
折木奉太郎の余剰な気力。
まったり。
実にまったりした話だった。……途中までは。
途中から下り坂だ。とある時点から話に速度を感じた。
この短編集では順繰りに読んでいって初めて、古典部シリーズ特有のほろ苦さを出してきた、と思った。
奇しくも昨日、私は朝の7時に起きて、午後1時にこの話を読み始めた。
十文字かほが出てきたのは意外だった。私服姿のかほだろう。
制服と巫女衣装でしか出てなかったよな。これは貴重かもしれない。
さて。
『やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に』
千反田えるに語る奉太郎のモットーになった根幹。
自発的行動ならともかく、小学生が「そう」だと気付いたらショックを受けても仕方あるまい。
この奉太郎の気持ちって、作者としていつから確定していたことなのだろう。『愚者のエンドロール』で入須冬実にしてやられたときの奉太郎の怒りを上手く汲み取って作った物語なのか、元から温めていた設定なのか。
『長い休日』を読んでから『愚者のエンドロール』を読むとまた違った目線で奉太郎の言動を捉えられそうだ。『鏡には映らない』で判明する過去があるからこそ『氷菓』の伊原摩耶花の最初の一言につながるように。
姉の供恵も若い頃から相変わらずな印象。
達観気味な供恵が主人公の話も読んでみたいものですね。
それから、この話が仮にアニメ化されたとしたら難しそうだなあ、とも考えながら読んでいた。1話分に収めるには尺が厳しそう。2話分にするにしては冗長だ。じっくり読んで40分くらいだったのでね。
ここまではいい。
しかし、読み終わったあとに昼寝して起きたら、寒いくらいの謎の発熱と胸痛に襲われてた。
肋骨の下部というか肺の下の方というか、締め付けられるようなって言えばいいのかな?
肋骨にヒビが入ったときのほどではなくても痛いものは痛いんじゃい(´;ω;`)
ACEさんに以前頂いたカロナール錠がひとまず解熱と鎮痛に役立ってます。ありがとうございます。
鼻も喉もイカれてないのに熱とともに胸が痛くなるなんて初めてでびっくりなのね……。
薬の効果が切れる時間までに自己修復してくれてることを願う。
Posted at 2017/08/26 01:16:14 | |
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