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イイね!
2014年07月11日

第6回 オーディオ調整通信講座

……誤字脱字ってどうにかならんのですか。
第5回をさっき読み返してたらそれでも結構ありまして。泣きたい(´;ω;`)
文字数が膨れ上がると読んでる内に文章構成に気を取られてしまうんですよ。
自分のブログでさえ感覚で読んでるのでダメダメですね。

さて、今回のお題目はこちら。

「クロスオーバーネットワークを駆使する」

ほい。ちょっとカッコいいじゃあないですか。

クロスオーバーネットワークってなんぞ?と言う方にわかり易くご説明致しますとですね、スピーカーユニットの受け持つ再生周波数を決めてあげる、というものです。主にコイルとコンデンサの組み合わせで設定を変更させてます。そんなので再生周波数が変わってしまうなんて(理論は置いておいて)オーディオって面白いですね。

はい、ツイーター君! あなたは3kHzから20kHzまで受け持ってください。
はい、スコーカー君! あなたは100Hzから4kHzまで受け持ってください。
はい、ウーファー君! あなたは50Hzから300Hzまで受け持ってください。


と、数字は適当に割り振りましたが、こんな風に指令を出してあげられる機能のことです。
それぞれの出力レベルも決められます。

で、これの何がすごいのかと言うと、
音像定位出し、音の密度感など、いろいろ影響を与えられるものだからです。

前回の講座で「低音の回折」云々と言いましたが、これも必死にタイムアライメントを出すくらいなら、リアに設置したウーファーの再生周波数帯域を下げて、フロントで鳴らしてるユニットにその分の低音域を鳴らすよう変えてあげればいいだけです。
リアにインストールしたウーファーの受け持ちを500Hz以下から、300Hz以下に設定し、
フロントで鳴らしているスコーカーの受け持ちを500Hz以上から、300Hz以上にするだけです。
これだけで低音の鳴り方は劇的に変わります。

ただし、使っているスピーカーユニットの公式発表されている再生周波数帯域を越えて再生させようとすることはお勧めしません。例えば再生周波数帯域300Hz~10kHzのユニットに100Hz~15kHzを再生させようとするようなことです。面倒でもメーカーが公式発表している数値を知っておくことは必須です。限界を超えさせて万が一壊れてもこれでは文句言えません。オーディオは大事に使いましょう。

そしてクロスオーバーネットワークでまだ面白い機能があります。
それはスロープ特性が変えられること。
スロープ特性とは、再生周波数のフェードイン、フェードアウトの度合いを調整するもの、というのがぴったりだと私は思っています。
簡易ですが図を描きました。(言うより早く伝わる)

じ、字が見辛い……。クリックすれば大きくなるから(´・ω・`)

斜めに落ちているところがスロープとなっているところです。緑の矢印のところですね。
このスロープの勾配の度合いを変えてあげられます。微妙に違うのがおわかりでしょうか。
再生周波数帯域ギリギリまで使いたい場合は急勾配にしてやったりします。ホームオーディオだとジョセフオーディオというメーカーがかなりの急勾配なものを開発していたと思いましたが。確か-120dB/octとかだったかな。要はユニットの美味しいところを抽出して使ってあげたいわけです。
注釈として付け加えておくと、ウーファー受け持ちで言えば下が-18dB/oct、上が-24dB/octのつもりで描きました。ツイーターの上はハイパスフィルターな状態。

それならフロントにインストールしてあるスコーカーに低音も任せればいいじゃん、となりますが、低音って振動板の動きが大きくなります。こうなるとスピーカーのレスポンスが悪くなり、歯切れの悪い音になります。それに振動板が大きい方が低音を出すのに有利という面は物理的にあります。最近は小口径を多数使って総面積を稼ぐ手法が主流ですが、計算上は同じでも大口径ウーファーの音って独特なんですよ。違うんですよ。

さあ、悩むがいい。葛藤するがいい。

ツイーターにどこまで下の周波数を受け持たせるか、スコーカーがダレない程度に下を鳴らすか、ウーファーはあえて下を伸ばさず、レスポンスの良い音質にするか、なども考えてやると楽しいかもですね。


ところで、カーオーディオでクロスオーバーネットワークを触りたい場合、最近のはある程度値段が安いオーディオでもいじれるのが多いのでしょうか? とにかく、ランクと難度的にはイコライザーより上の代物ですが、機能が付いているのならいじれる程度がどうであれ、良いことなので機会があればいじってみてくださいね。良いやつはマルチでいじれますし。夢の幅が広がります。経験者は語る。

それでは今回の講座「クロスオーバーネットワークを駆使する」はここまで。

質問があればコメントやメッセージの方から遠慮なくどうぞ。

えーっと、もう言うことないような気もするので第6回を以って、最終回でいいでしょうか。
だって、調整用の曲も見つけ、理想の音質に対しての心構えもして、万全なあなたがすることは、タイムアライメントとイコライザーとクロスオーバーネットワークの相互の微調整だけだもの。

物凄く唐突な気もしますが、
お疲れ様でした。良き音楽人生を、あなたに。

次回へのリンク。
ブログ一覧 | オーディオ調整通信講座 | 日記
Posted at 2014/07/11 23:55:59

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この記事へのコメント

2014年7月14日 12:43
こんにちわです♪

このスロープが
私、イマイチわからないので
お時間ある時に是非お願い致します♪


ツィーターってどこまで 下が出るかが勝負ですよねぇ~
ん~ ツィ-ターほすぃ~(笑)
コメントへの返答
2014年7月15日 8:35
おはようございます。

確かに説明で講座が終了してしまった感は否めませんが、実際さわる方が体感できるというか、百見は一聴にしかず、ですね。帯域をクロス(もしくは近接)させるときに、だら下がりで混ぜるかどうかによって微妙に音が違うんですよ。
あまり各ユニットの上限下限を近づかせたくない場合、例えばスコーカーとツイーターで言いますと、スコーカー上限3kHz、ツイーター下限3kHzのギリギリ同士とするより、スコーカー上限2kHz、ツイーター下限4kHzにしてスロープをそれぞれ-6dB/octにしたり、ですね。

ひとつのユニットでなるべくカバーしようと思うと、そのうちフルレンジ1発ユニット万歳なんてことになります(笑)
2014年7月15日 8:38
おはようございます♪

百見は一聴にしかず!!わかる気がします。

フルレンジ一発も賛成です。
ただ、どうしても フルレンジ一発だと コアキシャルスピーカーとなり
音像が上に上がってきにくく 難しいところです。

タイムアライメント&EQで、音像が上がってくれば最高なのですが・・・♪
コメントへの返答
2014年7月15日 10:13
PCの前にいるときはボーズのスピーカーでフルレンジを楽しんでいますね♪

残念ながら経験上、タイムアライメントとイコライザーで音像が上がってきた例はありません。腕が至らないのかもしれませんが(苦笑)

手軽に済ますのなら、こればっかりは最初にユニットの音離れの実力を買うしかないでしょうか。セリカに組むときは結局ソニックデザインになりましたが、あれこれ気にしたものです。

プロフィール

ウィックと申します。 特技はオーディオ調整です。 就活では役に立ちそうにありません。 趣味の方では役立ってます。 『A MEETING of ENJ...
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