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2020年01月02日

「愛の戦士 レインボーマン」DVD全話観賞

「愛の戦士 レインボーマン」DVD全話観賞  昨年の夏以降、「仮面の忍者 赤影」をDVDで全話視聴してからというもの、これまでに視聴していない特撮作品を少しずつ掘り出して観ていこうという「病気」にかかり、次なる視聴作品として購入したのが、この「愛の戦士 レインボーマン」のDVD(全8巻)で、この程年末に全52話を観賞し終わりました。

 「愛の戦士 レインボーマン」は、昭和47年(1972年)10月6日から昭和48年(1973年)9月28日までの約1年間、全52話が放映された東宝製作のTV特撮ヒーロー番組です。本作の原作は、日本TVヒーローの祖とも言うべき「月光仮面」の原作者で知られる川内康範氏(故人)です。1970年代では本作を始め、「ダイヤモンド・アイ」(東宝)、「正義のシンボル コンドールマン」(東映)と、川内氏原作のTV特撮ヒーローが製作、放映され、現在ではこれら3作品が「川内三部作」と呼ばれています。

 「レインボーマン」のあらすじをザックリ書きますと、高校のアマチュアレスリング界で「下町の黒豹」として名を馳せていた主人公の日本人青年ヤマトタケシが、高校を中退し、妹みゆきの足を治すためプロレスラーを志し、インドの山奥に住む奇蹟の聖人ダイバ・ダッタの元で修行を積み、ヨガの秘術を会得した後、人間的にも成長を遂げ「愛の戦士 レインボーマン」として日本の国家と日本人を守るべく、迫りくる秘密結社「死ね死ね団」との戦いに挑むという物語となっています。

 この物語、第1話から最終回の第52話まで『色んな意味で』壮絶の連続で、見事に作品の世界に引き込まれて一気に観てしまいました(笑)。
 物語の最初、主人公のタケシは自信過剰で少々乱暴な青年でしたが、第三次印パ戦争の最中、インドの山奥でダイバ老人の元で1年に及ぶ過酷な修行を積み、人間的にも大きく成長を遂げる事になります。
 ダイバの元へやってきた頃は、妹の不自由な足を治す為にプロレスラーとなり、大金を稼ぐ事を夢見ていたタケシでしたが、修行を積むにつれ己の欲を捨て様々なヨガの秘術を会得していきます。そして師匠ダイバの寿命が尽きる頃には自身の一切の欲を捨て、世界(日本)の為に悪と戦う決心をし、ダイバの魂を自らに宿し「愛の戦士 レインボーマン」として日本に帰国するのです。

 この物語では、日本の解体と日本人の殲滅を目的とした秘密結社「死ね死ね団」が登場し、薬物、経済工作などありとあらゆる手段で日本を攻撃してきます。
 その「死ね死ね団」の首領であるミスターKは、第二次大戦中に家族を日本軍に殺害され、自身も虐待を受けたために、日本の国と日本人を憎悪しているという、国籍等不詳の人物で、平田昭彦氏(故人)が活き活きと演じています。
 本作は「ウルトラマン」の様な1話完結ではなく、物語がそのまま連続的に繋がっていくスタイルで進行し、1クール(13話)ごとに大まかな物語が展開されていきます。平田昭彦氏以外にも塩沢とき氏(故人)や曽我町子氏(故人)など、とにかくキャストが豪華で、どの役者さんも活き活きと各キャラクターを熱演されていて実に良いですね!

 原作者の川内氏は、寺の四男として生まれた影響もあり、このレインボーマンも七曜(世界を構成する火星、水星、木星、金星、土星の五行と太陽、月の陰陽)にちなむ7種類の姿に変化(へんげ)して戦うなどのアイデアを用いたり、主人公のタケシがレインボーマンに変化する際に唱える『アノクタラ サンミャク サンボダイ』(阿縟多羅三藐三菩提)が、『この上なき(アノクタラ)真実なる(サンミャク)完全な悟り(サンボダイ)』を意味する言葉であったりと、「月光仮面」にも通じる「憎むな、殺すな、赦(ゆる)しましょう」の精神が貫かれた、実に仏教的で日本的なヒーローを生み出しています。
 そして「死ね死ね団」という日本の解体と日本人の殲滅が目的という実にリアルな組織を描いた川内氏自身は、決して本来の日本の国や日本人の在り方を否定、批判してる左翼的思想の人物ではなく、1960年代半ば頃から『エコノミックアニマル』と世界から批判されていた当時の日本の国や日本人の姿勢に対して、「日本の国や日本人の在り方はこれでいいのか!?」という強い想いから生まれた事は大変重要で、現代に暮らす我々にも強く突き刺さるものだと思いました。
 当時の「仮面ライダー」を始めとする「変身ブーム(第2次怪獣ブーム)」の最中、これ程までに「日本の国と日本人を守る」という事を真正面からリアルに描いたヒーローが生まれていた事が大変貴重ですし、この時代の作り手が視聴者、主にこれからの時代を背負う子ども達に一生懸命「目に見えない大切な何か」を伝えようとするその姿勢が作品に顕著に表れているのがよく分かります。
 7種類の姿に変化するなど、子ども達にも分かり易いビジュアル的な楽しみも持たせつつ、最終回の最後の最後まで主人公のタケシが悩み、苦しみ、もがきながら戦い抜いて前に進もうとする姿を描くというのは、今の時代ではなかなか見れないものではないでしょうか。

 一人の人間、または日本人として常に正しくあろうとするタケシの姿、現代の子ども達にも是非観て欲しいものですが、何せ「死ね死ね団」ってネーミングからして現代の放送コードに引っ掛かりまくりで(笑)、TVでの放送はちょっと難しいですよね(汗)。
 そういった意味でも、現代の異常なまでの『言葉狩り』には凄く違和感を感じます。


ヤマトタケシがレインボーマンに化身する際に唱える
『アノクタラ サンミャク サンボダイ(阿縟多羅三藐三菩提)』


タケシのお師匠 聖人ダイバ・ダッタ


「死ね死ね団」の首領 ミスターK


【太陽の化身】ダッシュ7(レインボーマンの本体にして基本形態)


【月の化身】ダッシュ1


【炎の化身】ダッシュ2


【水の化身】ダッシュ3


【草木の化身】ダッシュ4


【黄金の化身】ダッシュ5


【土の化身】ダッシュ6




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Posted at 2020/01/03 00:07:50

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