昨日(11/25)発売のバンダイのソフビ人形『ムービーモンスターシリーズ』、アンギラス(1955)です。 遂にソフビ化された初代アンギラス。アンギラスはゴジラシリーズ第2作『ゴジラの逆襲』(昭和30年4月公開)に登場する怪獣で、別名は【暴竜(暴龍)】です。歴史あるゴジラシリーズの中でゴジラと最初に戦った怪獣ですね。 『怪獣総進撃』以降の2代目アンギラスはシリーズ路線も相まって【ゴジラの相棒】という印象が強いですが、この初代アンギラスは獰猛で俊敏な性格で、ゴジラと大阪の街で仁義なき死闘を繰り広げます。また、アンギラスもゴジラ同様に1億5千年前に生息していたとされるアンキロサウルスが水爆実験の影響で怪獣化して現代に甦った…というもので、熱核兵器を作り上げた人間たちの所業が【怪獣】という形となり人間の文明を破壊するという、前作以来のテーマが貫かれています。 大阪の街で組み合い、もみ合い、嚙みつき合う…文字どおり死闘を繰り広げた2大怪獣ですが、最期はアンギラスがゴジラによって喉を嚙み切られて致命傷を負い、放射熱線に焼かれて死亡します。以後のゴジラシリーズではこれほどまでに怪獣同士の野性味のある戦いや、明確な死の描写を観る事はなかなかできない事を考えると、この『ゴジラの逆襲』という作品の評価も前作『ゴジラ』とは違った視点でできるのではないでしょうかね。そして、このゴジラとアンギラスの死闘を映画の中盤で見せ、映画の終盤には人間たちが前作同様にゴジラを何とか攻略するための物語が描かれているというのも、これ以降の怪獣対決路線のシリーズ作品では観られない面白い構成ですね。 …そして、何と言っても今回のアンギラスのソフビの造形の素晴らしさですよ。久々の傑作ソフビ誕生!って感じの気合の入り方ですね。カラーは『ゴジラの逆襲』のモノクロをイメージしたものになっていますが、口の中などはちゃんと赤く塗られていますし、身体全体の鱗のや背中の棘、尻尾などの造形などを見ても【メーカー希望小売価格 3,300円(税込)】という商品としてはかなり頑張っている感じがします。実は今回、このアンギラスと一緒に『ゴジラの逆襲』版のゴジラのソフビも発売されたのですが、まぁ…お小遣いという名の予算的都合もありますのでとりあえず僕の好きなアンギラスを先に購入してきました。ゴジラは来月に持ち越しですね(笑)。 何気に僕は結構【四足歩行怪獣】が好きなんです(笑)。四足歩行怪獣って、映画などではなかなか主役を張る事が少ないですけど(バランとかバラゴンとか…)、巨大な怪獣が四足歩行で地を這うように暴れる姿は迫力満点で格好良いと思うんですけどねぇ。僕がもし【作る側】だったら、このアンギラスとか『ウルトラQ』のパゴスとか主役にして怪獣映画作ってみたいですけどねぇ。