こんばんは。
何シテル?で、お友達登録していただいている
ポールリードスミスさんより、トヨタの Web サイトからオーリスの商品紹介 Web サイトが消えてしまって販売が終了していることを教えてもらいました。
今日は火曜日。日曜に見た時はまだあったのに。昨日も見たような…。
先日、ディーラーに行った時に担当営業さんに聞きましたが、
新型が発表されたことが話題になって「販売終了のカウントダウンは始まっている」と言われたものの、それがいつかは教えてくれなかったので、きょう知って「あらら。」って感じでした。
「もぅ、営業さん、教えてくれたらいいのに!」って思いました。(教えてくれたけど認識間違いをしているのは私の方かな?)
なんだかさみしいですけれども、Lexus CT200h もなくなるとすれば、C セグメントハッチバックは無くなる!ってことと、クラスが違うとはいえヴィッツ、アクア…ともに設計が古い車種のみがハッチバックに残ると思うと新鮮みがないですよね~。
ただ逆に言うと、本当にこの2車種はすごい! この設計の古さで毎月の台数が未だに半端ない。
さて、オーリスの方に話を戻して…。
とりあえず、国内販売は終了しました。
ただ、海外はもう少し残るのでは?と思います。在庫とかの関係や、売れ方の違い、発売開始時期などの違い…などなど大人の事情というやつです。(私の私情は関係ない (笑) でも内容は妄想。)
これから話題にしますが、そもそも日本の中での販売台数はそれはもうさんざんでしたね。いや、ある意味頑張っていたと思います。そもそもメーカーが設定した販売目標も少なかったし。
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(販売台数についてはこちらの評価記事が参考になります。 内容も辛口で、とても参考になります。ついでにその他関連車種の参考記事は最後にまとめました。)
・オーリス 120T
http://www.motordays.com/newcar/articles/auris-120t-toyota-imp-20151002/
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なので、RAV4 のように、海外では販売をするけれども、この車格からトヨタは撤退する…というのも選択肢の中にはあるのでは?と思います。
開発資源の集中ってやつです。
ただ、Lexus CT200h と あわせると、そこそこ売れていて市場がない訳では無いですし、欧州で売れている以上、開発が止まることは無く、事実3代目が発表されたわけです。開発のリソースはちゃんと割り当てられていた…と。
とすれば、あとは日本で作るかだけですよね?トヨタのシェアを他に取られないように、売れなくてもだすっていうことはあると思いますから、結局は…
①日本では販売しない。
…というのはなくて、
②オーリスで出す。
③カローラ系の車名で出す。
④カローラランクス、アレックスなどの関係みたいにカローラ系、オーリスの名前で出す。
⑤いっそのこと、何らかの形でトヨタ4チャネルすべてで出す。
のどれかに当てはまるしかないように思います。オーリス界隈ではどうも③が有力なようですけれども…。
ただ、新しいハイブリッドエンジン、新しいガソリンエンジン、新しいCVT、新しい M/T と (欧州) 3代目オーリスの前にはいろいろと発表がありました。
なので、日本でもこれらを採用した車は何らかの形で出てくると思うのです。
もしこれまでのオーリスが実験的車種だったとすれば、国内でオーリスまたはそれに変わるクルマを発表するなら意外に全部を採用してくるような気もします。
あと、ブログのネタにするのを忘れていましたが、トヨタは、環境規制が厳しい欧州市場でディーゼルエンジン搭載の乗用車の販売を2018年の今年から段階的に縮小し、将来的に廃止する方針を打ち出したという報道がありました。
その流れもあぅって、(欧州) 3代目オーリスは2つのハイブリッドエンジンと、先代から使用している、1.2Lダウンサイジングターボ 8NR-FTS だけを採用するようです。
電気自動車になるまえに、ハイブリッド比率を上げて電気自動車への意向をスムーズにしようというねらいもあるのだろうな~と邪推します。トヨタはハイブリッド技術の電気部分や FCV 開発で実績があるから強いんだぞ!下地は十分ある!…みたいな。
そんな気がしています。
最近のトヨタはいったん無くなった車種を復活させることも多くなっていますので、C セグメントハッチバックを無くしたままにはしないだろうと。
シエンタ、RAV4、スープラ…そんなクルマたちのように、いったん無くしておいて、渇望感を作っているのかもしれません。渇望感があるとスタートダッシュの売れ方は大きいですからね。
閑話休題。
さて、タイトルの通りなのですが、『数字で見るオーリスの経歴』を見てみたくてブログを起こしました。
そもそも、オーリスってどのくらい売れていたの? (売れていなかったの?) というのを調べたくて…。
結果次第では、相当レアなクルマになっていないか?そういうのを知りたくて調べてみました。
データは、一般社団法人 日本自動車販売協会連合会 (
http://www.jada.or.jp) …略して自販連の情報を元にここ数年…2014年までの情報を引っ張り出してみました。
ちなみにオーリス以外も載っている販売ランキングの情報 (出典元) は
こちら。
→
http://www.jada.or.jp/contents/data/ranking.html
※PDF のダウンロードもできます。
まず数値を見る前に注意点ですが、
・先の自販連の情報は販売トップ50位までしか情報がありません。
・
ランキング外だった場合は、数字が不明であるためグラフは仮に “0 (ゼロ) ” としています。そのため実際は “0 (ゼロ) ”ではありません。何百台~何十台ぐらいはあるはずです。(グラフの山が底辺の谷にはならないはずです。)
・軽自動車は含まれていません。
・輸入車 (VW、ベンツ、アウディ などなどのいわゆる外車) はたぶん含まれていません。(本当は含まれているが数が少ないからランキング外で見えない?) ただしアベンシス、タウンエースのような海外で作って日本で売るクルマは含まれています。(日産 マーチとかそうですよね。あれ日本で作ってませんけど、ランキングには入っています。)
・逆に日本で売ってないけど日本で作っている車も含まれていません。
・グラフは2018年を省いています。(1月、2月はランキング外だったためグラフを描けない。)
・計算される数字は、実売では無くて陸運局に登録がされたもの…つまり、ナンバーが取れたものが計算されてると思われます。試乗車とかも含まれているかも。実際ディーラーはナンバーが取れたら、販売されたものとして計算…その月の売り上げの1台として数えます。
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【2018年】
1月ランク外 (50位外)
2月ランク外 (50位外)
3月 受注分の生産で終了。
【2017年】
1月ランク外 (50位外)
2月49位 821台 (前年比 195.9%)
3月49位 1,264台 (前年比 159.6%)
4月ランク外 (50位外)
5月49位 553台 (前年比27.9%)
6月43位 841台 (前年比33.9%)
7月ランク外 (50位外)
8月ランク外 (50位外)
9月ランク外 (50位外)
10月49位 556位 (前年比43.2%)
11月ランク外 (50位外)
12月ランク外 (50位外)
1月~6月 (2017年の半年)
47位4,521台
※ランク外以外を足すと、3,479台 (=ランク外の2ヶ月合計は1,042台)
4月~9月 (2017年上半期)
ランク外 (50位外)
1月~12月 (2017年の1年間)
ランク外 (50位外)
4月~3月 (2016年4月~2017年3月)
16,503台 (前年比 204.3%)
【2016年】
★4月に HYBRID、120T“RS パッケージ”発売。
(60秒)
(30秒)
1月ランク外 (50位外)
2月ランク外 (50位外)
3月ランク外 (50位外)
4月37位 910台 (前年比 115.3%) ★
5月27位 1,981台 (前年比 277.5%)
6月26位 2,484台 (前年比 274.2%)
7月29位 1,867台 (前年比 199.0%)
8月33位 1,421台 (前年比 206.5%)
9月36位 1,701台 (前年比 234.9%)
10月35位 1,286台 (前年比 224.8%)
11月39位 1,167台 (前年比 207.3%) ※ SQUARE のオーリスがナンバーを取得した月
12月39位 978台 (前年比 183.1%)
1月~6月 (2016年の半年)
7,025台 (前年比 176.7.2%)
※ランク外以外を足すと、5,375台 (=ランク外の3ヶ月合計は1,650台)
4月~9月 (2016年上半期)
32位 10,364台 (前年比 217.8%)
1月~12月 (2016年の1年間)
38位 15,445台 (前年比 193.2%)
4月~3月 (2015年4月~2016年3月)
ランク外 (50位外)
【2015年】
★4月に後期にマイナーチェンジ。
グレード 120T (トヨタ初の 8NR-FTS 1,200cc ダウンサイジングターボ搭載車) を追加。グレードの整理。TOYOTA Safety Sense C を国内2番目に設定。(ちなみに1番目はカローラ アクシオ / フィールダー。まずは国民車から採用というのが、さすがといったところ。)
1月ランク外 (50位外)
2月ランク外 (50位外)
3月ランク外 (50位外)
4月39位 739台 (前年比 219.8%) ★ ちなみにこのときの一つ上 (38位) が WISH 789台 (83.4%)
5月44位 714台 (前年比 137.8%)
6月44位 906台 (前年比 145.2%)
7月48位 938台 (前年比 101.6%)
8月47位 688台 (前年比 169.0%)
9月ランク外 (50位外)
10月ランク外 (50位外)
11月ランク外 (50位外)
12月ランク外 (50位外)
1月~6月 (2015年の半年)
ランク外 (50位外)
4月~9月 (2015年上半期)
48位 4,759台 (前年比 135.5%)
1月~12月 (2015年の1年間)
ランク外 (50位外)
4月~3月 (2014年4月~2015年3月)
ランク外 (50位外)
【2014年】
★5月にネッツ店が旧・ビスタ店を統合・再編してから10周年を迎えるのを記念した特別仕様車「150X"Blackish Lounge"」が発売。
※2代目は2012年8月発売
①15秒
①30秒
②15秒
②30秒
1月48位 958台 (前年比 106.3%)
2月50位 1,192台 (前年比 87.3%)
3月47位 1,578台 (前年比 69.9%)
※このときの Lexus CT200h は48位 1,509台 (164.9%)
4月ランク外 (50位外)
5月ランク外 (50位外)
6月ランク外 (50位外)
7月43位 923台 (前年比 82.8%)
8月ランク外 (50位外)
9月ランク外 (50位外)
10月ランク外 (50位外)
11月48位 621台 (前年比 50.1%)
12月ランク外 (50位外)
1月~6月 (2014年の半年)
ランク外 (50位外)
4月~9月 (2014年上半期)
ランク外 (50位外)
1月~12月 (2014年の1年間)
ランク外 (50位外)
4月~3月 (2013年4月~2014年3月)
47位 12,726台 (前年比 101.2%)
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こうやってさかのぼると、前期はそれなりに売れてますね。
落ち始めた?ぐらいに前期で特別仕様車
「150X"Blackish Lounge"」が発売。
でも、欲しい人に行き渡ったら販売台数が減ってくるので、後期を発表。
後期が思ったよりも売れていないので、ハイブリッド
(…と120T “RS パッケージ”) を追加し、ブレイドユーザー乗換の受け皿も見越して販売店にトヨペットを追加し2つの販売チャネルで数を狙う。
そうしたテコ入れ直後は売れていることが、この調査でわかりました。でもねぇ~。継続は力なりというか…。
あと苦言を言えば、後期にマイナーチェンジしたときの CM。あれでは良さが伝わらないです。
買った人はわかるんですけどね。
私は買った後何回か視聴して、こう理解しましたよ。
サーカスの映像で、120T のダイナミックさ、華麗さを、
街中を走る映像で、オーリスの走りの良さを、
水に入るシーンと、女性が車内で眠っているシーンで、120T … 8NR-FTS 1200cc ダウンサイジングターボエンジンの回転数の低さと音の静けさを、
アクセルを踏み込んで、加速し走り去ることで、120T の加速の良さ、爽快感を、
テールランプのデザインを見せて、欧州チックなかっこよさを、
CM 全体、出演キャストの雰囲気で高級感、フォーマル感を。
でも、これってわかりますか?
“直感性能”だから? 見ただけでわかることを訴えたのかもしれませんが、ここは“直球”…もうちょっとストレートに伝わる内容のほうが。高級感を出したかったんだろうと思いますけど。
買った人にしかわからない CM はどうかなって?
後期は、Gazoo の動画も一番下のグレード 150X 以外はすべて評価動画あり。 ご丁寧にもこのクラスのベンチマーク車 VW Golf との比較も。
後期 120T (トヨタ初の 8NR-FTS 1,200cc ダウンサイジングターボ搭載車)
比較対象の VW Golf
後期 HYBRID “G パッケージ” (1,800cc)
後期 180S (1,800cc)
後期 RS (1,800cc)
前期 RS の動画があります。
前期 RS “S パッケージ” (1,800cc)
トヨタ オーリスとVW ゴルフを比較 ※動画の内容はほとんどゴルフ
TOYOTA AURIS VS Volkswagen Golf 日独コンパクトハッチバック2台徹底比較 THE IMPRESSION MOVIE
埼玉トヨペットのもあります。
ネッツ東京さん…180Xってなんやねん (笑) 正しくは180S。
HYBRID “G パッケージ” (ネッツ東京)
その他の動画としては、新型車紹介・試乗番組とかでも取り上げられています。
ということで、最後はお姉さん (!?) で、しめましょうか。
ここまでいろいろとやって売れていないなんて…。本当に良い車なのになぁ~。周辺の競合車の影響や価格帯などいろんなものが影響してしまった感はありますね。
本当ならば HYBRID はもっと早く出せば事情は変わったのだろうと思います。よく言われますが、そもそも主戦場の欧州には、HYBRID は前期からありました。設計は既にあったわけです。
国内でも前期の途中か後期の最初で出せばだいぶ違っただろうに…と思わずにはいられません。
オーナーたちは皆満足している。つまりはクルマ自体は良いクルマである。しかしこのクルマが良いと思えるような人たち…つまり走りが良いということに着眼するユーザー層が少ない。
そういう意味で、動画などのてこ入れがすさまじかったのかな? わかる人にはわかるクルマ。
マーケティングとしては、Gazoo Racing などの取り組みとのタイミングが合わなかったのだろうと思いますし、もう少し売れていれば、GR もあったかもしれません。マークX、GR、ハリアーGR があるぐらいですから。
ただ高級感や購入層の年齢 (子育てが終わった世代) を考えると GR などは出しにくい…。ある意味本物を知っているから、 GR なんて飾りはいらない。
価格帯も難しいところにある。この値段なら、プリウス、VOXY 買っちゃうという値段。
本当に残念な車だったと思います。
でも次こそは! コレに変わるようなイイクルマが現れて売れてくれることを願っておしまいにしたいと思います。
【関連リンク】
・オーリス 120T - クルマ情報 Web マガジン MOTOR DAYS
http://www.motordays.com/newcar/articles/auris-120t-toyota-imp-20151002/
・オーリス RS “S パッケージ” - クルマ情報 Web マガジン MOTOR DAYS
http://www.motordays.com/newcar/articles/auris_toyota_imp_20121005/
・オーリス 180G Sパッケージ - クルマ情報 Web マガジン MOTOR DAYS
http://www.motordays.com/newcar/articles/auris20061111/
・レクサス CT200h “バージョン L” - クルマ情報 Web マガジン MOTOR DAYS
http://www.motordays.com/newcar/articles/ct200h_lexus_imp_20110210/
・ブレイド マスター G - クルマ情報 Web マガジン MOTOR DAYS
http://www.motordays.com/newcar/articles/blademaster_toyota_imp_20071110/
・ブレイド G - クルマ情報 Web マガジン MOTOR DAYS
http://www.motordays.com/newcar/articles/toyota_blade_g070126/
・カローラ ルミオン 1.8S - クルマ情報 Web マガジン MOTOR DAYS
http://www.motordays.com/newcar/articles/rumion_corolla_18s_imp_20071123/