
Amazonで注文していた映画『ネズラ1964』のBlu-rayソフトが先日自宅に届きました。
『ネズラ1964』(3Y Film製作、監督 横川寛人)は、かつて大映が『大怪獣ガメラ』の前年(昭和39年)に公開を予定していたものの途中で製作が中止された怪獣映画『大群獣ネズラ』の企画、製作と製作中止に至るまでの舞台裏を描いたノンフィクション映画です。登場人物の名前は当時の大映関係者など実在の人物の名前をもじったものとなっていますが、『~ネズラ』製作、公開中止までの経緯と顛末は史実に基づいたものとなっています。
このノンフィクション映画の元となる『大群獣ネズラ』の物語は…
東京都の南端にある離島の宇宙食糧研究所で超高単位カロリーを持つ画期的な宇宙食【S602】が開発され、その【S602】を食べたネズミが突然変異を遂げて巨大化してその大群が街を暴れ回る…というもので、最終的にはネズラ同士を共食いさせることで更に巨大な【マンモス・ネズラ】を生み出し、マンモス・ネズラとネズラの共倒れを図る…。というものなんですが、撮影途中で衛生面などの諸問題により撮影所内外から苦情が出たり、保健所からネズミの殺処分の指示が出たり…という事で最終的に撮影が中止されたものです。計画どおりに公開されていれば大映としては初となる特撮怪獣映画でしたが、仮にもしそうなっていたら逆にガメラシリーズが誕生していなかったかもしれませんね。
今回購入した『ネズラ1964』は製作費350万円という低予算で製作された自主映画のような作品ですが、螢雪次朗氏、佐野史郎氏などキャストがとても豪華です。本作でもネズミがミニチュアの中で暴れまわる(ウロウロしてるだけかもしれませんが…)様子を再現していますが、僕も昔持っていた書籍で当時の『~ネズラ』の撮影時のスナップ写真などを実際に見たことがありますけど、まぁ…本物の動物を使った撮影、しかもネズミとなればやはり様々な点で撮影は困難を極めた事は容易に想像できますよねぇ…。
しかしながら、撮影が中止されて遂に公開される事のなかった【知られざる幻の作品】みたいなものに改めて焦点を立ててみたこういった作品というのは、ある意味この時代だからこそ作る事ができたのかもしれませんね。

Blu-rayのパッケージはリバーシブル仕様になっています。
ブログ一覧 |
特撮関係 | 趣味
Posted at
2023/10/24 22:21:27