
Amazonは過剰包装やめたんじゃなかったのか。しかも変な冊子まで付けてきやがった。
アンドリュー・ワットがプロデューサー。オジー・オズボーンのアルバムにも近年関わりを持った売れっ子プロデューサーだ。そのプロデューサーがパールジャムにも関わることに。
共通した内容は「仕事が速い、気持ち良く仕事が進められた」という点。そして、個人的にはとにかくそのミュージシャンの良さを負担を掛けず引き出している感じがする。勿論引き出すための心地好いプレッシャーは与えるのかもしれないが。ヴォーカルのエディ・ヴェダーとは「アースリング」で、ギターのマイク・マクレディとはオジーのアルバム絡み(ゲスト・ギタリスト)で面識もあるし、より進めやすかったのではないか。
で、しっかりしたデジパックのジャケットなんだけど、CDケースとしては機能していないから別でケースを用意する必要がある。正確にはデジパックとは呼べないかも。紙ジャケット。そう言えばCDで紙ジャケットってパールジャムが初めて採用したんだってさ。ウィキペディアに書いてある。「ヴァイタロジー」が初ってこと?ビニール万歳。(自分で下調べしてない情報)
ライナーノーツは安心と信頼の新谷洋子女史。
PJのファンでいることは楽じゃないって?はっは、何を仰る。楽ですとも。ファンならね。
さて、音の方だが一聴「アースリング」っぽい抜けの良さ、溌剌としていて空間が録られている。それから楽器のバランスに関してパールジャムにしては珍しく(?)、ドラムがぐいぐい来る。ベースの音、音像のピントはぼやけがちで最近の流行りなんかね? もしくはアンドリュー・ワットの手法か。音圧はちゃんと出てるから聴けるけども。
曲評。新曲を聴いてるのに馴染む。新谷女史がライナーノーツに書いていたが、今までのアルバムの楽曲っぽさがある。でも違う。
何度か書いてきたけど、パールジャムのアルバムの中で番付をするとしたら一番は「Vs.」を挙げる。だからパールジャムが「ダーク・マターは過去最高の出来栄えだよ」と言うのなら私の中では「Vs.」と比べることになる。じゃあ今作はどうかと言うと、パールジャムならではの情緒と勢いの多彩さ、それも今までやってきたことの歴史を含め、超越するアルバムじゃなかろうかと素直に思った。カントリーな曲があるのが嬉しい。久々に、お帰り!と言いたくなる何かがある。
ジャケットは黒いけど、楽曲は明るい曲調のものが多い。「ヴァイタロジー」や「バイノーラル」、「ライオット・アクト」のような感じではない。最後の締めの曲もこれまた珍しく、静かに終わってまだ続いていくんだ……、というものではなく、まだまだ続いていくからな!という風。静かに終わるのはパールジャムのお決まりみたいなものだったが、3構成として変えてきたところも聴き処である。
因みにそれぞれの曲をこれまでのアルバムのイメージに(強いて)例えた場合、
1「パールジャム/ギガトン」
2「バックスペイサー/ライトニング・ボルト」
3「Vs./ノー・コード」
4「ライオット・アクト/Vs.」
5「ギガトン/ライトニング・ボルト」
6「バイノーラル/ヴァイタロジー/Vs」
7「テン/Vs./ギガトン」
8「ライトニング・ボルト/バックスペイサー」
9「Vs./ロスト・ドッグス(Disc1)」
10「イールド」
11「テン」
っぽさがあるとしておこう。異論は認める。
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Posted at
2024/05/24 12:25:44