先週、ニュースの映像で日本の空を零戦が飛ぶ姿を何度か観ました。なにやら、以前ロシアでレストアされた零戦ニニ型を日本に里帰りさせるプロジェクトだそうですね。零戦ニニ型と言えば中島製『栄ニ一型』(1130hp)に換装されたモデルで、零戦ニ一型と同様の12mの主翼を持つ機体です。しかしながら、このニニ型の栄エンジンは修復不可能だった様で、栄エンジンと直径が殆ど同じプラット&ホイットニー社製の星型エンジンに換装されているそうですね。僕が実際に見た零戦の実物は靖国神社の遊就館で静態保存されている零戦五ニ型だけですが、実際に飛行する零戦も一度は見てみたいものです。 そんな零戦のニュースを観てしまったもんだから、久々に零戦のプラモデルを作ってみましたよ。童友社の彩色済みプラモデル『翼コレクション』の第1弾、零戦52型 第210航空隊所属機(S=1/100)です。このプラモデル、今回初めて購入したのですが、パーツ点数が少なくて尚且つ彩色済みですから、かなりの短時間で完成する事が出来ます。しかも1/100という小スケールだから、幾つも並べて飾るには丁度良いサイズだと思います。零戦五ニ型と言えば、12mあった主翼の両端を50cmずつ短縮した11mの楕円形主翼や、カウリング後方部の単排気管などが以前の型式と決定的に違う部分として挙げられますね。アメリカのロサンゼルスにある世界で唯一、栄ニ一型エンジンで飛行可能な零戦もこの五ニ型というモデルです。この五ニ型もこれまでに数回日本で里帰り飛行を行っていますね。まぁ…こうしてプラモデルを眺めてみても、零戦という飛行機の美しさには改めて感動しますね。『形の良いものは自ずと高性能(優秀)である』事を証明する様な機体であり、当時の日本の航空機開発のレベルの高さが伺えますね。