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この週末はF1フランスGP、北米2戦を終えてこれから真夏のヨーロッパラウンド。
これまで前半を簡単に振り返ってもた感想などを。
今シーズン、帝王シューミが引退して最初の年。勢力分布図が一気に書き変わり、混沌とするのではと、ある意味これまでより関心もたせました。
シーズン前の下馬評では、やはり2年連続王者が移籍したマクラーレン、それにフェラーリ。昨年までのチャンピオンのルノー、そしてホンダは出遅れ。トヨタは果たして念願の一勝は…注目新人は去年に引き続きロズベルク、コバライネンといったところ。
私も大体似たような印象を持っていたし、これまでのところ大きくは外れずに推移してるかに見受けられます。
よい意味で予想を裏切ってくれたのはSA&琢磨。去年は入賞はおろかまともに走れるかどうか、というような状態、事実グリッドは最後尾が指定でしたが…
ここまで状況が一変するとは。まだまだ真の実力チームには程遠いかもしれませんが、何か3年前と同じく期待を抱かせてしまうのです。
一方、本家のホンダ、トヨタは…完全ワークスで資金力もスタッフも大きく去年と変わらないはずなのに、ともにエンジン供給先のチームに先行許す展開。これは、極めて個人的な独断ですが、やはり自分たちが生え抜き、叩き上げで育成してきたドライバーを擁してないことが原因では?と思ってしまう。
さて、チャンピオン争いは、マクラーレンの新人L.ハミルトンがここまでチームメイトのアロンソを差し置いてポイント1位。見ていて感心するのは、そのドラテクも(モンテカルロではドリフトせんばかりでした)さることながら、メディアに対し、他チームのライバル達を刺激、挑発するようなコメント、態度が殆どないこと。かつてのチャンピオン達が言葉巧みに政治力を利用したり、マスコミを通じてプレッシャーかけ合ってたのとは対照的です。これは多分、彼が肌の色などから何度となくレイスを受け、それを乗り越えるための言動を身につけてきたこともあるでしょう。
一方、王者アロンソは、確かにそれらしい走りは見せているものの、言葉の節々に無言のプレッシャーを感じていることをうかがわせます。「マクラーレンは決して居心地のいいシートではない」など。去年までシューマッハという大きな壁があり、それを超えることを目標にしてきた。その壁が急になくなり、今度は逆に自分が追われる立場になった。当然ナーバスになることはありうる話です。
マクラーレンはこれまでの所、チームオーダーは一切ないと名言(そもそも明らかなチームオーダーはダメですが)してますが、この状況が続く場合、かつての'87年ウイリアムスのピケ&マンセル、'89年マクラーレンのセナ&プロストのように、遠からず確執→亀裂、いづれか一方がチームを離脱することは避けられないことのように感じられます。
やはり両雄は並び立たない、のかと。
Posted at 2007/07/01 00:11:39 | |
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