
氷菓に続き、愚者のエンドロール、クドリャフカの順番まで読破した。
中途半端にネタバレしている状態で読み始めたが、先の気になる展開で面白いものだ。そして一度読んで、もういいや、とはならない作品群である。
中途半端にネタバレしていても(と言ってもニコニコ動画で「わぐ」という方の作ったパロディ動画で見ている限りなんだが)それでも小説を読んでいて脳内にイメージするのはアニメとはだいぶ違うなぁと思う。カメラの位置が違うのが主。
読んで、イメージを作り上げていき(そのせいで若干速読ができない)これ!とイメージできたものはアニメの絵があろうとなかろうと私独自の絵として確立させるくらいには、結構頑固なんだろう。そこが小説の面白いところでもある。私は絵が描けないから、私のそれをお見せすることは決してできないけれど。
大まかでは同じなのに微細なイメージは読者それぞれで違うから面白い。そう言えば鈴木光司氏のホラー小説「リング」(貞子で有名なアレ)では不思議と同じものを見てしまうという、逆手にとった表現をしていた。……あれ?その描写は 「らせん」の方だったかな?ちなみに「ループ」「バースデイ」も読了済み。
実は推理小説の類は読むのが初めてで、ここまで読んで、まあ(感嘆)、面白いものだなと思った。
(初めて推理小説読みました。とっても面白いですね!と千反田えるっぽく、米澤穂信氏への謝辞をここに表しておこう)
※かまいたちの夜はジャンルとしてちょっと違うと思うので除外。
世の中には小説を読むにしても推理小説が特に好き、という方々がおられる。
その人たちの気持ちがわかった、気がする。
おもむろに始まった物語から散りばめられたパズルのピース、それらが終焉に向かってだんだんと綺麗に収められ、ひとつの絵が出来上がる、その快感とでも言おうか。余り物のピースがなければ尚、美しい。
その感情を大事にしているんじゃないかな。また味わいたいと思っていたり、ね。
推理小説はそこがより顕著に思う。
しかし、ウィキペディアは酷いな。
あらすじに終わらず、完全にネタバレしているよ。
(このようにブログではオチが必要なときもある)
Posted at 2014/12/30 21:00:39 | |
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