
昨日(1/24)、新潟市内のユナイテッド・シネマ新潟で【昭和ガメラ映画祭】と題して上映されている昭和42年(1967年)3月公開の映画『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』を鑑賞してきました。
昭和ガメラシリーズの第3作となる本作は、前作『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』から始まった怪獣同士の対決を継承し、その後の対決路線と『ガメラは子供の味方』という設定を決定付けた作品であり、今日においても高い人気を誇っています。
第1作が東京、第2作が大阪をはじめとする関西都市が舞台となり、第3作の本作は高速道路建設が進む富士山を望む山梨の山中の村と東海地方の大都市、名古屋が主な舞台となっており、第1作から第3作までで東京、大阪、名古屋の三大都市が怪獣によって破壊されるという…何とも色んな意味で大映製作陣のやる気を感じます(笑)。もはや【大怪獣三大都市破壊ツアー】といった感じでしょうか。
前作は監督の田中重雄の意向によって子供が一切物語の中心軸に絡まない作品となっていましたが、本作は終始「ガメラは子供の味方」、「子供たちの人気者」という設定で描かれています。これは同じように人類の味方となり、次々に襲来する怪獣たちと戦うようになる1960年代後半以降のゴジラと似ているようで違うガメラシリーズの大きな特徴と言えますね。
また、昭和のガメラシリーズでは作品がシリーズ化されるに従って【マンネリ】と言ってもいいほどのお決まりのパターンも生まれてきます。物語序盤でガメラは敵怪獣との戦闘により派手に流血して傷を負います。その後海底などで負った傷を癒し、再び敵怪獣と再戦して勝利する…といった流れで物語が作られており、大映の他のシリーズ作品(『眠狂四郎』や『座頭市』、特撮作品では『大魔神』など)とも共通する、優れた大衆娯楽映画シリーズになっているんですよね。
まぁ…何より四足歩行怪獣が好きな僕はガメラの泥臭い戦い方が好きなんですけどね。ゴジラとは全く異なった魅力を持った怪獣ですね。
現在のところ4Kデジタル修復が完了している昭和ガメラシリーズは第1作~第3作までとなっており、今回の『~対ギャオス』の上映で【昭和ガメラ映画祭】も全て鑑賞した事になりますが、この先も他のガメラシリーズがデジタル修復されて全国の映画館で観れる事を期待したいですし、他の特撮怪獣映画もリバイバル上映されて欲しいですね。

フォルムも対照的なガメラとギャオス。

ギャオスの超音波メスで右腕を負傷したガメラは暫し海底で傷を癒します。

ギャオスの名古屋襲撃シーン。
ミニチュアだけでなく、実景とギャオスの合成カットも素晴らしいです。

ギャオスの超音波メスによって名古屋城は真っ二つに…。
名古屋城は本作の3年前にも東宝の『モスラ対ゴジラ』でゴジラによって破壊されています。

ミニチュアによる撮影が実に丁寧で、この点では東宝にも引けを取らないのではないでしょうか。
新幹線の乗客を襲うギャオス。名古屋襲撃シーンの恐怖の描き方が実に素晴らしい。

人や牛馬を捕食するギャオスを人工血液を噴霧する装置で誘い出す。
東宝特撮のような空想科学の超兵器は登場しませんが、人類の知恵と努力で怪獣に立ち向かうこの大映のパターンも良いんですよねぇ。自衛隊(防衛隊)の戦力も怪獣相手には実に貧弱なところがまた良いんですよ。

傷が癒えたガメラは再びギャオスと対決。
ギャオスの首元に喰らい付き決して離さないガメラ。こういう泥臭さが良い!!

ガメラはギャオスの首元に噛み付いたまま富士山火口付近まで飛んでいき、そのままギャオスを火口に引きずり落とすのでした。

今回も入場記念品としてもらいました『昭和ガメラ映画祭』全国共通60周年記念券。3週連続で鑑賞した昭和ガメラ映画祭もこれでおしまい。もっと他の怪獣映画もリバイバル上映してほしいなぁ…。やっぱり怪獣映画は映画館のスクリーンで観るに限りますよ!
Posted at 2026/01/25 14:44:45 | |
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