2026年01月04日
「この記事はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」
26年間ヤマハに在職していたリン・ジャービスが昨季限りでヤマハとの関わりから退いたという。24年からレーシングの第一線から離れ、25年は外部アドバイザーの役職に就いていた。これは長年の功績をヤマハが認めたものであり、主に後任のパオロ・パヴェジオとの引き継ぎ作業であったように思われた。そして今季、いよいよパオロ・パヴェジオの手腕が発揮されるようだ。ここで言う“手腕”とはチーム改革である。昨季ヤマハは主に技術面でそれまでの苦しい状況から一定の改善は認められた。予選でのリザルト改善がそれだ。エースであるファビオ・クアルタラロはそれまで苦戦していた新しいタイヤを上手く作動させる分野で驚異的ともいえる相変わらずのライディングを披露して魅せた。しかし今季もコンセッション(優遇措置)は引き続き継続された。リザルトはある種冷徹である。ヤマハの他のライダーがクアルタラロに続く改善を見せられなかったのが主な原因だが、リザルトはリザルトなのである。クアルタラロの孤軍奮闘は大いに評価されるべきであり事実だ。しかしこの若きフランス人タレントは時にリザルトに対し辛辣である。彼の言動がチームの技術部門にどの程度の影響力があるかは分からない。しかし彼の発するコンプレインが公式の場でその地位に見合っていたがどうか、組織の一員として正しいものだったかは正直怪しいものである。問題はチームの士気を削ぐコメントにあり、それを事実上容認していた旧チーム首脳にあると思えた。クアルタラロを長年エージェントとして見守っていたエリック・マエと袂を別けたのも少なからず、いや大いに影響しているだろう。クアルタラロとヤマハの緩衝材的な役目だったマエはもういない。クアルタラロをコントロールできなかったマネージング部門、いわゆる旧チーム首脳、リン・ジャービスは事実上の更迭であり、ヤマハはマネージング部門の改革に進みだしたようだ。いわゆる“外堀を埋めた”形となるのだ。新しいチームプリンシパルであるパオロ・パヴェジオは元々ヤマハSBKで働いていた人物である。今季新たにヤマハ陣営に加わるトプラク・ラズガットオグルとはヤマハSBK時代に仕事をしてきた仲である。ラズガットオグルはヤマハSBKをタイトルを導き、そのリザルトを引っ提げmotoGPに挑戦しようとした。ヤマハはオフにYZR-M1のテストをお膳立てし実際に行った。しかしこれはラズガットオグル側にしてみれば、このトルコ人ライダーにmotoGPを諦めさせる、という結果が決まっていた建前のようなテストであったように思えたようだった。ヤマハにSBKタイトルを献上したライダーに対し不十分で不釣り合いなテスト内容を用意した人物がリン・ジャービスその人である。ラズガットオグルはこのテストでヤマハに必要とされていないと感じ、SBK BMWに移籍したのである。ラズガットオグルはBMWでもタイトルを決め新たなモチベーションを再度motoGPに求めた。一時はホンダとの交渉もあったようだが、実際にはミーティングの域を脱しなかったようだ。そしてヤマハでいよいよmotoGPに挑戦する。数年前納得できない対応だったヤマハでだ。この移籍プロジェクトにパヴェジオが関わっていなかった、影響力を持っていなかった、と考えるのはそれまでの経緯を考えればいささか無理があるだろう。26年末で大部分のライダーは契約更新年になる。早ければ今季GPサーカスがヨーロッパ大陸に渡る頃にはワークスエースライダーの人事は大方決まるだろう。念願のシートを獲てmotoGPを走るラズガットオグルには猶予時間は長くない。それがmotoGP初挑戦、コンセッションが残るM1であってもだ。バヴェジオの手腕も本格的に試されるだろう。
Posted at 2026/01/05 00:12:43 | |
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2025年12月07日
インドのバジャジオートが筆頭株主になり直近の危機は脱したとみられるKTM。当然ながら経営の健全化を求めるバジャジはKTMに大掛かりなコスト削減(一部には50%と云われる)を指示。KTMはRacing部門に年間600万ユーロの投資をしていたとみられ、この部門もコスト削減の例外にはならない。ラジブ・バジャジは元KTM CEO ステファン・ピエラーの放漫経営を厳しく非難し、その象徴でもあるモータースポーツプログラム、すなわちKTM Racing AGの今後にも大きな影を落としている。あまり実質的な収益に繋がらないとみなされるモータースポーツプログラムを切り離し、費やした投資を確実に回収できるよう画策している。バジャジにとってはコストとリターンの比率が悪いKTM Racing AGの処遇をモータースポーツ分野に本格的な進出を目指し、野心を燃やすCFMOTOとKTM新CEO ゴットフリート・ノイマイスターとその交渉チームとの議論は大詰めを迎えているとみられ、このレベルでのモータースポーツ活動の中国メーカー初参入がより現実味を帯びてきた。CFMOTOは新生Moto3クラスのワンメイクエンジンのコンストラクターに名乗りを上げていたが、これはヤマハにその座を奪われた。軽量クラスから確実にその知名度、存在感を上げる策を採ろうとしていたCFMOTOは一気にプレミアクラスであるMotoGPクラスにその投資を費やそうとしているのだ。CFMOTOは既に持株会社であるPierer Mobility AGの株式を2%保有しており、不安定なKTMの状況において一気に攻勢を掛けようとしている。これはKTM MotoGP活動の一翼を担うインディペンデントチーム、RedBull Tech3 Teamのギュンター・シュタイナーによる買収も無関係ではない。しかしKTM Racing AGの完全買収には1億ユーロが必要とされていてる。CFMOTOは2017年の2億7500万ドルから2024年には21億ドルに収益増加が試算され、CFMOTOの決断が注視されている。CFMOTOの野心が実を結べば、ライダーズマーケットで囁かれているペドロ・アコスタの去就、すなわちVR46 Teamへの移籍にも答えが出そうだ。
Posted at 2025/12/07 15:31:40 | |
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MotoGP | スポーツ
2022年10月05日
FIM、DORNA、IRTA、は共同で3年前タイGP開催中に起こったチームスタッフによる所属ライダーに対する暴力事案に対しコメントを発表した。
『FIM、DORNA、IRTAはこの行為を可能な限り強い言葉で非難する』
加害側当該スタッフはこの暴力事案を承知していなかった別チームに雇用されいた。しかしこの行為発覚後、現所属チームは最終戦を待たずシーズン途中のマレーシアGPセパン戦を最後に当該スタッフとの雇用関係を解消することを決定した。
『FIM、IRTA、DORNA、はこの決定が正しい判断と信じており、当該スタッフとの契約解消に対する判断を全面的に支持している』
DORNAは最後に
『MotoGPのパドックが最も安全な作業環境となるよう引き続き今後も取り組んでいきます』
Posted at 2022/10/05 22:41:08 | |
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Moto3 | スポーツ
2022年10月02日
先のアラゴンGP予選中、Tech3のアドリアン・フェルナンデスの出走を積極且つ危険な方法で妨害したとしMax Racingのチームスタッフ二人をドルナは出場停止(のちに一時処分猶予)の懲戒処分に科していたが、先ほどチーム独自の制裁としてチーム・オーナーのマックス・ビアッジは当該スタッフ二人との契約を早期に解消、すなわち解雇の決断を下した。これはMax Racingに関わる全てのスポンサー、サプライヤー、関係者、ファンの信頼を裏切り著しくイメージ損なうもので、到底看過できない、との判断からだ。しかし問題はこれだけではない。2019年タイGPで発生したCIP Moto Team所属ライダーに対しての暴力事案で加害側となった当該スタッフが現在Max Racing所属となっているからだ。
Posted at 2022/10/02 16:27:01 | |
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Moto3 | スポーツ
2022年10月02日
いわゆる指導者による行き過ぎたコーチングやハラスメントは様々なジャンルで問題視されている。KCが若くして引退したのは、それまでの自分のキャリアに違和感とストレスが有ったから、とコメントしている記事を見たことある。KCの才能を見抜いた彼の父親コリンはオーストラリアでの家財一式を売り払い、イギリスに渡りトラックをコリンが運転しサーキットを回り、母親が自炊し寝て暮らす生活をしていたという。これは若いKCの結果に全てが影響するという意味で、まだ幼過ぎるKCには強いプレッシャーとストレスが圧し掛かっていた、と思うとあまりにも過酷だ。幸いコリンの見立ては当たり、彼の才能の全てはその後の戦績に強く表れている。しかし結果それが彼のキャリアを誰もが惜しむ27歳の早期に終わらせる一因になったと思うと、いわゆるステージパパの存在は様々な功罪を持つと感じる。
Posted at 2022/10/02 12:09:57 | |
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MotoGP | スポーツ