
V・ロッシ選手談(2位)
「僕のこれまでのレースキャリアのなかでも、おそらく最も楽しくて、そして最も重要な2位獲得だと思うよ! レース中はずっと限界ぎりぎりまで攻めていて、大きなスライドも何度も経験した。まるで“オールドスタイル”のような走り方だった。このフィリップアイランドの太陽の下で、このようなレースができるなんて感激だし、僕自身、本当に楽しんで走ることができたんだ。もちろん勝ちたい気持ちはあったけれど、こういうときには熱くなり過ぎてはいけない。
ロレンソがリタイアしたあとはとくに、もしも僕がミスでもすれば最悪なことになると自覚していたからね。とにかく、僕も何度か仕掛けたけれども、ストーナーのほうが僕より少し速かった。最後まであきらめるつもりはなかったけれど、結局、彼のほうが勝っていたんだ。彼には素直に“おめでとう”を言うよ! 僕のほうは20ポイントを獲得できたから、チャンピオンシップのリードも大きくなった。次のマレーシアでは、最初のマッチポイントに挑むよ!」
D・ブリビオ、チーム監督談
「今日の結果で、チャンピオンシップのリードを38ポイントまで拡大することができた。その意味で、今日は非常に重要なレースだった。その一方でロレンソの転倒はとても残念。こんなことを誰が予測できただろうか…? バレンティーノのほうは非常に自信を持って臨んでいて、優勝を狙って何度も果敢に攻めていった。しかし同時に冷静さも失わず、貴重な20ポイントを持ち帰ってきた。いつものように全力で頑張ったが、決して行き過ぎることはなかったということだ。チームのほうもいい仕事をしてくれた。この集中力とモチベーションをこのまま維持して、来週のセパンに乗り込まなければならない。そこでもまた最大限の結果を目指していく」
J・ロレンソ選手談(リタイヤ)
「転倒は悔しい。タイトル争いのことじゃなくて、僕自身のミスに腹が立つんだ。僕がこんなミスをしてしまうなんて、思っていなかったよ。今回のことは完全に自分の失敗で、距離を読み違えていたんだ。それにニッキーが僕の予測より早く減速したから、思わずぶつかってしまったんだ。初めは何とか持ちこたえられると思ったんだけれど、フロントブレーキが壊れてしまったので、コーナー進入でブレーキをかけようとしたらできなかった。それでそのあとリアが激しくスライドして転倒してしまったんだ。鼻と指にちょっと怪我をしたけれど、これだけで済んで良かったと思っている。だって、こういうことはレースにはつきものなんだ。残念な結果にはなったけれど、ひどい怪我がなかったことのほうが重要だと思うよ。ニッキーのレースを邪魔してしまったことを謝らなければならない。タイトルはいずれにしても遠い存在。これからは残りのふたつのレースに集中していきたい」
D・ロマニョーリ、チーム監督談
「今回はウイークを通じて厳しい状況では合ったが、そのなかでもこのような結果はまったく想像していなかった。予想外の問題がいくつも見つかってチームは非常に苦労したが、最終的にはかなりいいところまで来ていたのだ。そして今朝のウォームアップでまた1ステップ、そして決勝でももう一歩、前へ進むことができるはずだった。表彰台を目指して戦うはずだったが、果たせずに終わってしまったのだ…。タイトル獲得の夢は、これでほとんどなくなったと言っていいだろう。でもあとふたつのレースを、これまで同様にしっかりと戦っていきたい。あのような転倒で、ホルヘが大きな怪我をしなかったことは本当に幸いだった。このことを我々の幸運ととらえて、次のマレーシアにつなげていきたい」
C・エドワーズ選手談(5位)
「何も弁解はできない。スタートで大失敗をやってしまったんだ。気づいたらライトが変わっていて、僕はしばらくぼーっとしたように、そのままそこに座っていたんだよ…。それで9位まで後退。でもそのあとはペースも良く31秒台前半が出ていたので、どんどん抜いていくことができた。あのときは、もしも身体を伏せないとしたら周りのみんなを引きずり回してしまっただろうね、ここのスリップストリームはそうなんだよ。僕は決して優しくなんかならなかったし、あの勢いは本当にすごかったよ。おかげでわりと楽に集団を抜けて行くこともできたんだ。そのあとデアンジェリスが前方に見えてきたから、また全力で追いかけていった。5位はもう飽きているから、今度こそその次へ行きたかったしね。でもやっぱりあのスタートが響いてしまったと言わざるを得ない。終盤になるとサイドのグリップが消耗してきてペースが上がらず、・アンジェリスには追いつくことができなかった。でもドドビツィオーゾに勝つことができたので、ランキング5位を目指し続けたい。モンスター・ヤマハ・テック3のみんなの努力に報いるためにも、どうしても欲しいものなんだ。残りの2戦もそのためにすべてを賭ける」
J・トーズランド選手談(14位)
「今の気持ちをどう表現していいのかわからないよ。ただひとつ言えることは、フライングの判断は厳し過ぎて、本当に残念だということ。レースのあとで録画を見てみたけれど、やっぱりフライングをしたようには見えない。だから今もなかなか受け入れられないんだ。でももう終わってしまったことだから、できるだけ早く忘れて次のセパンに気持ちを切り替えていかなければならないね。今日はいいレースをする自信があったし、実際に5位争いのグループにもうちょっと、というところまで迫っていた。でも、あのペナルティですべてが終わってしまったんだ。チームのみんなはいつも素晴らしい仕事をしてくれて、僕を支えてくれている。彼らの努力には心から感謝している。だからこそ、今回のことで気力をなくしてしまわずに、最後までしっかりと戦っていきたい」
H・ポンシャラル、チーム監督談
「今回もコーリンは見事なレースを見せてくれた。もしもスタートがうまくいっていれば、間違いなくデ・アンジェリスと4位争いを展開していただろう。ラップタイムではほとんどの周回で上回っていたから、きっと見応えあるバトルになっていたはずだ。ドビツィオーゾに対しては、わずかに1ポイントしか差を縮めることができなかったが、ランキング5位争いは依然として続いており、可能性は十分に残っている。ジェームスのほうは、彼の憤りは私にはよく理解できる。一緒にビデオを見たが、正直なところで、あれは本当にぎりぎりの判断だったと思う。もちろん主催者の決定は尊重しなければならない。その上で、ジェームスは必ず、次のマレーシアで強さを取り戻してくれると確信している」
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MotoGP | スポーツ
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2009/10/18 20:56:24