
V・ロッシ選手談(優勝)
「なんて素晴らしい気持ちなんだろう! イタリアのレースといえば、僕にとってはムジェロがやはり特別で、ミサノのほうは慣れるまでに少し時間がかかっていたんだ。でも今日はようやく本当の‘ホームレース’のように感じられるようになったし、46をつけた黄色のシャツを着た大勢のファンの目の前で優勝することができて感動的だった。こんなに素晴らしいレースをさせてくれたみんなにお礼を言いたい。スタートはかなり慎重にいったのでトップに立つまでに時間がかかってしまったんだけれど、一旦前に出てからはマシンも絶好調でいい走りができた。
実際のところここまでやれるとは思っていなかったんだけれど、終わってみれば完璧なレースウイークになったんだ。すべてはチームのみんなが頑張ってくれたおかげだよ。インディアナポリスでミスをしてしまい、そのあとはいつも以上に意識を高め、気持ちを集中してきた。その結果がこの優勝というわけだ。今日の僕は‘空飛ぶロバ’! この感動と、ポイントのリードを持って、しばらく休みに入ることができるのでうれしいけれど、インディアナポリスでも分かったとおり、レースではどんなことも起りうる。だからエストリルに戻ってくるときには、またしっかり集中していかなければならない」
D・ブリビオ、チーム監督談
「今回はウイークを通じて完璧だった! インディアナポリスのあとだから、今回はとくに好成績へのモチベーションが強かったということもあるだろう。すべてのセッションでトップに立ち、ポールポジションを獲得、そして優勝を果たすことができた。チームのみんなとエンジニアがよく頑張ってくれたおかげでマシンは初日から好調。あとは決勝のためのパーフェクト・セッティングを目指して調整するだけで良かった。残る4戦でもこの調子をキープしていかなければならない。チャンピオンシップのリードは拡大し、残すレースは少なくなった。つまりすべてが良い方向へと進んでいるというわけだ。前回の失敗を埋め合わせるために素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんなに感謝。最高の贈り物だ」
J・ロレンソ選手談(2位)
「やるべきことはやったよ。そしてできるかぎり多くのポイントを獲得した。パーフェクトな状態でないときには、このことが最も重要なんだ。今回は初日からずっとセッティングが思うように進んでいなかったので、無理をせず2位を確保することにした。それにダニとトニをパスするのに時間がかかってしまって、バレンティーノに置いていかれてしまったしね。タイトル争いを続けるためにも、ここで何としても2位でゴールしてポイントを獲得したかったんだ。今回は課題を残してしまったけれど、次のエストリルまでに必ずベストの状態に戻したい。あそこは去年、僕が初めて優勝した思い出の場所だから」
D・ロマニョーリ、チーム監督談
「我々の目標はもちろん優勝することだったが、総合的に考えれば2位という結果に満足している。今回はウイークを通じてセッティングの面で様々な問題に悩まされてきたが、今日の決勝は昨日までより、良い状態で臨むことができた。タイトル争いは厳しいが、我々としてはこれからも毎レース、前進できるように努力し、最後まで戦い続けたいと思っている」
J・トーズランド選手談(10位)
「第1コーナーのアクシデントで集団がばらけてしまって挽回が難しくなった。またコーリンとニッキーがあのような形でリタイアしなければならなくなったのはとても残念だ。僕自身、10位という結果は納得できないけれど、決勝中のラップタイムには満足している。リアにソフト・コンパウンドのタイヤを履いていたから最後の5ラップは別として、それまではドビツィオーゾやカピロッシと同等のタイムを出すことができたからね。フロントのセッティングがうまくいって路面の凹凸を吸収してスムースにいけるようになっていたので、1コーナーのアクシデントさえなければ6位入賞を目指すことができたはずだと思っているんだ。今回はウイークを通じてセッティングに悩んでいて、フロントのジオメトリーを把握するまでに時間がかかってしまったけれど、チームのみんなが素晴らしい仕事をしてくれたので、決勝ではコーナーの度に前方にカピロッシを見ることもできるようになっていた。つまりペースはとても良かったんだ。それだけに、もっと上位で走ることができなかったことが悔やまれる」
C・エドワーズ選手談(DNF)
「4位のペースを楽に出せると思っていて、ペドロサと表彰台争いをするつもりでいたんだ。でもここはイタリアだから、母国でヒーローになりたいライダーたちと時に渡り合わなければならないこともある。それが今日はデ・アンジェリスだったというわけだ。17台のマシンがいる第1コーナーは、決勝ペースに上げていくところじゃないし、彼がそれを抜けていけるはずがない。僕はグラベルを滑っていくまで、何が起こったのかわからなかった。スタート直後の第1コーナーは転倒の危険性が最も大きいところだけれど、今回のことはとても受け入れられないよ。ここまでずっとドビツィオーゾとポイント争いをしてきたが、これで10ポイント差をつけられてしまった。まあ、レースとはこういうものだね…」
H・ポンシャラル、チーム監督談
「コーリンは4位のペースを持っていたが、成績を残すためにはチェッカーを受けなければならないんだ。今日のこの結果は非常に残念だ。決勝前にコーリンと話をして、グレシーニ・ホンダのライダーたちには注意しなければならないと伝えていた。アレックス・デ・アンジェリスは普段はナイスガイだが、今回のやり方は正しくない。故意にやったことではないだろうが、非常に危険なアクシデントだったと言わざるを得ない。コーリンはこれでランキング6位に後退し、チームランキングのポイントも失ってしまったことは残念で仕方がない。ジェームスのほうは序盤で大きく離されてしまったため挽回はならなかったが、ラップタイムは4位や5位のライダーとほぼ同等だった。残る4戦こそは好成績獲得を誓う」
中島雅彦談(技術開発部MotoGPグループリーダー)
「ミサノサーキットはトリッキーなコースであり、マシンをセットアップして行く上で、相反する課題を抱え苦慮しました。しかしながら、ここはバレンティーノにとってホームGPであり、気迫の走りで全てのプラクティスをリード、危なげないレース運びで優勝、チームメイトのホルヘが2位と、今季5度目の1-2フィニッシュとなりました。ここ数戦、片方が優勝すれば、片方がリタイヤという状況が続き、複雑な心境でしたが、今回は素直に喜べました。スタート直後の混乱のなか、他のライダーと接触転倒したコーリンは調子が良かっただけに非常に残念でしたが、ジェームズの10位完走は次に繋がる結果だと思います。チャンピオンシップは4週間のブレイクを挟み、いよいよ終盤戦を迎えますが、この間も準備を怠ることなく、新鮮な気持ちで臨みたいと思います」
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MotoGP | スポーツ
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2009/09/08 00:19:00