僕は普段、玩具類の殆どを家電量販店のジョーシンで購入するのですが、この程そのジョーシンで『阪神タイガース 優勝おめでとうセール』なるものがやっておりまして、「税抜き1,000円以上の購入で100ポイントくれる」とか「おもちゃ全品10%OFF」とか言っておりましたのでソフビ人形の『ウルトラ怪獣シリーズ』なんぞを2つほど購入してきました。特段、阪神ファンでもないのに優勝セールの恩恵に与れるというのは良いですな。だいたい新潟って、こういったプロ野球の優勝セール的なものの恩恵を受ける機会があまりない地域だと思いますけどね。
…という訳で、購入したうちの1体がこの『ウルトラ怪獣シリーズ』№47、コイン怪獣 カネゴンです。昭和のおじさんは、ソフビを集めるのもウルトラシリーズの初期作品に登場した『往年の名怪獣たち』ばかりを購入しておりますので、今回は『ウルトラQ』の第15話「カネゴンの繭」に登場したカネゴンをようやく購入してきました。なんかカネゴンって【いつでも買えるだろう】という…かつての『トミカ』のロンドンバスみたいな安心感があって、なかなか買わずにいたんですよね(笑)。
物語の主人公、ガキ大将で金の亡者の加根田金男が、振ると硬貨の音がする不思議な繭を拾い自宅に持ち帰ります。その日の晩に繭は金男の部屋で巨大化し、金男の身体ごと繭の中に飲み込んでしまいます。翌朝、繭から出てきた金男の姿は怪獣カネゴンの姿に変わっていました。
カネゴンは硬貨と紙幣を主食とし、1日に3,520円を必要とします。左胸にカウンターがあり体内にある金額が表示されますが、このカウンターが「0円」になると死んでしまうのでお金を食べ続けなくてはなりません。物語の最後、カネゴンは仲間たちの協力を得て無事に金男の姿に戻る事ができます。(何故かカネゴンが尻から火を噴いてカネゴンごとロケットの様に上昇していき、パラシュートで地上へ戻ってくると金男の姿に戻っているという…なんとも不思議な演出)
元の自分の姿に戻った金男は喜び勇んで自宅へ帰りますが、今度は両親がカネゴンの姿になっていた…というオチで物語は終わります。
このカネゴンが登場する「カネゴンの繭」は監督が中川晴之助氏、脚本が山田正弘氏によって作られた作品で、中川氏と山田氏のコンビは『ウルトラQ』の他の作品を見ても第6話「育てよ!カメ」、第12話「鳥を見た」など、子供が物語の主人公として作られている寓話的な作品が多いですね。
円谷プロがこれまでに生み出した数多くの怪獣たちの中でも、特にカネゴンはマスコット的な存在で親しまれていますが、デザイナーは【欲望の権化】として具現化し、演出家や脚本家は【拝金主義に対する風刺】として生み出した作品、キャラクターである事を実際に映像作品を観て触れる事によって、このカネゴンの親しみやすい姿にある種の怖さを憶えます。
カネゴンって『ウルトラQ』以外のTVや雑誌などでも見る機会があったりするので、僕の中では意外とカラーのイメージが強い怪獣なんですけど、やはり『ウルトラQ』に登場した怪獣ですから、せっかくなのでカラーとモノクロの両方で撮影してみました。
モノクロVer.
モノクロVer.
モノクロVer.
モノクロVer.
金男の姿に戻って家に帰るも今度は両親がカネゴンに…というエンディング。
Posted at 2023/09/23 14:43:12 | |
トラックバック(0) |
特撮関係 | 趣味