いやぁ…今日は日本中あちこちで暑いみたいですねェ…。日頃の疲れやら、先週からなかなか治らない風邪の影響などもあり、今日は午前中に用事を済ませて午後はゆっくり過ごしていましたが、それにしてもセミも鳴かない時期にこの暑さは参りますね…。このところ、平日にブログを更新できなくなっているので休日は何としても更新してやろうと思い、少し涼しくなった夕方からPCに向かってます(笑)。
僕が「乗り物好き」になった原点『新潟交通電車線』の車両は、今から丁度20年前の4月に廃止となり、現在は新潟市南区にほぼ当時のまま保存されている旧月潟駅構内に3輌の車両が静態保存されています。僕のブログでも度々当地を訪れた様子などを紹介させて頂いていますが、旧月潟駅に保存されている3輌のうちの1輌、モハ11号と呼ばれる電動客車は、現役時代に映画「男はつらいよ」に少しだけ登場しているんですよね~。昨日、BSでちょうど放送していたので全部は観れませんでしたけど、少しばかり観入ってしまいました。
ちなみに僕は「男はつらいよ」シリーズそのものも元々好きなので、本作以外も楽しみに観ているのですが、未だに48作全ては観れていませんケドね。
モハ11が登場するのは、「男はつらいよ」シリーズの第31作「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」(昭和58年8月6日公開)です。本作のマドンナは都はるみでしたね。ちなみに、本作では佐渡島でもロケが行われており、僕の親父はちょうど佐渡へ遊びに行っていたところ、この撮影にエキストラとして参加したそうですが、映画館で映像を観ても何処に自分が映っているかは分からなかったそうです。まぁ…エキストラですからね(笑)。
寅さんはいつもの如く「とらや」の面々との一悶着で柴又を飛び出し、新潟へやって来て商売を始める訳ですが、寅さんが沿線の食堂で夕飯を済ませて店の外に出てきたシーンで、東関屋駅から県庁前(白山前)駅の間の併用軌道区間を走るモハ11が数秒間映ります。映像では警笛の音や吊掛け駆動のモーター音を聴く事ができ、まさに「在りし日の新潟交通だよぉ…」といった懐かしい気持ちにさせてくれます。ちなみに画面の電車の上に通っているガードは、国鉄越後線(現、JR越後線)であり、沿線の景観は当時とだいぶ変わったかもしれませんが、道路の上に架かっているガードは当時も今も変わらないですね。特筆すべき点は、この映画の撮影、または公開当時(昭和58年)の時点では越後線はまだ非電化であったという事で、越後線の全線電化が完了するのは翌年の昭和59年だという事ですから、非電化の頃の越後線が映っているという点でも、貴重な映像と言えるかもしれませんね。
昭和55年式の僕はこの映画の公開当時は3歳。やっと物心ついたか?くらいの時期でした。勿論、この併用軌道区間を始め新潟交通の電車に乗って運転台の後ろにかぶり付いて見ていた思い出は今でも鮮明に残っていますし、まだこの当時は現在の新潟市役所の場所には新潟県庁が建っていた事も憶えています。新潟市の町並みは断然昔の方が良かったなぁ…と常々に思っていますよ。
「男はつらいよ」をよくご覧になる方ならお分かり頂けると思いますが、本シリーズを観ていますと、昭和の時代に活躍した地方私鉄の数々が作品に度々登場してくれるんですよねぇ。鉄道だけでなく「男はつらいよ」を観てるだけで心が昭和の時代に戻れる様な気持ちになります。何気ない風景を映しているんですけど、カメラのアングルが違えば全く違ったものに映るでしょうし、やはりプロの映画人が作った映像だなぁ…といつも感心してしまいます。
こうやって、映像作品の中に今は見る事のできない風景、姿が残っているのは良いですよね。こういった、撮影当時の「空気感」を感じる事のできるのは、やはり実写作品が持つ醍醐味ではないかと思います。
いやぁ…それにしても、自分が何度も訪れた事のある「白山公園」で寅さんが啖呵売りしてるシーンがあって、もうそれだけで感動だなぁ…。
「角は一流デパート、赤木屋、黒木屋、白木屋さんで、紅白粉つけたお姐ちゃんから、くださいちょうだいで頂きますと、五千が六千、七千、八千、一万円はする品物だが、今日はそれだけくださいとは言わない!」
…とか、生で啖呵売りの口上聴いてみたいもんですねぇ~。
Posted at 2019/05/26 18:50:32 | |
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