2009年04月28日
今の日本は…。
近頃巷では「高速道路1000円乗り放題」、「エコカー減税」、「新車買い替え購入助成金」と様々な「優遇制度」が話題に上っていますが、どれを見ても「?」と首を捻りたくなるものばかりだと思うのは僕だけでしょうか?
既に始まっている、ETC装着車限定の土、日、祝日高速道路1000円乗り放題。ETCは何処も売り切れ続出で、まさに凄い人気ですよね。カー用品店、高速道路内のサービスエリアなどの売上げは、大幅にアップしたことでしょう。しかしながら僕は、結構冷ややかな目で見ているのが正直なトコです。元々の高速道路建設案には、「将来的にタダにする。」と言っているにもかかわらず、1000円なんて中途半端な値段を謳ってるし、そもそもETC装着車限定というのがもう腹黒さ全開ですよね…。確かにETCというシステムは、非常に便利で安全です。以前の様な料金所付近での渋滞を大幅に解消できます。特に二輪車の精算時には凄く便利で安全だと思います。しかしながら、このシステムが導入されるのを機会に、数々の天下り団体が生まれたのも事実です。「高速道路建設費は30年で返済する。」などと言っておいて、この様な団体が出来ている現状を見ると、僕はどうしても納得がいかないんですよ。僕が買ったETCが天下り野郎共の給料になるのかと思うと、やはり許せんですね。だから僕がETCを装着するのは、おそらく数年後になるでしょうね。
あと、車齢13年以上のクルマを廃車にして買い替えすると、普通車で25万円の購入助成金が出るという話。…日本の政治家や官僚の脳ミソも、ここまで酷いモンかと思いましたね。古いクルマを大事に乗り続ける事と、新しいクルマに次々と買い替える事、どちらが環境負荷が大きいか考えればすぐに分かる事でしょう?全体的に消費が冷え込んでいるという一過性の理由だけで、消費拡大を狙ってこの様な政策をとるとは…。
だいたい、日本の行政機関の体質を根本から改善しない限りは、こんな中途半端な政策をいくつ並べても、今の不況に対しては「焼け石に水」です。ちゃんと整備して車検を通せば問題なく乗る事が出来るクルマを、「国がお金を少し出すので、今乗ってるのを廃車にして新車を買って下さい。」って言ってるんですからね…。長年乗り続けている訳だから、実際はその分だけ環境負荷は抑えられている筈で、逆に税制面でも優遇されるべき立場でなければない筈なのでは?だいたい、1000円乗り放題で利用者が急増した事による環境負荷はどう説明してくれるのでしょう?「1000円乗り放題」となれば、クルマで遠出する人がかなり多く出てきます。そうした時に当然交通量も増加し、交通事故の発生する可能性は必然的に高くなりますよね。
もう、日本の政策の根本からおかしな事になっていますよね…。今年のGWは例年よりも道路の混雑が予想されています。重大な事故などが起こらない事を祈るばかりです。
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Posted at
2009/04/28 23:02:07
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