観てきました

〝L.A.ギャングストーリー〟 ルーベン・フライシャー監督作品です。非常にベタでシンプル。巨悪のマフィアと正義感溢れ組織から爪弾きにされた刑事との戦いを綴った物語です。アメリカンコミックのような雰囲気で、映像も何か鮮やかな漫画チック。主演のジョシュ・ブローリンは〝ノーカントリー〟で魅せていたような無表情でクールな役柄に加え、熱血漢溢れる刑事役。秘密裏にマフィア壊滅部隊の組織と指揮を任されたジョン・オマラ役。名優？、怪優？、のショーン・ペンは実在したマフィアのボス、ミッキー・コーエンを演じます。本作でもその存在感は抜群で、冷静に見ると刑事達の勝ち目は無さそう（笑）。冷徹で短気なマフィアのボスになりきっている、というかペン自身のようにも見えましたね。特にその表情と身振り手振り。どれをとってもマフィアにしか見えず、下唇をせり出し上目遣いで相手を睨みつける演技は悪漢で圧巻でした。そして個人的にイチオシの俳優、ライアン・ゴズリング。〝ラースと、その彼女〟や〝ドライヴ〟で魅せた寡黙で言葉少ない役柄は彼のチャームポイント。本作ではどこか冷めた女たらしの不良刑事、ジェリー・ウーターズ役。前作に比べると比較的よく喋ります。これはこの作品全体に言えることですが、セリフ回しがイチイチカッコイイ！。欧米人らしい遠回しな物言いが聞いてて心地よいです。そしてゴズリング、表情の演技が見ものです。声もか細くカワイイです（笑）。ヒロインのグレース・ファラデイ役はエマ・ストーン。大きな瞳に吸い込まれそうで、赤いドレスが似合っていたキレイな女優さんです。〝アメージング スパイダーマン〟では少し無理がある高校生役でしたが、本作ではコーエンとジェリーの〝女〟役です。

で、今作でビックリしたのは出演してる俳優の変貌振り！。多少衣装や役柄でもあるんでしょうけど、加齢による変わりっぷりに驚きました。まずは市警本部長、ビル・パーカー役のニック・ノルティ。個人的には〝ロレンツォ・オイル〟やエディー・マーフィーとの掛け合いが最高だった〝48時間〟。〝ケープ・フィアー〟辺りが彼のイメージ。でこんなカンジでしたかね。




で本作でのビル・パーカー市警本部長役では

歳とったなぁ、ってカンジです。


そしてもう一人。マフィア壊滅の為に選抜された腕利きの銃遣い、
マックス・ケナード役のロバート・パトリック。

えっ、誰？。


この人です！

〝ターミネーター 2〟でメタルリキッド、T-1000役やってた役者さんです。もうこの作品から22年経ちますから当然でしょうか。


まぁ、良くも悪くもデートムービーでした。老若男女満遍なく楽しめる、見せれる映画ですかね。☆☆