台風の発生と原因

　７月という「季節外れ」に、この時期としては最強クラスの台風が上陸する可能性が高まっているのは、海水温の高さと台風の発生数に要因がある。

　台風は海からの水蒸気をエネルギーとするため海水温が高いことが絶対条件。このところフィリピン沖から沖縄付近の海域は海水温が３０度以上の高温だった。

　また、海水温が高い理由として台風の発生数も一因と考えられる。台風は海上通過の際、強い上昇気流で海水をかきまぜるため、海の深い部分の冷たい水が上昇して海水温を下げる効果がある。しかし、この時期平年で６個程度発生する台風が今年は４個とやや少なく、この付近に台風が通過していないために海水がかきまぜられず、海水温が高い状態になっていたと考えられる。こうしたことが「季節外れの大型台風上陸」につながったようだ。