
低音に自信のあるオーディオ持ちは心地良く聴けるだろう。
やっぱり目黒将司は低音のバランスが上手い。ペルソナ2のリメイクサントラを聴くに、小西と喜多條の両氏ではその辺が不満で、P4Gのサントラを聴いてもその印象は変わらなかっただけに、P5では目黒以外も作曲に関わってるとクレジットを見たときは心配だったが、P5のサントラではレベルを合わせてあるので安心。
Disc1-1曲目の出だしから抜群の安定感。歌はジャミロクワイの名がライナーノートに出てたから比較するけど、女性版ジャミロクワイとして通用する仕上がりっぷり。
しかしP5は曲数多いね。スカグレは逆に少ないなと思ったくらいだが(イトケンは酷使するととんでもないのを作曲してきたりするらしいから故意に酷使することもあるそうだ)。
『Beneath the Mask』のインスト版など、アバタールチューナーを彷彿とさせる曲も多数。
Disc2-6『My Homie』という曲でプッシュボタンの音を使っているとのことだが、真・女神転生ストレンジジャーニーでも車のウインカー音から着想を得たり、相変わらず日常生活からヒントを探ってる人なんだなぁ、と。真・女神転生4を担当した小塚も同じようなことをしてましたがね。面白い。
DLCで聴けるようになる『宿敵』のP5版が収録されていないとのことで、そこは残念。でも『宿敵』ってペルソナの雰囲気に合うんですかね?
パンニングする音像定位についても気を配っている目黒の苦労は一体どれだけの人が享受できるんだろうか。
ライナーノートを読んでみると、PS4だから当たり前なんだけど、よくある「携帯ゲーム機だから云々」といったハードの制約についての事柄が書かれていない。その辺りは流石に据え置き機の面目躍如かなあ。
スカグレでも、圧縮された音源だけどPS Vitaで聴いた方が良い、なんて言われちゃってるくらいだし、ノーラと刻の工房では3DSのスピーカーで鳴らすことが前提の音作りしてあったり、ってことも書かれてた。妥協したところに個性が出てくるとは言うけど足枷にもなりかねないからなあ。だからと言って「PS4だからこんな音作りができました」なんてことも書かれてなかった。あ、そういえばPS4のゲームのサントラ買うのこれが初めてだ。
ついでにもうひとつ。
小西氏はライナーノートに「ああすれば良かったかな、こうすれば良かったかも」って書くこと多くないですかね? もうちょっと自信持ってもいいのよ?
ところでヤルダバオートの名前(グノーシス主義における、この世を造った「偽の神」の固有名)が明記されてましたが、イゴールの声や応対がいつものシリーズと違うのと関係してるんでしょうか?
ヤルダバオート自体は真・女神転生NINEで出てきましたが。
うーん、グレイシャーホワイトのPS4Slim欲しいな……。あとゲームしてるだけの時間(笑)
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Posted at
2017/01/25 21:53:56