
連休もあっという間に終わってしまいますねェ…。昨日は仕事でしたので4連休とはいきませんでしたが、来月の回覧板に添付する文書の作成なども片付ける事ができたので、まずまず有意義に過ごせたのではないでしょうかね。
さて、今年に入ってからようやく全巻揃える事ができた『ウルトラマンレオ』のDVD(全13巻)を先月やっと全て観終える事ができました。
『~レオ』は昭和49年(1974年)4月~昭和50年(1975年)3月まで全51話が放映されました。『帰ってきたウルトラマン』から続く【第2期ウルトラシリーズ】の最終作にあたる作品です。
『~レオ』といえば、故郷の星(獅子座L77星)を滅ぼされた主人公のおゝとりゲン(=ウルトラマンレオ)【演 : 真夏 竜】が、第1話の怪獣との戦いによってウルトラセブンに変身ができなくなったモロボシ・ダン【演 : 森次晃嗣】に地球の平和を託され、血の滲むような厳しい特訓や、自分が宇宙人である事で生まれる周囲の人たちとの軋轢に苦悩しながら成長していく姿を描いた物語ですが、この度全51話を鑑賞し終えて改めて感じたのは、おゝとりゲン(=ウルトラマンレオ)という一人の宇宙人と共に生きた梅田トオル【演 : 新井つねひろ】という一人の地球人の少年の成長を描いた物語でもあったのだなと思いました。
トオルはゲンが宇宙パトロール隊MAC入隊以前から指導員として勤めていた城南スポーツクラブに通う小学生で、既に母親を亡くしており家族は父親と、同じスポーツクラブに通う妹のカオル【演 : 冨永美子(現 冨永みーな)】がいるが、第3話ではその父親も宇宙人によって殺されてしまいます。二人の兄妹は父親亡き後、スポーツクラブの指導員である山口百子【演 : 丘野かおり】の元に身を寄せますが、第40話では妹のカオルや百子までもが円盤生物シルバーブルーメ襲撃の犠牲になってしまいます。
トオルはゲンを兄、時には父親の様に慕い、またゲンや周囲の人たちに支えながら暮らしていくのですが、トオルにとって父親と妹を失った悲しみは大きく、時折精神的に不安定になりながらも成長していく姿が物語全編を通して描かれていきます。まさに番組中盤までの台本の表紙に掲げられている【生きる厳しさと哀しさを鮮烈に謳う】というキャッチコピーを現したものとなっているのです。
この『~レオ』という作品、制作側の都合(視聴率の低迷やオイルショックによる製作費の緊縮など)により、【MACの全滅】、【主要キャストの降板】など、番組途中で大きな方向転換を余儀なくされたという非常に厳しい状況下で製作された作品ではあるものの、出演者の演技力の高さ、円谷プロ作品ならではの演出、脚本の質の高さなどが物語全編を完成度の高いものにしています。
また、僕自身ガキの頃に観た時は全く感じなかった部分として、演技力の高い子役俳優が凄く沢山出ている作品だなぁ…と思いましたね。梅田トオルという、ある種の【闇】を抱えた少年を一年を通して実に上手に演じきった新井つねひろ氏を始め、その妹のカオルを演じた冨永美子氏、第40話以降にゲンとトオルが身を寄せる美山家の次女あゆみを演じた杉田かおる氏、いずれの子役も現代の子役に劣らぬ演技力に改めてウルトラシリーズのドラマ作りに対する姿勢の凄さを感じます。
特撮作品の主たる視聴者は子供たちである事は今更言うまでもないのですが、こうして何十年も特撮作品を観続けてその魅力に憑りつかれていますと、自分自身がガキの頃に観た時には分からなかった(感じなかった)作品に込められた想いの様なものに、大人になってから改めて観返すことで気付いたりする事があります。10代後半の多感な時期に観た時に感じたもの、20代の頃、30代、40代、50代…と、自分が歳を重ねる要所々々で感じるものが微妙に違ったりするんですよね。なので、また5年か10年くらい経ったら第1話から観直してみたいですね!

番組中盤から生き別れた弟のアストラも登場します。

ウルトラマンキングは本作で初登場。レオにキングマントを授けます。

レオの代表的な必殺技。手持ちのアルティメットルミナスで撮影。

モロボシ・ダン【演 : 森次晃嗣】(右)、おゝとりゲン【演 : 真夏 竜】(左)

梅田トオル【演 : 新井つねひろ】

梅田カオル【演 : 冨永美子(現 冨永みーな)】

美山あゆみ【演 : 杉田かおる】

山口百子【演 : 丘野かおり】 1970年代の代表的な特撮ヒロインの一人ですね。
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2020/07/26 21:48:12