ユージェーヌ・ラバティ(優勝)
「今回は、PPを獲得して決勝でも勝つことができた。ファステストラップはほかの選手に取られてしまったが、今日は完ぺきなレース運びができた。後ろにいるケナン(ソフォーグル)とのリードを広げた後も、彼のサインボードを見ながら走った。6秒離れても彼はペースを緩めようとしなかったし、最後まで集中しなければならなかった。ここで行ったテストの成果が出たレースだった。チャンピオンシップはわずかに届かず2位に終わったが、初めてのシーズンでチャンピオン争いができたことには満足している」
ケナン・ソフォーグル(2位)
「今回は総合3位をキープするのが大きな目標だったが、3位争いをするラスコルツ(カワサキ)が止まったときに、その目標を果たすことができた。ラバティには終盤追いつくことができたが、ペースを上げるタイミングが遅かった。今年はシーズンを通じて満足できるものではなかったが、今年のデータを生かし、来年はタイトルを取りたい」
カル・クラッチロー(4位)
「4位というのは、今季最低の順位なんだ。リタイアは何度かあったけれど、完走したレースのなかでは4位は最低。でも今日は、とにかく安全に走りきりたかった。ラバティーをプッシュしていく必要などなかったんだ。彼は今回、とてもよく乗れていて、ずっと僕にプレッシャーをかけていたけれどね。バトルになりたくなかったのでスタートではソフオグルの後ろについて行ったが、彼のペースは速すぎたから先に行かせた。そのあとマッコイも先行させて、その後ろにつき、あとは彼にゴールまで連れてきてもらったというわけなんだ。厳しいシーズンだったけれど、僕はいつもヤマハを全面的に信頼していた。だからいつも自信が持てたんだ。僕を支えてくれたチームとスポンサー、一緒に頑張ってくれた父と母、ガールフレンドのルーシーに感謝しているよ!」
マーク・エイチソン(5位)
「今日はギアが入りにくいというトラブルがあって、思うような走りができなかった。フラストレーションのたまるレースだったが、5位でチェッカーを受けられてよかった。シーズンを振り返ってみれば、表彰台にも立てたし、トップグループで
戦えるレースもあって満足のいくものだった」
ファビアン・フォレ(8位)
「厳しい戦いになった。昨日の予選でもっと前へ行きたかったんだけれど、フロントのフィーリングがあまり良くなかったんだ。決勝に向けて変更を行っていくらか改善できたけれども、まだ完璧とはいかなかったから、あとは何とか安定したペースをキープするために自分のベストを尽くすことしかできなかった。今シーズンのチームのサポートには心から感謝している。そしてカルのタイトル獲得を祝福する」
アンドリュー・ピット(11位)
「決勝レースに向けてセッティングを変えたが、あまりいい方向にはいかなかった。今週は全体的にセットアップに苦しんでしまった。ランキングも6位と厳しい一年になってしまったが、全力を尽くしてくれたチームとスタッフ、そしてスポンサーには感謝している」
藤原克昭(13位)
「レースウィークを通じてフロントの接地感に課題を抱えていたが、決勝になっても完璧にならず、低速コーナーでタイムをロスしてしまった。決勝も5、6周目からフロントのグリップがなくなり苦しかった。最後まで集中しなければならなかったし、ポイントを獲得しようと全力を尽くした。今年はシーズン中盤からいい感じでバイクも仕上がり、表彰台争いにも加われるようになった。最終戦は何としても表彰台で終わりたいと思っていたので残念だった。今年のリザルトには不満だが、来年に向けて今年はいい仕事が出来たと思う。来年は、ラスコルツとチャンピオン争いが出来たら嬉しい。」
ホアン・ラスコルツ(リタイヤ)
「今回は予選から厳しい戦いだった。トップグループのタイムが接近していたし、最初のセッションから思ったほどタイムも更新出来なかった。セッティングは完璧ではなかったが、トップグループに加わり優勝争いをする準備は出来ていた。決勝は一周目3番手。ラバティとソフォグルとでトップグループを形成したが、4周目にクラッチトラブルが出てバイクを止めなくてはいけなかった。あのまま走っていれば、表彰台は勿論、優勝争いも出来たと思う。残念な結果だったが、ファステストラップをマーク出来たことは嬉しい。今年はシーズンを通じていいレースが出来た。来年はタイトル獲得を目標に頑張りたい。」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チーム監督談
「今日の結果は本当にうれしい。ヤマハのすべての人々が、バレンティーノとベンとカルの勝利を喜んでいることだろう。そして私はもちろん、とくにカルと我がチームのタイトル獲得が嬉しいんだ。今日は非常に戦略的なレースだったと言えるだろう。カルはしっかりと走りきり、とてもいい仕事をしてくれた。彼はシーズンを通して最速のライダーだったと思っている。またこのタイトル獲得を可能にしてくれたチームの努力にも感謝している。ファビアンのほうは、マシンのフィーリングが完璧でなかったにもかかわらず懸命に頑張ってくれて、最後まで安定した走りをキープしたことはとても良かったと思う」
L・K・コールカンプ、ヤマハ・モーター・ヨーロッパ・レーシングマネジャー談
「R6カップでの活躍から今日のスーパースポーツ・タイトル獲得まで、カルの成長を見守ることができたことは私にとっての大きな喜びだ。今シーズンは様々な機会で圧倒的な速さを見せつけてきたが、今日は彼の賢明さと成熟ぶりをも見ることができた。そしてその結果、しっかりとタイトルを勝ち取ったのだ。そして市販車としてのR6はこれからも、レースマシンの遺伝子を引き継いでいくだろう。チームのみんなも本当によく頑張ってくれたが、現時点でまだ2010年のプランが決定していないことが、ちょっと気がかりでもある」
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WSS | スポーツ
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2009/10/26 22:06:38