福岡行、ANA298便の機内.。
離陸後、ウトウトし始めていたボクは、突然の機内アナウンスの声で目が覚めた。
Good Morning,Ladies and Gentlemen,
Welcome you on board ANA flight 298 to Pyonyan. The captain in command of this flight is Kimu, and chief purser is Paku.
Our flight time to Pyonyan will take about 2hours 30 minutes.
For your safety, place your cabin luggage in the overhead compartment or under the seat in front of you. Please relax and enjoy your flight.
Thank you.
【行先が、平壌?パイロットが金さんで、チーフパーサーが朴さんっておい!冗談だろ?】
つうか、国内線で、ほとんど乗客 日本人なのに何故、英語だけでアナウンスするのだろう?
しかも平壌までの燃料積んで無いはず、ありえねぇ~!
観客から、どよめきと悲鳴が上がった瞬間。
前方の乗客が数人、突然立ちあがって、コックピットめがけて走った。
数発の銃声が聞こえた。
乗客だれもが、もうダメだと思った瞬間。
再び機内アナウンスが今度は、日本語であった。
「お客様にご連絡いたします。ただ今数人の勇気ある乗客の方のおかげで、無時ハイジャック犯を制圧いたしました。」
機内で、歓声と拍手が起こる。
ただ制圧と言う 日本語に違和感を覚える自分。
しかしその次の機内アナウンスで、乗客は、再び、恐怖のどん底へ突き落されるのであった。
「お客様の中で、どなたか飛行機の操縦ライセンスをお持ちのお客様いらっしゃいましたら、最寄りのキャビンアテンダントまでお申し付け下さいませ。」
機内から、大きな悲鳴と絶望感に似たどよめきが広がる。
【操縦士たちの身に何かあったのか?】
ボクも絶望感と恐怖で、急に体が震えてきた。
すると急にトイレに行きたくなった。
座席のシートベルトを外して、通路に立った瞬間。
前から歩いてきたCAが、大きな声で叫ぶ。
「お客様~!飛行機の操縦ライセンスをお持ちなのですね♪」
乗客席から、今度は、歓声と拍手が起こる。
乗客たちが、一斉にボクを羨望のまなざしで見つめる。
【いや、歩行器の操縦なら自信がありますが。】と冗談を言おうと思うより、それは早かった。
マズイ、この展開は、ボクはただ オシッコが我慢できなかっただけなのに。
「母さん良かったね、機内にパイロットさんが、乗ってたんだって。」
「頼みますよ♪」
「がんばって下さい。」
周りの乗客が、ボクに駆け寄り、激励する。
冷や汗が、脂汗に変わった。
【ボクは、ただオシッコがしたいだけなのに。】
とりあえず、機内のトイレに入ったボクは考えた。
「つうか、前にトイレ使ったヤツ!ちゃんと流せちゅうの!」
便器には 山盛りの う●こが!
そうだ、やっぱり正直に言おう、みんなの前で、操縦ライセンスは持っていないと、、、、。
トイレを出ると、違うCAが、おしぼりを持って、外で、待っていてくれた。
しかし、そのCAの顔を見ると!
紗季ちゃん~♪♪♪
つうか、コレANA便、なのになぜ、紗季ちゃんがCAで?
紗季ちゃんが、ボクの目を見つめてこう言った。
「乗客の命を助けて下さい。お願いします。もし無事に着陸できたら、、、、、」
「着陸できたら?」
「ゎたしを 、あ・げ・る」
「ハイ、やります、頑張ります!」
男として実に決断力の早い自分であった。
コックピットに入るとそこは、凄絶な情景だった。
操縦席には、奪われた拳銃で、胸を撃たれた、ハイジャック犯人が二人。
床には、ANAのパイロットが倒れていた。
幸いなことに、ANAのパイロットは、こん睡しているだけで、命に別状はない。
ハイジャック犯から拳銃を奪った勇気ある乗客を見ると、3人のサラリーマン風の男性。
ベロベロに寄ってる。
機内で、ビールを呑みすぎた彼らは、まるで、夜の新橋のサラリーマンのようだった。
結果オーライだが、泥酔が、乗客の命を救ったとわ、、、、。(笑)
犯人の遺体を廊下に引きづり出すと、ボクは操縦席に座った。
CAの紗季ちゃんには、副操縦士席に座ってもらい、管制塔とのやりとりを指示した。
車掌は君だ!運転手はボクだ!
って、古っ!
幸いなことに298便の機種は、747-400だった。
747なら、学生時代に、747の操縦マニュアル本で勉強したことがある。
当時自家用飛行機ライセンス取得を真剣に考えていた。
この機種なら、自動操縦装置も計器着陸装置も装備している。
天候が悪化しないかぎり、計器着陸装置が使えるはずだ。
ここから近くて滑走路の長い、空港は関空だけど、できれば、着陸時の安全を考えて、燃料を少しでも減らしたい、だとすると、着陸に適した空港は、横風用滑走路もある、羽田か、よし、羽田に戻ろう!
「I have control we go to hanada、、、、」
CDIを見る
良し、正常に飛行ルートに乗っている。
ムフフ、、、、だてにパソコンのゲームで、F15やスホーイ29を操縦したんじゃないぜ!
ファイティングファルコンで、戦闘だって。
いや、戦闘機のファイトはちと違う。
エアフォース1じゃあるまいし、チャフも装備していない。
羽田近辺の気象状況はgood!
ILSのカテゴリーは、CAT1 これならボクでもいける。
「Ladies and Gentlemen,
We will be taking off shortly.
Please make sure that your seat belt is securely fastened.」&アーメン、、、。
「お客様にご案内申し上げます。この飛行機は間もなく着陸態勢に入ります。お座席のシートベルトは確実にお締め下さいませ。神様仏様。」
って、そこまで訳さなくていいわい!
ILSが作動した飛行機は、順調に羽田空港の34Lルートから、A滑走路に向かって降下。
滑走路端を速度135ktで通過したら機首を3度上げてフレアをかける
スラストレバーをアイドルに戻し、主輪から着地
スピードブレーキ・レバーを作動、スポイラーを立てる
ここまで順調やん!
前輪が着地したら逆噴射をかかるはず、、、、。???逆噴射がかかなない?
このままでは滑走路をオーバーランだ。
海にツッコむ。
泳ぎは苦手だ!
ボクは叫んだ!
「手動だ!手動で、逆噴射をかける、紗季ちゃん!一緒にリバースレバーを握って!」
「リバースレバーってどれやん?コレちゃうん?」
↑夢の中でも、リアルに素の宝塚訛りでしゃべる紗季ちゃん。
「それちゃう、ドコ握っとるんや!それはボクのレバー、、、。」
ウワ~!もう間に合わない海だ~!!!
と言う同じ夢を夕べ見たのが、今回で2度めです。(笑)
最初に見たのは、確か3年ぐらい前かな?
ただ今回は、パイロットが食あたりで無くて、ハイジャックなのと。
航空会社が、JALからANAに変わってました。
どうして同じこんなくだらない夢を見るのか自分でもわかりませんが。
まぁ、それなりに楽しい夢なので、よしとしよう♪
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