昨年ここで書いたクリスマスプレゼントをもらった話。
ぼかして書いたので、内容を誤解された部分もあり再度いきさつを書きます。
けっして悲しい話でも美談でも無く単なる事実であり結末はハッピーエンドな話。
返答しにくい部分も正直あるので、できればコメントは控えていただくと嬉しいです。
空想の絵空ごとと思ってもらっても構いません。
ボクが子供の頃は、確か 一般的には、養護施設と言う呼称だったと思いますが、大人たちは 孤児院 と言う呼び名が多かった記憶あるけど、今は、1998年(平成10年)4月1日施行の法改正によって正式には、「児童養護施設」と改称されています。
ですが、児童養護施設とは別に日本には、非営利で経営されている母体も少なからずあります。
以下、一般的な施設の経済事情
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※子どもたちの健康にして文化的な生活を保障するために、生活諸費(衣食住、教養娯楽等)、教育費(幼稚園費、入進学支度金、修学旅行費、教材代、部活動費、学習塾費、特別育成費等)、就職支度金、大学進学等自立生活支度金等が補助されています。また、自治体によって差異はあるものの、生活費や教育費、自動車免許等資格取得の補助等が自治体単独補助として加えられます。
特に教育に関しては、私立幼稚園や私立高校への進学も経済的に可能な環境が整っています。
一泊旅行や外食、各種レクレーション、物品購入、インフルエンザ等の予防接種等。
人数多いから洗濯機なんかも5年ももたない。
クリスマスプレゼントは、そんな とある施設の子供たちにいただいたものです。
話は、うん十年前に遡ります。
このお話のさわりは、確か7年ぐらい前にここに書いたと思いますが、その後日談も含めて改めて書きます。
ボクが、小学1年の時に、6歳の男の子と3歳の女の子とお母さんのご家庭の一家が、近所に引っ越してきました。
いわゆる母子家庭です。
詳しい事情は知りません。
お母さんは、病気がちで仕事もできず、生活保護を受けていました。
なので、その二人の子供も保育園にも幼稚園にも行かず、毎日家にいました。
ボクは、一つ年下のその男の子と仲良しになり、良く、キャッチボールやいろんな遊びをしました。
ほんとうの弟のように可愛くてとても素直で良い子でした。
でもね、東京の下町でしたが、ご近所の大人たちの視線が妙に冷たい。
ある日、生活保護支給日に、その子のお母さんが、近所の精肉店で、豚コマをたった100g買っただけなのに、それを見ていた近所のおばさんたちが井戸端会議で、
「生活保護を受けているのに、豚肉を買うなんて贅沢よね、私たちの税金なのに。」
等々、延々と悪口のオンパレードしてるのをたまたま傍で聞いていました。
(こんな大人たちはみんな世の中から消えればいい)
いけないことですが、その時、ボクはそう思いました。
豚コマをたった100g買うことがそんなに罪悪なことなのか?
多分、その100gの豚コマを育ち盛りの二人のお子さんに食べさせて、お母さんは食べなかったのかな?
親ってそういうもんだから。
悲劇は突然やってきました。
その子たちのお母さんが亡くなったのです。
病名は 栄養失調 です。
世の中に神様はいないのだろうか?
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お葬式の日、親類たちが、もめていました。
3歳の女の子のほうなら引き取ってもいい、6歳の男の子は、物心ついてるし、育てにくそうだからね。
多分、そんな会話だったと思います。
ボクが弟のように思っていたその子のことをそんなふうに言うなんて。
(こういう大人たちもみんな世の中からいなくなればいい)
いけないことですが、その時もそう心の中で思いました。
でも幸い、二人とも親戚の話がまとまったみたいで、男の子は、横浜に、妹は、東京の親類へ。
引っ越しの日の別れの話は、思い出しても悲しいので割愛します。
数か月後のある日、母が 婦人クラブ?的な雑誌をボクに見せました。
そこの里親募集のページに載っていた とある児童養護施設のページに写っていた女の子は、まぎれもなく数か月前に親類にもらわれて行ったその妹さんでした。
詳しい事情は知りません。
ボクは、さっそく休日に電車に乗って、その児童養護施設に面会に行きました。
確かその時、お土産に持っていったのは、200円程度のクレヨンセットと駄菓子。
小学1年生の当時の財力では、電車賃+それが限界。
行くととても喜んでくれたのですが、帰り際に、帰らないで と泣かれ。
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こんなに別れが辛いなら、もう行くのは止めよう。
妹が、施設にいることを彼は知っているのだろうか?
幸いにも雑誌の効果なのか、妹さんは、すぐに里親さんがみつかり遠く長野のほうへ。
小学校1年の子供のボクに、わざわざ施設の方が連絡をくれました。
とても良い方々だからきっと幸せになりますよ。大丈夫心配しないでね、と。
こんな素敵な大人もいるんだね。
子供心に感動しました。
彼の大事な妹さんに、何もできなかった無力な自分への罪悪感から、高校時代から、夏休みには、ボランティアで、その施設でバイト。
と言っても、部活もあったから、週に2回程度です。
押しかけボランティアだから本来無給なんですが、そこの施設の方が、みんな良い方で、帰り際には、必ず、職員さん達の自腹だと思いますが、電車賃相当のお金をくれました。
そんな縁もあり。
その後、社会人になってからは、毎年月ほんの些少ですが、少しだけ寄付を。
その施設が必要とする金額から考えると桁が、2つも3つも少ないのですが。
自分の小遣いの中からなので、正直、毎月2~3,000円程度。
時には財布の中身がピンチで0円のときも多々ありましたが。
で、仕事の休みが取れる年のみですが、そこの施設に、人数分のケーキを持ってサンタさんになるのです。
かなり貫禄の乏しい痩せ形サンタさんですが。(笑)
子供たちの夢を壊してはいけないので、もちろんサンタのコスプレはしません。
財布の中身がピンチの時は、100円のショートケーキになります。
(んっ?今年のケーキはやけにシンプルだな?)とか。
さて、今では、その二人の子供も立派な大人になり、幸せな家庭を築いています。
数年に1回は、そこの施設のクリスマスイベントでは合同企画を行います。
で、ボクも含めてその3人の夢プロジェクト。
細かい内容はココでは書けませんが。
だから印税が、どうしても必要なんです。(笑)
けっしてこれは、美談とか慈善行為では無くて、3人の自己満足の夢の話です。
人の為とかでは無くて、自分がハッピーになるからやってるだけの話です。
偽善と人に、言われてもまったく気にしません。
だってほんとに偽善だから。(笑)
「・・・ありがとう...」 / 川嶋あい
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http://youtu.be/43Xf-PhnBV0