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2012年04月15日

「故郷は地球」

「故郷は地球」  いやはや、4月も気付けば今日で半分終えたんですね~。最近、僕の中の『ウルトラ熱』が再燃したらしく、一人で家にいる時間の殆どをウルトラシリーズの鑑賞に充てています。今日も勝手に、当ブログでウルトラ布教活動を展開してみたいと思います(笑)。
 今回観たのは『ウルトラマン』第23話「故郷は地球」です。ご存知の方も多いですが、ジャミラという怪獣が登場する物語です。
 物語の冒頭、東京で開かれる国際平和会議の出席者が乗る航空機や船舶が次々と爆破事故に遭う。原因究明の調査に乗り出した科学特捜隊(以下、科特隊)は、爆破事故の原因が見えない円盤の攻撃によるものだと断定する。
 そこでイデ隊員が徹夜で開発したスペクトルα線、β線、γ線をそれぞれ見えない円盤に照射する事で、遂に円盤の姿を捉える事に成功する。科特捜の攻撃により円盤は森に不時着するが、そこから現れたのは巨大な怪獣の姿。この怪獣こそがジャミラであり、ジャミラはかつて我々と同じ人間だったのです。米ソ間を中心に宇宙開発競争が激化するなか、某国が打ち上げた有人ロケットが帰還しないという事件が起きた。その宇宙飛行士こそ、ジャミラその人であった。その国は事件を隠蔽したが、ジャミラは怪獣化して自分の故郷である地球に帰還した。強い復讐心を持って。しかし科特隊パリ本部の指令は、ジャミラの正体を明かす事なく宇宙から来た一匹の怪獣として葬り去り、国際平和会議を成功させるというものだった。結局、ウルトラマンと科特隊の活躍によって、ジャミラは国際平和会議の会場の目前で息絶える。
 物語のラスト、盛大に開催された会議場の前に、ジャミラの墓碑銘が刻まれる。そこには…、

 -人類の夢と科学の発展の為に死んだ戦士の魂、ここに眠る-

 と書かれているが…。イデ隊員の「犠牲者はいつもこうだ。文句だけは美しいけれど…。」という台詞で物語は終わります。
 『ウルトラマン』全39話の中でも、間違いなく傑作と呼べるエピソードのひとつですね~。まるでウルトラマンの存在意義すら危うくなりそうな程の深いテーマであり「正義とは何か」という、このアンチテーゼはこれ以降の円谷作品でも追及され続けていく事になります。
 ちなみにジャミラという名前は、アルジェリアの独立運動家、ジャミラ・ブーパシャという女性の名前から取ったものだそうです。
ブログ一覧 | 特撮関係 | 音楽/映画/テレビ
Posted at 2012/04/15 22:30:09

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この記事へのコメント

2012年4月15日 22:50
深いですね〜(^○^)/
ジャミラのあの悲しげな声は今でも耳に残っています。
水の無い星で苦しんだジャミラの弱点が「水」とは皮肉なモノです。
怪奇大作戦の光る通り魔のようなやるせなさを感じますね(^▽^;)
コメントへの返答
2012年4月15日 23:17
 お疲れ様です!
 ジャミラの断末魔の呻き声は、赤ん坊の泣き声を加工したものです。最終的に故郷の土へと還っていく声が、赤ん坊の声を元にして作られているところだけを取ってみても、この作品の奥深さを感じますね。
 余談ですが、「光る通り魔」にゲスト出演している田村奈巳という女優さんは、以前にも『ウルトラマン』の「怪獣墓場」での月ロケットセンター所員役や、『ウルトラセブン』の「超兵器R1号」の前野博士役などを演じています。とても美人な方ですよね~。個人的には「超兵器R1号」の田村奈巳さんが一番良いですね(笑)。
2012年4月16日 9:38
ハーイ(^.^)/
ウルトラ布教活動に参加しちゃいますよ~(笑)

ジャミラの声の音源は音声さんのお子様の泣き声だったという逸話は聞いたことがあります。

物語のラストはそんな結末でしたかね・・・・
この歳になって見直しても・・・
やはり深いですね。

(;・´ω`・)-´ω-)‐´ω‐)ウーーン
コメントへの返答
2012年4月16日 20:56
 お疲れ様です♪いらっしゃいませ(笑)。
 この「故郷は地球」を含めて、初期のウルトラシリーズにおいて、実相寺昭雄(演出)と佐々木守(脚本)のコンビが世に送り出した作品群は、どれも深いテーマと強いメッセージが込められたものばかりですね。
 次作『ウルトラセブン』と比較しても『ウルトラマン』は全編を通して見てもエンターテイメント性の強い印象を受けますが、そんな中でも唯一シリアスな部分を担うキャラクターがイデ隊員なんだと思います。彼は科特隊の隊員であるのと同時に一人の科学者ですからね。「故郷は地球」の最後の台詞は、やはりイデ隊員が言ってこその強烈なメッセージなんだと思いますね。
2017年6月2日 23:10
こんばんわ(^.^)

脚本の佐々木 守さんが好きな言葉をタイトルに持ってきていますよね、後にシルバー仮面の主題歌のタイトルにも流用されましたね。
コメントへの返答
2017年6月3日 13:36
 お疲れ様です!コメントありがとうございます。
 そうですねぇ…このタイトルは後に「シルバー仮面」の歌詞にも使われてますもんね。
 後番組「ウルトラセブン」と比較しても、作品全体がエンターテイメント性の高いものになっている「ウルトラマン」の中でもこの「故郷は地球」は観ている我々に問題提起をしている様な「変化球」の作品ですね。
 また、個人的には金城哲夫脚本の「まぼろしの雪山」も「ウルトラマン」の中ではお気に入りです。
2017年6月3日 13:59
「まぼろしの雪山」のエンディングは切ないですね…金城哲夫さんの幼少期の体験を基に書かれているそうですね、ゆきんこも死んだのか生き抜いて行ったのか…解りませんが名作と思います。

円谷作品には、大人になるに連れてその解答が浮き出てきたり、少しずつ分かりだす作品が多くて未だに見直す時があります。

だから、私も未だに趣味の中でも特撮モノの比重は大きいです。
コメントへの返答
2017年6月3日 14:09
 以前、社会科の教員が「故郷は地球」を授業の教材として生徒に観せているといった事をテレビで観たことがありますが、初期の円谷作品には子供の頃はまったく意味の分からない作品だったり、大人になって観返しても一度観返した程度ではなかなか理解できない様な作品が数多くありますね。
 30分ドラマとしてこれだけ内容の濃いものって、世界的にみてもなかなか無いですよね。何度観ても飽きない、または何度でも観たくなると自然に思えるというところが、まさに名作といえるんでしょうねぇ…。

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