
真・女神転生DEEP STRANGE JOURNEYの追加エンドを一旦クリアしたので、書いていなかった真・女神転生Ⅳ FINALの感想を書いておこう。書き溜めしてあったのさッ! 加筆修正もしたが、既に読み返してて懐かしいのが複雑な気分……。
誤字脱字があったら私の芸風文体だと思って諦めてほしい。何度か投稿後も読み返すつもりではあるが。
それではネタバレもしていくので気にする人は読まないように。
前作Ⅳと比べて気付いた、ダメな点。
・オートバトルの速度(テンポ)が落ちている。
・同じくバトル中の『次に回す』のテンポも落ちている。
・施設や部屋から出た際、カメラワークが入った時点での視点のまま出てくる。
(キャラ視点にするにはBボタンで視点リセットするしかない)
・アプリ、『悪魔スカウト+』の発動率が大幅に下がった。発動率は体感で3割くらい? 前作では強力過ぎたんだろうけど、おかげでアプリポイントが渇々のときは罠スキルになった。
・アキュラの転生体であるナナシの物語なのに、アキラと縁深いだろうミノタウロスがいない。なぜ、ミノタウロスだったのか、とかそういうエピソードが欲しかった。
(これに伴って前作Ⅳにて、せめてもの供養と言わんばかりにミノタウロスを改めて鍛え直した)
・前作Ⅳで存在を匂わせていたアキラの妹についてはまったく触れられず。
前作Ⅳと比べて気付いた、良い変更点。
・ターミナルを使った際、オートで外へ出るようになっている。
・プレイヤーが好きにできる二身合体が復活実装されている。
・パートナーが任意で選べるようになっていて範囲攻撃を除けば間抜けな行動はしなくなっている。
ただし基本的には誰かしら選ばなくてはいけないため、延々とカツアゲしたいときには邪魔。
・未会話のキャラや遺物取得が、できるかどうかがわかりやすくなった。
しかしⅣFはモブキャラの話はあんまり面白くない。ほとんどが終始フリンフリン言ってるだけだから。私個人しては、世界設定を匂わせる会話の方が面白みを感じるのかもしれない。これについては他のRPGでも面白いと思っているゲームはどうなのか、少し意識してみたいと思った。
・エストマソードとは別に本来のエストマが実装された。
・集魔の水が実装された。結構長持ちするのでレベリングしたいときには重宝する。
・基本視点のカメラワークがⅣに比べて少し引くようになった。見やすい。
・宝箱チェック時の判定が広くなった。取りやすい。ぬるーっと宝箱前に移動するのがシュール。
・エネミーシンボルへのアタックの許容範囲が広くなった。また、アタック時の振り直しがすぐにできるようになった。
・飛び降りのとき十字キーを入力しなくてもAボタン連打でOKになった。
しかし、悲しいかな、癖が身についていて、つい十字キーを押しちゃうんだ。
・会話スキップしたときの速度が上がっている。
・CEROとかいう意味を感じない年齢制限。そのR15指定だった前作。そのわりに15歳以上に向けたものとは思えない振り仮名があるという謎仕様だったが、振り仮名はなくなっててすっきり。
・文字の書体が変わった。背景が青系になったのも相まって落ち着いたクールな雰囲気に。
前作Ⅳと変わってない不便な点。
・メニュー一括キャンセルが実装されてない。Bボタン連打は嫌になりますよ。
・弱点オートだと通常時の全体攻撃仕様の攻撃が前作Ⅳと同じで単体攻撃になる。バグなのか仕様なのか。
今作ⅣFはニュートラルが前提の物語クリア感想。
……というか、真・女神転生の系譜を辿るとⅠはニュートラル、Ⅱはロウ、Ⅲは(マニアクスで)カオス。Ⅳはニュートラル、そしてⅣFはニュートラルを更に推し進めた分岐、といった様相になっている。これはアトラススタッフ談。私もどこかで書いたっけかな。
絆エンドクリア。
メガテンでニュートラルを選んだのに関わったみんなで仲良くって時点で異様だ。
ペルソナシリーズっぽいと言われるのも頷ける。
そういう意味では皆殺しエンドが本来の殺伐としたメガテンだろうとは思う。
そしてラストダンジョンが広いとは聞いてたが、本当に広い。広かった。マッピングしてるから余計に広く感じた。
皆殺しエンドクリア。
ストーリーを進める間、選択肢で毎回いくら邪険にしようともめげずにナナシを仲間だと言ってくるので、皆殺しエンドは良心の呵責から途中で諦めるプレイヤーもいるかもしれない。
そこを乗り越え、仲間だったものは皆すべからく滅ぼすべし。
殺伐としたメガテン……と思いきや、こっちの方が仲間たちとの絆を感じられる流れ。ガストンには感謝してとどめを刺そう。トキは会話無効かと思ってトレード持ちかけたら物くれたんだよね。
差分の闇落ちフリン、いいね。
それにしても女キャラを女神に、これはわかる。
……しかし、男キャラを女神にって、これもうわかんねぇな。
アサヒとノゾミ、トキとイザボーで選択分かれてるのに、野郎どもは三人一括。エンディングまで行くと個別で台詞が聞けるから、頑張って人数分ラスダンクリアしたのよ。疲れた。
結論からすると女神になったキャラはナナシの子供を沢山生んで育ててくれるらしい。
……だか、それが男でも……ナナシの子を生んで育ててくれる……。
なんだこれは。たまげたなぁ。
ナバール、ハレルヤ、ガストン。君たちはそれでいいのか。っていうか、アトラス、自重しろ。
男だって女神になれるゲーム、それが真・女神転生Ⅳ FINAL。
ロウエンド、カオスエンド、クリア。
両編共にあっさりとしたもので、前作のそれぞれの終わり方に近い。が、主人公はナナシであるし、偽メシアフリンが幅を利かせているようで戦いは終わらない。
んん? ロウエンドなら大アバドンに東京を飲み込ませたのではないのだろうか。東のミカド国のどこかで争っているのだろうか。
総括すると前作Ⅳとは違ってとにかくプレイしやすかった。
だがシリアス成分が軟派な印象もあるのは確か。だから一般受けすると思う。
Ⅳでは不遇だったナバールに愛着が湧くゲームでもあるし、物語の根幹でもある必殺の霊的国防兵器の顛末も描かれている。余談としてついでにいうと、ハンターヒロシの声優、とくにクレジットされていないけど、声質から察するにおそらく多田野曜平かな。ルパン三世っぽいのがいいね。真・女神転生DEEP STRANGE JOURNEYではジャック部隊を率いるジャックとしても声を当てているけど、悪いルパンみたいでかっこいいのだ。多田野燿平がただの傭兵じゃないジャックの声を担当させたのはアトラスのジョークなのだろうか。
それではまた真・女神転生DEEP STRANGE JOURNEYを全ルートクリアしたら、また追加分などの感想をそのときに書きたいと思います。
お休みの間、悪魔に肉体を乗っ取られぬよう、お気をつけて……。