およそ1週間振りのブログ更新です。全く有難くない本業と町内会業務の多忙のせいで、ろくに休めないまま今週末も終わりそうです(汗)。今から正月休みが待ち遠しいと思う今日この頃…。
10月29日発売のデアゴスティーニの隔週刊「第二次世界大戦 傑作機コレクション」vol.98、三菱 零式艦上戦闘機「ラバウル迷彩機」(S=1/72)です。
本シリーズは全100号で完結しますので、今号(98号)を除けばあと残り2号となりました。そして、本シリーズでは幾度となくラインナップされてきた「零式艦上戦闘機」の登場も今号の三二型「ラバウル迷彩機」が最後となります。ちゃんとした形で二二型のラインナップを最後まで期待していましたが、やはり無理でしたね(汗)。
昭和17年に登場した三二型は、一一型が昭和15年に制式採用されてから初めての大規模改修が施された派生型であり、大きな改修点は発動機がそれまでの「栄一二型」(940hp)から「栄二一型」(1130hp)に換装された事や、全幅12mの主翼翼端を50cm縮めて全幅11mとし、翼端形状も角形に変更された事が挙げられますが、この改修によって主に速力向上が図られました。また、主翼部分に搭載されている20mm機関砲の装弾数もそれまでの60発から100発へ増やされ、武装面の強化も図られました。
こうして大規模改修が施された三二型でしたが、主翼の寸法や形状を変更した事により翼内タンクの燃料積載量が減少する事となり、これまでの一一型や二一型で他の飛行機を凌駕する程の長大な航続距離(省燃費性)と旋回性能が犠牲となりました。
そして、三二型が運用された頃に行われていた南方での「ガダルカナル攻防戦」では、その航続距離の減少が作戦実行において大きなネックとなった様です。その後、ブーゲンビル島ブインに前進飛行場が建設されて以降は上記の航続距離の問題も解消された様ですが、結果的に主翼を12mに戻し、燃料積載量も増加させて航続距離と旋回性能を二一型並みに回復させた二二型を開発,採用するという流れになり、三二型の生産機数は343機に留まり、その343機全てが三菱の工場で生産されました。
こういった『斑模様』の迷彩色はどちらかと言えば陸軍機に多く見る印象ですが、南方の島々で飛行場を建設して作戦を展開していく中で、敵機からの空襲被害を避けるべく、こうした迷彩色が現地で採用されていったのでしょうね。
この迷彩色といい、角形の翼端形状といい一般的な『零戦』のイメージからはだいぶ離れていますが、これも零戦の歴史の一片なのですよね。
Posted at 2019/11/10 22:56:05 | |
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