
いやはや、4月も気付けば今日で半分終えたんですね~。最近、僕の中の『ウルトラ熱』が再燃したらしく、一人で家にいる時間の殆どをウルトラシリーズの鑑賞に充てています。今日も勝手に、当ブログでウルトラ布教活動を展開してみたいと思います(笑)。
今回観たのは『ウルトラマン』第23話「故郷は地球」です。ご存知の方も多いですが、ジャミラという怪獣が登場する物語です。
物語の冒頭、東京で開かれる国際平和会議の出席者が乗る航空機や船舶が次々と爆破事故に遭う。原因究明の調査に乗り出した科学特捜隊(以下、科特隊)は、爆破事故の原因が見えない円盤の攻撃によるものだと断定する。
そこでイデ隊員が徹夜で開発したスペクトルα線、β線、γ線をそれぞれ見えない円盤に照射する事で、遂に円盤の姿を捉える事に成功する。科特捜の攻撃により円盤は森に不時着するが、そこから現れたのは巨大な怪獣の姿。この怪獣こそがジャミラであり、ジャミラはかつて我々と同じ人間だったのです。米ソ間を中心に宇宙開発競争が激化するなか、某国が打ち上げた有人ロケットが帰還しないという事件が起きた。その宇宙飛行士こそ、ジャミラその人であった。その国は事件を隠蔽したが、ジャミラは怪獣化して自分の故郷である地球に帰還した。強い復讐心を持って。しかし科特隊パリ本部の指令は、ジャミラの正体を明かす事なく宇宙から来た一匹の怪獣として葬り去り、国際平和会議を成功させるというものだった。結局、ウルトラマンと科特隊の活躍によって、ジャミラは国際平和会議の会場の目前で息絶える。
物語のラスト、盛大に開催された会議場の前に、ジャミラの墓碑銘が刻まれる。そこには…、
-人類の夢と科学の発展の為に死んだ戦士の魂、ここに眠る-
と書かれているが…。イデ隊員の「犠牲者はいつもこうだ。文句だけは美しいけれど…。」という台詞で物語は終わります。
『ウルトラマン』全39話の中でも、間違いなく傑作と呼べるエピソードのひとつですね~。まるでウルトラマンの存在意義すら危うくなりそうな程の深いテーマであり「正義とは何か」という、このアンチテーゼはこれ以降の円谷作品でも追及され続けていく事になります。
ちなみにジャミラという名前は、アルジェリアの独立運動家、ジャミラ・ブーパシャという女性の名前から取ったものだそうです。
ブログ一覧 |
特撮関係 | 音楽/映画/テレビ

Posted at
2012/04/15 22:30:09