
これで一通り、簡単に手に入る(氷菓~ふたりの距離の概算までの)古典部シリーズを読み終わったことになる。
ふたりの距離の概算は最終章まできっちり、しかもなるべく短時間の内に読まないと、もどかしい話。先が気になる展開で魅せていると言えば、そうなのかも知れない。実際は違う……、気がする。そこに関しては後述する。
それを踏まえてまず、ふたりの距離の概算は、アニメ化にするに当たって意図的に外されてるものじゃないのかな、という気持ちがひとつ。時間軸的にも間に挟めないし、かといってこの話でアニメ氷菓の幕を下ろすには相応しくない、といったところかな。単品で見ればそれは悪い話でもないし、シリーズを通して読んでいけば、奉太郎と同じく、えるの本質を見抜いているからこそ(愚者のエンドロール辺りから本領発揮していると私個人は思う)、新キャラ大日向友子への齟齬を感じてしまう作りになっている。もっともこれは大日向は新入生で先輩のことをよく理解しているとは言えないから目くじら立てるほどのことでもないだろう、という見方も必要になり、新キャラなんかムカつくわ、という見方をしてはいけない。
で、先が気になるというのは、果たして齟齬は砕かれるのか、という点。
なぜなら、物語冒頭から千反田えるというキャラがいたたまれないからだ。
そこを解消したくて読み進んでしまった節はある。
しかし、謎は残る。
折木供恵が奉太郎にどうして確信めいた留守を命じたのか「私、気になります」
……見落としたか?
そう言えば、やはりこのふたりの距離の概算もアニメ化を望む声がある。良いファンだ。
TVシリーズに入れられないならOVA扱いででも、と。それなら私もいいと思う。
けど、添付画像の通り、
えるたそが可愛すぎて失神する輩が続出してしまい、なぜブルマ姿じゃないのか、奉太郎の太腿なんか見ても仕方ないと憤慨する紳士も出る始末運動、ネタ晴らしをするとマラソンの描写がある。
アニメというのは動くものだ。動かすにはそれに必要分枚数を描かなくてはならない。しかしマラソンなので止め絵ができない。必然的に作業量が増える。背景として移るモブキャラだって動かさなくてはいけない。本来の意味での背景そのものもそうだ。
つまり、大変なのだ。けいおん!!のマラソン回のスタッフコメンタリーでも「とにかく大変だった」という旨を言ってた。
終止マラソン描写というわけではないが、よほどお金の入りが見込めない限り、実現しないだろうなぁ。というのが私の探り偵い。ボランティアじゃないからね。仕方ないね。現実は非情なのだ。
余談だがこれを考えると荒木飛呂彦の「スティールボールラン」はアニメ化されるのか心配である。
動きまくる上に馬もいるからだ。労力半端ないゼ。監督が5部好きらしいから最低でも5部までは行くんじゃないかな~(職権乱用と言われようと好きなものを作れるチャンスを棒に振るまいという予測)、それって4部アニメ化は避けちゃダメだよな~、じゃあ安心できるかな~と4部ファンの戯言。もうじき3部のエジプト編が始まるけど、ラストに杜王町を示唆するものは出てくるのだろうか。
おっと、脱線。
でもこれで氷菓BD BOXを手に入れても怖くないぞ。
Posted at 2015/01/02 19:04:38 | |
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