だった事もあり、彼女は最終原稿を書くために、漫画の舞台となった国に、一人そっと旅立つ。
その物語の匂いを、心を感じようと、ひたすら、町並みや郊外を歩いた。
読者や周りの期待が重く圧し掛かる。
ある田舎町で、何の変哲もない日常風景を見ていたとき。
普通の奥さんがベランダで洗濯物を取り込みながら、部屋にいる子供を叱っている。
そんなごく普通の風景を目にした時。
こう思ったそうです。
【私は、いったい何を迷っているんだろう?書きたいものを書けばいい、、、。】
そして、現地の郊外のとある 小さなホテルの1室で、彼女は最終章の原稿を書き上げた。
書き上げた時、涙が止まらなかったそうです。
この話を聞いた時に、なんて素敵な話だと思いました。
で、少し話が飛びますが、彼女に当時、弟子入りを志願したんです。
でも、あっさり断わられました。
『物を書くって事は理屈ではない、想い、そう感性なのよ。だからあなたに教える事は何ひとつ無いわ。 』
いたずらっぽい目をして、そう笑いながら言いました。
そして、後日、何も言わずに、ご自身の著書ではなく、
三島由紀夫の 『金閣寺』と言う本をボクにくれました。
何度も何度も繰り返し読んで、ようやくわかりました。
『こういう文章を書く苦しみに耐える強い精神と、これを越えるものを書く気構えがあなたにはあるの?』
そんな問いかけだったと思います。
アレ?なんか酔いに任せて変な事書いてる気がするけど、まあいいか。
マジなコメントされても返信に困りそうなので、スルーして下さいネ。
数日で消される運命のPVですが。
YUI-It's All too Much
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こう言うメロディーラインと、蒼い歌詞、幼い天使の琴声の組み合わせのアーティスト
世界に一人ぐらいいても、アリだとボクは真に思います。♪
Posted at 2009/09/21 01:46:30 | |
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