前回のあらすじ。
リスニングポイントを見つけた。
PCデスクに合わせたチェアーの高さをオーディオを聴くときに毎回変える(戻す)……なんていう、恐ろしく不確定なことはしたくない。まず、チェアーの背もたれが真っ直ぐな状態で(間違いなく当てにできる)目安の位置に移動、そこから同軸ユニットが耳の高さになるように背もたれる……、という簡単なやり方で位置合わせをすることにした。これがなかなか興味深く面白いもので、耳の高さが同軸ユニットより少し高い位置というのは背もたれていない分、近くなるわけだけれど、背もたれて後ろに下がり同軸ユニットと距離を取っても大した変化がないことだ。背もたれるということは、若干ではあるが後ろの壁にも近くなるわけだが、あまり影響がない。まったく同じではないのだが全然許容範囲内である。所謂スイートスポットというやつに入りきっていると思われる。だが、これが前のめりになると途端に低音過多になり、音のバランスがモコモコし出す見えない境界線が目の前にあるようなのだ。絶妙に部屋の定在波を避けている次第。
音の質感は透明感が上がり、味わいが増した。
私の中では相反要素なのだが、アキュフェーズDP-1000+DC-1000の良さが引き出せているように思う。クラシックをお上品に鳴らすだけではなくヘヴィメタルもバリバリいける。
ここまでが実は引っ越し後の調整で早々に感じたことで、もっと苦労するかと思っていたのだが、想像以上に上手くいっている。
最近はまた手持ちのCDを漏れなく聴き直していて、違和感を覚える、まあ、バランスおかしいなと思う曲をその場でメモをして、一巡したらそれを元に再調整でもしようかと考えている。
一言で済ませるとカロリー3倍な音質。ピアノの実在感は劇的に良くなっている。音像(定位ではなく、音像そのもの)を濃くすることを目安にスピーカー配置をした成果が表れている。
因みに今のところ100枚程聴いていて新たに気になったのはベースの膨らみで2曲。シェリル・ベンティーンの「The Lights Still Burn」13曲目「Goodbye」の冒頭のベース。少しボーボーしてモワッとしているが、冒頭を超えればバランスは良かった。
次はオジー・オズボーンのリマスター盤「No Rest For The Wicked」6曲目「Fire in the Sky」全編のベース。このアルバムは全体的にモワッとした音質のベースで聴ける曲群が特徴かと思うけれど、特に「Goodbye」に比べると酷くて、こんなにボーボーした音に鳴ってしまっているのかと辟易するバランスになってしまっている。昔から何度も聴いている曲だったのに、思わぬところでリファレンスとして使えることを発見。
ただ、ジャズのヴィーナスレコード盤なんかは全部の音が強力に入っていて当然ベースの音も強力に入っているのだが(と、私は感じる。そしてそこが自然不自然の差となり、好き嫌いの元になっているそうだ。私は好きである。)、手持ちのヴィーナス盤を全部聴いてみて、これでボーボーになることはなかったのだ。むしろ善き。これも意外。
出過ぎている低音は引っ込めればいいだけ。
でも引っ込めて生命感までも引っ込むようではいけない。
その絶妙を探して私のオーディオ道は目の前に広がっている。
(パールジャムはまだ聴いていない)
Posted at 2023/09/13 06:03:27 | |
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