8/20発売のバンダイのソフビ『ウルトラ怪獣シリーズ』№178、地底怪獣 パゴスです。最近のウルトラシリーズでは『ウルトラQ』の怪獣が再び登場する機会があり、『ウルトラQ』の怪獣も以前よりソフビ化されてきていますね。 地底怪獣 パゴスは『ウルトラQ』第18話「虹の卵」に登場した怪獣で、学名は「パゴストータス」と呼ばれ、1950年代に中国の北京市郊外に出現した原子動物で、ウランを常食としており、それによって怪獣化したとされます。『~Q』の物語は、濃縮ウラン(ウランカプセル)を新産業都市の原子力発電所まで輸送中のトラックを襲撃するところから始まりますが、トラックから放り出せれたカプセルを見失ってしまい、そのまま新産業都市と破壊し始め、原子力発電所へ迫るも、ネオニュートロン液が搭載されたミサイルを撃ち込まれ、全身の体細胞が風化していくという最期を迎えます。 地底怪獣の名前のとおり高速度で地中を掘り進み、特殊な体内器官から放射される【分子構造破壊光線】が最大の武器です。この光線は人間の目には【金色の虹】の様に見えると言われています。 パゴスのデザイナーは成田亨氏で、パゴスの着ぐるみは東宝から映画『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』で使用されたバラゴンの頭を切り落とした状態で貸し出されたものを改造して製作されたものとなります。背中の辺りはバラゴンの名残をよく残していますよね。 バラゴンの着ぐるみは、パゴスに改造された後『ウルトラマン』ではネロンガ → マグラー → ガボラ → アトラク用ネロンガへと改造された後に東宝に返却され、再び映画『怪獣総進撃』に登場するバラゴンへと戻された凄い着ぐるみというか、凄い怪獣です。バラゴンを含め、パゴス以外の怪獣は割と頭の大きな怪獣ばかりですが、このパゴスはかなり小さめの頭部で顔もどこか東洋的で格好良いんですよね~。 この度のソフビ化は現在放送中の『ウルトラマンデッカー』の第6話「地底怪獣現る!現る!」に登場した事によるものですが、このソフビのパゴスの彩色がちょっと不満なんですよねぇ…。僕的にはパゴスってもっと全体的に黄色や茶色が強い印象なんですけどねぇ。なんか、モノクロ作品の映像イメージをそのままソフビ化しちゃった感じにしか見えないと言いますか、灰色基調ならばもっと深い色調の方が良かったなぁ。 僕はとにかく『~Q』の「虹の卵」に登場するパゴスが好きでして、特に物語終盤の新産業都市襲撃のシーンが最高に格好良くて興奮するんですよ!新産業都市のミニュチュアセットが実に素晴らしく、あの襲撃シーンは普通に劇場映画レベルの特撮だと思いますね。あれを観ると、パゴスを主役にした劇場映画観てみたいなぁ…と、毎度思ってしまいます(笑)。