
先月、上越市頸城区百間町(旧頸城村百間町)にある、くびき野レールパークで旧頸城鉄道(現、頸城自動車)の保存車両の一般公開があったので、約1年振りに撮影に出掛けてきました。
この頸城鉄道の保存車両たちは、各車両とも綺麗な状態で保存されており、中でもDC92形ディーゼル機関車(昭和29年、協三工業製)やホジ3形内燃客車(昭和7年、自社にて改造)は動態保存されており、レールパーク内に敷設されている線路を実際に走行します。また、DC92には綺麗に復元されたダブルルーフの2軸客車ハ6(明治44年製)や無蓋貨車などを牽引して、訪れた人が体験乗車出来るなど、多くの人が楽しめる様になっています。
今回は昼休み時間帯を狙って訪ねて行きました。何故かと言うと、昼休みの時間帯には上の写真の様に保存車両を車庫から出した状態にして並べてくれるので、撮影する側としては大変有難いんですよね!…でも、本当の目的は昨年機関庫の中でしか撮影出来なかったSLの2号機関車(明治44年、コッペル製)を屋外で撮影する事だったのですが、残念ながら今回も叶わずじまいでした。しかしながら、どの保存車輌も凄く綺麗な状態に保たれているのは堪りませんね〜。自分の親父の実家の隣村だけに妙な親近感もあったりして、僕にとっては何度も訪れたいなぁ…と思える様な場所ですね!
いつの日か、コッペル機関車が動態復帰する事を期待しています!

DC92 ディーゼル機関車(昭和29年、協三工業製)

1号機関車(コッペル製)の改造とされていますが、実際は1号機関車の車軸のみを流用しただけで、新製車両と言っても差し支えない感じですね。

ホジ3 内燃客車
(昭和7年、頸城鉄道自社にて改造)
元々は大正3年の開業時に用意された特別客車ホトク1です。ホトク1の写真は現存していない様ですが、畳敷きの客車で下駄箱と傘立てがあったそうです。一説には日本初のお座敷客車とも言われています。しかしながらその使用頻度が低かった事もあり、昭和7年にはこのホジ3に改造されました。改造当初はガソリンカーでしたが、途中からディーゼル車に変更されました。客車ベースの独特な雰囲気の気動車ですね。

2号蒸気機関車(明治44年、コッペル製)

造成工事の土運搬用として、大丸組がコッペル社より発注、購入したSLのうちの1機。大丸組で余剰となった後、一旦流山鉄道へ譲渡され、頸城鉄道で二代目2号機関車として活躍しました。頸城鉄道廃線後は、西武鉄道に貸与されて山口線で「謙信号」として活躍した時期もありました。明治時代の貴重な機関車ですね。
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鉄道 | 日記
Posted at
2016/07/04 21:43:11