
V・ロッシ選手談(3位)
「またチャンピオンになることができて最高の気分! この9つのタイトルを心から誇りに思う!チームのみんな、古澤さん、ダビデ・ブリビオ、リン・ジャービス、ジェレミー…とにかくみんなに感謝の気持ちでいっぱいだよ! 今シーズンはとても厳しかったし、とくにロレンソが新たなライバルとして僕に挑んできた。このふたりの戦いは、とても見応えがあったと思うよ。今日は急に雨が降り出して大変なことになった。今までずっとドライだったから、それがすべて無駄になってしまって、セッティングについては何もわからないまま走らなければならなかったんだ。
僕は第1コーナーでミスをして大きく遅れてしまった。そのことを考えれば3位でフィニッシュできたのはすごいと思うよ! ドビツィオーゾをパスしようとしたところで、彼は転倒。そのあとしばらくはペドロサを追って行こうと思っていたけれど、乾いていく路面をウエット・タイヤで走るのはリスキーだから安全に行くことにしたんだ。ヤマハでまたタイトルを獲得することができて本当にうれしい。またシーズンを通じて素晴らしいタイヤを提供してくれたブリヂストンにも感謝しなければならない。イタリア語では、年老いた鶏はいいスープになるが、卵を生むことはできないという言葉があるんだ。僕はもう30歳だから‘年老いた鶏’なんだけれど、またひとつ卵を産むことができたよ! すごいでしょ!」
D・ブリビオ、チーム監督談
「シーズンはひとつひとつ特別なものだが、今年はとくに面白い状況になっていた。つまり、シーズンがスタートした直後から、最大のライバルは同じガレージの中にいることがわかっていたからなんだ。この状況は楽ではないが、おかげで皆を刺激することになった。そして我々はみな、ヤマハの一員であることを誇りに思うことができる。バレンティーノは今シーズン、今までよりももっとハードに仕事に取り組み、レベルが上がればさらに努力する。そうすると我々チームのほうも、彼についていくために懸命に頑張らなければならないということなのだ。そういう意味でもバレンティーノと一緒に仕事をするのはとても楽しく、我々チームはラッキーだ。今日もまた、彼はその才能を披露し、スタートであれだけ遅れながらも表彰台まで上がってきてくれた。そしてそのことによって、チームの仕事がすべて報われたのだ。おめでとう、バレンティーノ。そしてチームのみんなに、ヤマハに、そしてブリヂストンにありがとう」
J・ロレンソ選手談(4位)
「まず、バレンティーノと彼のチームにおめでとう! そしてレースのほうは、今日はちょっと大変だったよ。ウォームアップでいくらか良くなったから、いいレースができそうだと思ったんだけれど、雨が降り出してしまって状況が変わってしまった。それもあってサイティングラップを2ラップ走りたかったのに、時間が足りなくてピットを閉められちゃったんだ。グリッド最後尾からのスタートになってしまったけれども、絶好のスタートダッシュができて1コーナーまではすごかったよ。でもそのあと、昨日までと同じようなグリップの問題が出てきてしまったんだ。でも難しい状況のなかではとてもいいレースができた。4位は悪くないと思うよ。モトGPを走り始めてわずかしか経っていないのに、バレンティーノとこのような戦いができるなんて思ってもいなかった。次のバレンシアであと1ポイント獲れば、ランキング2位を手にすることができるんだ」
D・ロマニョーリ、チーム監督談
「バレンティーノの9回目のタイトル獲得、おめでとう! 我々も今シーズンは、自分たちの力をすべて出し切って彼を苦しめたつもりだが、最終的には彼の勝ち。そしてこうしてチャンピオンを獲得した。ホルヘにとっても素晴らしいシーズンで、今日も最後尾から見事な追い上げを見せた。決勝用に用意していたマシンに問題があったためスペアマシンに替えなければならず、サイティングラップのあとピットレーンを出ることができなかった。これはとても残念なことだったが、彼はそのあと見応えあるショーを展開。4位まで追い上げる見事な走りを見せてくれた。あとは次のバレンシアでランキング2位を確実に手中にし、来シーズンにつなげていきたい。ホルヘは来年、必ずもっと強くなる」
C・エドワーズ選手談(13位)
「今回はウイークを通じてあまり良くなかったね…。ドライではいろいろな理由でスピードが上がらなくて、結局最後までうまくいかなかった。今朝のウォームアップでは別のセッティングを試してみたら、いくらかフィーリングが良くなったんだけど、決して劇的な変化というわけではなかったんだ。でも雨が降ってきてしまって、あとはもう推理ゲームみたいなものさ。ウォームアップではバレンティーノの後ろで2ラップ走ってコンディションをチェックしてみたけれど、そのときすでに、フロントのフィーリングはあまり良くなかった。そしてフロントに十分な荷重がかけられそうにないと感じていたんだけれど、そのとおりになってしまったというわけだ。マシンは思い通りに倒せるんだけれど、フロントにまったく荷重がかからない。だからマシンが曲がっていかないんだ。また十分なウエットだったらペースを上げて10位グループに近づくこともできたと思うけれど、タイヤが熱くなってしまって何度も大きく動いてどうにもならなかった。終盤はペースがどんどんペースが落ちてしまったんだ。ドビツィオーゾが転倒したので、ランキング5位の可能性を残して最終戦のバレンシアを迎えることができる。でも、ライバルのミスで得をするようなことは、本来あまり好きじゃないな…。ヤマハとバレンティーノにおめでとうを伝えたい。9回目のワールド・タイトルなんてすごいじゃないか! またひとつ、素晴らしい仕事を成し遂げたね」
J・トーズランド選手談(15位)
「雨が降ってきたとき、実はそんなに嫌な気はしなかったんだ。だって、ここまでずっと、ドライでずいぶん苦労したからね。決勝はウエット用のベースセッティングで走ったわけだけれど、どういうわけか、ドライで経験したのと同じ問題が出てしまった。リアがグリップしてくれなくて、ウエットではコーナー進入からコーナーの真ん中までがとくにひどい。それでコーナースピードがとにかく遅くて、ラップタイムも上がらなかったというわけなんだ。後ろのほうを走るためにコースに出ているつもりはない。僕に出来る限りのことをしたつもりだけれど、これ以上、速く走るのは不可能だった。今回はこのように厳しい展開になったが、最終戦のバレンシアこそは力強い走りで締めくくりたい」
H・ポンシャラル、チーム監督談
「非常に残念な結果だ。シーズン最悪と言ってもいいだろう。ドライでもいろいろな課題に悩まされていたので、今日、雨を見たときに嫌な気持ちがなかった。むしろチャンスになるかもしれないと思ったんだ。しかし残念ながら、ウエットコンディションのなかでますます調子は下降。気持ちも落ち込んでしまった。今回、なぜこんなことになってしまったのか、これから何としても解き明かさなければならない。唯一の救いは、コーリンがランキング5位の可能性を残して最終戦に臨めるということ。チームのみんなが、良い形でシーズンを終えられるようにとモチベーションを上げている。最後になったが、バレンティーノとヤマハに祝福の気持ちを贈る。今年もまた素晴らしい仕事を成し遂げ、バレンティーノは改めてその才能を証明した。ヤマハは明らかに、モトGPを席巻するマシンということだ」
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MotoGP | スポーツ
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2009/10/25 23:32:58