バンダイの500円ガシャポン『アルティメットルミナス ウルトラマン16』、ウルトラマンネオスとウルトラセブン21(ツーワン)です。
【ネオス】と【セブン21】というウルトラマン、多くの方にはあまり馴染みが無いかもしれませんが、一番最初に映像作品として世に出たのが今から27年前の平成7年(1995年)となり、まさに『平成』、『1990年代』を代表するウルトラマンです。
『ウルトラマン80』放送終了後、日本国内で長らくウルトラシリーズの新作が途絶えていた1990年代。【ウルトラシリーズの原点回帰】を目指して初代ウルトラマンのデザインや設定などを踏襲した【ウルトラマンネオス】、ウルトラセブンを踏襲した【ウルトラセブン21(ツーワン)】が主要キャラクターとして登場する『ウルトラマンネオス』という作品名で、平成7年(1995年)にパイロット版が制作され、それと同時に児童雑誌の連載やショーなどのイベント展開を行いました。当時、海外制作された『ウルトラマンG』や『ウルトラマンパワード』が日本国内の一部でTV放映されたり、オリジナルビデオ作品として発売されるなど、日本国内での新作TVシリーズを望む声が少なからず高まってきた時期でもあった事から、パイロット版が制作された『~ネオス』もゆくゆくは新作TVシリーズとして作られる…という方向を目指していた様でしたが、結局制作費など様々な理由からTVシリーズとしては制作されませんでした。
その後、5年が経過した平成12年(2000年)にキャラクターのデザインや設定などを一部変更し、当時オリジナルビデオ作品として展開されていた『平成ウルトラセブン』シリーズの後続企画としてオリジナルビデオ作品(全12話)が制作され、平成12年(2000年)11月から平成13年(2001年)5月まで発売されました。ちょうどこの頃は、前述の『平成ウルトラセブン』シリーズが終了し、TVシリーズでは『ウルトラマンガイア』の放送も終了した時期であり、新規作品の空白期間に登場した事になります。
ネオスはM78星雲宇宙警備隊の特別攻撃隊【勇士司令部】に所属するウルトラマンで、宇宙空間でゾフィーに救出された地球人【カグラ・ゲンキ】と一体化します。主にスピードに優れた能力の戦士です。
一方、セブン21は同じくM78星雲の【宇宙保安庁】に所属するウルトラマンで、『ウルトラセブン』に登場するセブン上司やウルトラセブンの部下にあたるキャラクターで、主にパワータイプの戦士です。ネオスの盟友として共に地球で戦いますが、セブン21の方が年長者のベテラン戦士という設定となっています。地球上では主に隠密行動をとるため、様々な人物に姿を変えて活動しているのが特徴です。
このネオスやセブン21の企画、デザインなどを見ていますと、当時の制作スタッフの【新しいウルトラマンの創造】と【原点回帰】といった様々な想いが見えてきますが、そもそも円谷プロは今日現在に至るまで【新しいウルトラマン像】というものを絶えず模索し続けている…そんな気がします。
しかしながら、ネオス(セブン21も)のフィギュアってなかなか商品化される機会が無いですからね~。こうして商品としてラインナップされるだけでも素晴らしいですが、今回のネオスとセブン21の造形クオリティは特に素晴らしいですね!二体を並べて眺めているだけでニヤニヤしてしまいます(笑)。
この二人のウルトラマンを見ていると、初代ウルトラマンとウルトラセブンのデザインの凄さを再認識しちゃいますね。
ウルトラマンネオス
ウルトラセブン21
パイロット版【平成7年(1995年)】
オリジナルビデオ版【平成12年(2000年)】
Posted at 2022/02/20 15:31:31 | |
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