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去年の3月に発売されたアルバム。
ドラマーの川口千里が筆頭になって結成したとかなんとか。まあ、あまりルーツにこだわりはない。日本の実力派女性ミュージシャンを集めたものだそうだ。

YouTubeで川口千里検索で何かないかと探していたら、たまたま引っ掛かったTHE JAZZ AVENGERS。前から川口千里の音をちゃんと鳴らしたいと思っていたものの、しっくり来る楽曲がなく、むしろドラムソロの音源なんかを聴いていた。楽曲はすべてオリジナル。カバー曲はなし。クレジットを見ると平均的に一人一曲持ち寄っている感じ。スペシャルサンクスに楽器メーカーを載せているのがグッド。

音は元気に明るく、すっきり抜けが良く、勢いが良く、都会の快晴下での陰影感に溢れる。ジャズっていうよりフュージョン寄りな曲な気がする。清浄機が働いている。曲はどれも良い。各楽器の分離も良いのでオーディオの解像度に自信のある方はひとつの楽器の音を追いかけて楽しめるはずだ。冷たく暖かい。気に入ったのはギターサウンド。ありきたりなジャズギターの音ではないのが良かった。総じて音の綾とリバーブとアタックが心地好い。8人もいるのにうるさくない。こういうのは賑やかという。プログレっぽさもあるせいか、ところどころ私はイエスや女神転生（増子司（現・増子津可燦）サウンド）をちらほらと連想した。


陰鬱な地震正月気分を吹き飛ばしてくれるアルバムだ。
（画像はXより引用）