
1月8日発売のデアゴスティーニの隔週刊「大二次世界大戦 傑作機コレクション」vol.77、三菱 雷電「米軍鹵獲機」(S=1/72)です。
今年一発目の本シリーズの日本機はまたもや以前一度ラインナップ済みのモデルである、雷電でした。しかも今回の仕様が「米軍鹵獲機」って。屈辱としか言いようがない塗装で登場ですか。
書籍等に掲載されている写真で零戦などは鹵獲(ろかく)された機体を見た事はありますが、雷電も米軍に鹵獲されて性能テストが行われたという事なんですね。
よくこういった鹵獲機のテストの記事に書かれているのは、米国の高品質な燃料、オイルなどを用いてテストを行った結果、日本軍や開発メーカーが実施した試験飛行時よりも良い性能、数値で評価されるといったものがあります。これは当時の日本の状況を見れば当然の話であって、日本海軍で運用されていた当時、搭乗員たちからはあまり良い評価を得る事ができなかった、今回の雷電であっても、鹵獲後の米軍による一連のテスト飛行では運用時を上回る性能を発揮したようです。
自国の国土に殆ど資源を持たない日本という国が、自国の国土に資源を大量に持つアメリカという国と戦争をするうえで、絶対的な工業力で負けている事が明白でありながらも、その「劣る部分」を何かで補おうとする設計思想が当時の日本にはあった様に思います。代表的な例としては、零戦の並外れた旋回性能や航続距離であったりする訳ですが、やはり総合的、平均的に優れていて尚且つ大量に生産されて戦線に投入できる兵器には敵わないと言わざるを得ません。
いやぁ…今後零戦の鹵獲機仕様とかラインナップする気じゃないだろうなぁ…?そんな屈辱的なシリーズは結構ですから、零戦だったら二二型を、彗星艦爆だったら空冷仕様の三三型とか、購入する側が喜びそうな気の効いたやつ、どんどん出してくださいよね~。
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Posted at
2019/01/10 18:47:35