
昨年(令和4年)、NHK教育テレビ(今はEテレとか言いますな)で放送された特撮ドラマ『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』の主人公、タローマンをフィギュア化したキタンクラブの500円カプセルトイ『タローマン フィギュアマスコット(全5種)』を購入しました。この商品4月頃から市場に出回っていたのですが、店頭で見かけても必ず売れ切れており、なかなか買えなかったので今回またしてもAmazonでフルコンプリートセットを購入して揃えた次第です。
『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』は、芸術家、岡本太郎の【作品】と【言葉】をモチーフとして昭和47年(1972年)に制作された特撮番組という設定で作られた特撮ドラマであり、主人公のタローマンをはじめ登場する【奇獣】と呼ばれるキャラクターは岡本太郎の作品をモチーフとしたものになっています。
番組は全10話、1話5分番組で構成されており番組の最後には幼少期に再放送を視聴していた【タローマンマニア】という設定でサカナクションの山口一郎氏のインタビューパートがあり、タローマンや岡本太郎の作品について語ったり、当時のタローマングッズを披露したりします(笑)。
主人公のタローマンは、シュールレアリスム星出身の巨人で、頭部(タローマスク)は、岡本太郎が日本万国博覧会の前年、昭和44年(1969年)に制作した作品『若い太陽の塔』がモチーフとなっており、身体の赤いライン(タローライン)は『太陽の塔』がモチーフになっています。
タローマンは【べらぼうな巨人】であり、決して【正義の巨人(ヒーロー)】ではなく、他人の評価を気にせず、真剣に遊び、趣味などの自分の好きなものに命(人生)を懸け、同じ事の繰り返しを嫌い、善悪の概念もない。そんな岡本太郎のような巨人なのです。
昨年の本放送開始から話題を呼び、何度か再放送もされ『タローマンヒストリア』なる10分の特番まで制作される人気ぶりで、既にBlu-rayとDVDでソフト化もされており今回のカプセルトイのフィギュアも大変な人気のようです。
フィギュアは、バンダイのガシャポンで展開されている『HGシリーズ』よりもサイズが小さいですが造形や塗装は申し分なく、1個500円というのも何とか我慢できる感じです。ちなみに、この『タローマン フィギュアマスコット』を販売しているキタンクラブは、『コップのフチ子』シリーズを販売している会社で、なかなか面白い商品を次々にカプセルトイで販売していますよね。僕はコップのフチ子は買った事ないですし、この会社のカプセルトイは今回初めて買いましたけど、フィギュアのサイズを除けば品質的にはとても良いんじゃないかと思います。

①べらぼうな巨人、タローマン。

②爆発する芸術の巨人、タローマン。
タローマンの必殺技「芸術は爆発だ!」のポーズ。これを喰らった相手は7色になり四散します。

③くつろぎの巨人、タローマン。
第6話「美ってものは、見方次第なんだよ」で、惑星ゲルダでタローマンがくつろいでいるシーンを再現したもの。

④ビルの窓を突く巨人、タローマン。
第2話「自分の歌を歌えばいいんだよ」に登場する奇獣「歓喜」の身体から飛び出た棘のようなものを引き抜き、歓喜を「芸術は爆発だ!」で昇華四散させたあとに、引き抜いた棘でビルの窓ガラスを一つずつ突いていくタローマンを再現。

⑤やさしさの巨人、タローマン2号。
第4話「同じことをくりかえすくらいなら、死んでしまえ」で、シュールレアリスム星からタローマンを助ける為に登場したタローマン2号。結局、奇獣「駄々っ子」諸共タローマン2号もタローマンの「芸術は爆発だ!」を喰らって昇華四散します(笑)。

そう、べらぼうな巨人、タローマンである。

芸術は爆発だ!

タローマン2号
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Posted at
2023/05/05 11:47:02