10月19日発売の「トミカプレミアム」№32、フォルクス ワーゲン タイプⅠ(S=1/58)です。
タイプⅠと言えば、累計生産台数2152万9464台という四輪自動車における世界最多記録を持つ言わずと知れた名車中の名車ですね。輸送機器全般の生産台数においても、ホンダ スーパーカブに次ぐ生産数だそうです。
そして、このタイプⅠが誕生するまでの歴史も興味深いものがありますね。
1930年代、ドイツの首相に就任していた国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)の党首、アドルフ・ヒトラーの国内政策で、アウトバーンの建設と共に挙げられていたのが、ドイツ国民全員が自動車を所有できる様にする事を目標とした「国民車構想」であり、その構想の実現に向けて、フェルディナント・ポルシェに国民車の設計を依頼した事がタイプⅠ誕生のキッカケとなります。
ヒトラーは、国民に自動車を購入するための資金積立てをさせ、貯蓄が満額になった者にクルマを引渡すという計画を立てており、生産型の名称も「KdFワーゲン」(歓喜力行団の車)とヒトラーにより命名されました。
ところが、ヒトラー率いるドイツのポーランド侵攻により第二次世界大戦が勃発し、国民車構想そのものが中断してしまう事となり、タイプⅠの生産も中断されてしまいます。戦時下ではタイプⅠの代わりに軍用車であるキューベルワーゲンやシュビムワーゲンが生産されました。
再びタイプⅠが生産されたのは、大戦終了後の昭和20年(1945年)の事で、『国民車』を意味する「フォルクス ワーゲン タイプⅠ」として新たに生まれ変わり、その後改良を重ねながら平成15年(2003年)までの長きに渡って生産されました。
飽きがこないデザインで、クルマ自体の基本性能がしっかりとしていて、丈夫で壊れ難いというのは、簡単そう難しいですよね。
それにしても…このミニカーのバンパー、頑張ってメッキパーツにできなかったんですかねェ。
Posted at 2019/10/25 23:29:08 | |
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