
またもや久振りのブログ更新ですね(汗)。
新型ウイルスの影響で予定していた町内会の定時総会は中止にしたものの、新年度を迎えるために、役員会や4月以降の町内会業務の準備に大忙しでございました…。
なんとか粗方の準備はできた(ハズ?)なので、久々に気合を入れてブログを更新してみようと思います(笑)。
今回は、東映不思議コメディーシリーズ第9作「魔法少女ちゅうかなぱいぱい!」(DVD全2巻)を取り上げます。
東映不思議コメディーシリーズは石ノ森章太郎原作の作品群で、昭和56年(1981年)の第1作「ロボット8ちゃん」から平成5年(1993年)の第14作「有言実行三姉妹シュシュトリアン」まで全14作が製作されました。
第1作「ロボット8ちゃん」から第6作「もりもりぼっくん」までは主にロボット、宇宙生物、妖精などのキャラクターが主人公の路線として製作され、第7作「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」、第8作「じゃあまん探偵団 魔隣組」は少年探偵団ものとして製作されました。そして、平成元年(1989年)の第9作「魔法少女ちゅうかなぱいぱい!」からは主役にアイドルを起用した「美少女シリーズ」路線へと変わっていくのです。
「~ぱいぱい!」は当初1月8日からの放送予定でしたが、前日の7日に昭和天皇が崩御された事により、15日からの放送開始となり結果として東映不思議コメディーシリーズとしては『平成最初の作品』となりました。
平成元年(1989年)当時僕は9歳で、この作品をリアルタイムで視聴していました。この当時、僕自身まだ「特撮マニア」ではなかった『堅気』だった頃でしたので、この度DVDを購入して30年振りに「特撮マニアの視点」で改めて観る事ができました。
何よりも、当時から主人公のぱいぱい(と、それを演じる小沢なつきさん)への憧れの想いで作品を観ていましたから、特撮おじさん張り切ってDVD買って30年振りに観ちゃいましたよ(笑)。
今日まさに全26話を視聴し終わりましたが、いやね…堪らんね。ぱいぱい(小沢なつきさん)の魅力も当時のまま素晴らしいのですが、「忍たま乱太郎」などの脚本も手掛ける浦沢義雄氏が作り出す『シュールな世界』が見事で堪りません。当時他局で放送されていた同じ東映製作の「スーパー戦隊シリーズ」や「メタルヒーローシリーズ」とはまた異なる世界観が魅力的です。
本作のあらすじとしては…、
中華魔界の【中華魔女ぱいぱい】を自分の花嫁にしようとする中華魔界の支配者【五目殿下】は邪魔なぱいぱいの恋人【レイモンド】の姿を魔法の力でラーメンに変えてしまいます。ラーメンにされたレイモンドは逃げる途中にナルトを落としていきます。
ぱいぱいは『ナルトの入っていないラーメン』(=レイモンド)を探すため人間界にやってきます。人間界では『3バカ兄弟』の母親代わりとして、高山家に住込みの家政婦として居候する事になります。
五目殿下からの命令を受けて、ぱいぱいを中華魔界に連れ戻そうとする間抜けな手下のヌルハチとタクラマカンや、街中の変な人たちが巻き起こす『珍騒動』に本来の姿であるチャイナドレス風の姿の中華魔女に『変身』して立ち向かうストーリー。…といったところでしょうか?
主役の小沢なつきさんの演技は今観ても上手いですし、高山家のお父さん【高山行男】役の斉木しげるさん、その行男の姉で3バカ兄弟の叔母にあたる『三軒茶屋のババア』こと【三軒茶屋小百合】役の柴田理恵さん、中華魔界のゲシュタポのリーダー【パイカル】役の大杉漣さん(故人)など、個性豊かなキャストが豪華で、主役から脇役まで皆が活き活きと演じてらっしゃるのが観ていて楽しいです。
また、この年(平成元年)の4月から施行された『消費税』がやたらと目の敵にされている台詞なども見受けられ、これもまた時代の空気が感じられて面白いですね(笑)。(この時はまだ3%如きで文句言ってたんだな(笑))
そんな本作ですが、当初は4クール(1年間)の予定で放送開始されたものの、主演の小沢なつきさんの都合から約半年の全26話で番組が打ち切りとなってしまいます。この番組終了と同時に小沢なつきさんも芸能界を引退しますが、数年後復帰する事となります。
…といった事情から、急遽後番組として「魔法少女ちゅうかないぱねま!」が製作され、残りの約半年間放送されました。この「~いぱねま!」の主役の島崎和歌子さんは、この作品の主演をキッカケに一気に多くのテレビ番組に登場する様になった訳です。
ちなみに、当時急に「~ぱいぱい!」が終わって「~いぱねま!」が始まったのは凄いショックだったなぁ…。島崎和歌子さんには何の恨みも無いんですが、正直僕はぱいぱい(小沢なつきさん)が目当てで観ていたマセガキだったので(汗)。
これまで「~ぱいぱい!」という作品が取り上げられる時には、決まって小沢なつきさんの降板騒動にばかりが語られてきましたが、こうして30年経ってそういった騒動も「歴史の一部」として改めて観てみると、この作品そのものが持つ『質の高さ』が見えてくると思うんですよね。この作品、もっと評価されるべき作品だなぁ…と強く感じました。
今では「プリキュア」が長い年月を掛けて多くの視聴者に評価されてシリーズ化されていますが、その昔東映も「実写特撮」、「特撮ヒロイン」というアプローチで同じような所を目指していた。そんな気がしますね。当時の「~ぱいぱい!」の人気が以後6年間も続く「美少女シリーズ」路線を作り上げたのは事実ですし。
少し時間が経ったら、続編の「魔法少女ちゅうかないぱねま!」のDVDも揃えちゃおうかしらね(笑)。

中華魔女ぱいぱい
(かわいいのでいっぱい貼っておきます(笑))

ぱいぱい
(かわいいので勿論いっぱい貼っておきます)

中華魔界の支配者 五目殿下

五目殿下の手下 ヌルハチ(右)とタクラマカン(左)

中華魔界のゲシュタポのリーダー パイカル

ぱいぱいの恋人 レイモンド

三軒茶屋のババア【三軒茶屋小百合】
柴田理恵さん…、真っ昼間に街中でこの格好攻め過ぎですね(笑)。

次作「魔法少女ちゅうかないぱねま!」の主人公いぱねま(島崎和歌子さん)
「~ぱいぱい!」の最終回最後のカットで登場します。
最終回なのに「つづく」っていうとこが異例ですね。
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Posted at
2020/03/22 00:02:14