本日発売のバンダイのソフビ人形『ムービーモンスターシリーズ』、ゴジラ(1971)です。自宅近所のジョーシンで購入しようと思ったのですが、開店の1時間以上前からガンプラ目当ての人たちが沢山店の前に並んでいたので、開店して少し経ってから店に行ったら見事にお目当てのゴジラが売り切れており、お陰でクルマで30分ほど掛けて別の店舗で買うハメになりました(汗)。まぁ…無事に買えたから良かったけど。 …という訳でして、なんとこの令和の時代にゴジラ(1971)のソフビが発売となりましたよ。ゴジラ(1971)は昭和46年7月公開のゴジラシリーズ第11作『ゴジラ対ヘドラ』に登場するゴジラで、ファンの間では俗に【ヘドゴジ】と呼ばれているゴジラです。 本作公開の前年(昭和45年)の1月に円谷英二特技監督が亡くなり、本作は円谷氏の没後初めてとなる新作ゴジラシリーズとなります。ちなみに前作『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』の公開は昭和44年(1969年)12月であり、円谷氏が亡くなった昭和45年(1970年)はゴジラシリーズの新作映画公開が無かったのでした。映画産業の斜陽化による深刻な営業不振の状況だった東宝は円谷監督が亡くなったのとほぼ同時に社内の「特殊技術課」を廃止しており、本作もそれまでのシリーズ作品よりも大幅に製作費が削減されています。 そんななか、1970年代という新しい時代を迎え新たなゴジラシリーズを作ろうという意気込みで本作を監督した坂野義光氏は、当時大きな社会問題となっていた大気汚染や水質汚染といった公害問題を作品のテーマとして全面に押し出し、ゴジラと対戦する怪獣もヘドロの怪獣である【ヘドラ】としました。また、坂野監督は晩年まで本作の続編となる『ゴジラ対ヘドラⅡ』の製作に意欲を燃やしておられました。 さて、そんなヘドゴジですが、着ぐるみ(スーツ)は昭和43年(1968年)公開の『怪獣総進撃』の【総進撃ゴジラ】の着ぐるみを流用しており、撮影時の損傷、経年劣化などによって細かなディテールが変化していますが、顔は確かに総進撃ゴジラに殆ど似ている感じですね。 また、本作ではゴジラが口から吐く放射能熱線を推進力として後ろ向きに空を飛ぶ驚愕のシーンが登場しますが、こちらは『怪獣大戦争』のシェーゴジラを商品化した『ムービーモンスターシリーズ躍動(ポージング)』で、今後是非とも商品化して頂きたいですね(笑)。 いやぁ…令和の時代にヘドゴジのソフビが発売されるとは思いもしませんでしたが、これで1970年代のゴジラでソフビ化されていないのは『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』に登場するゴジラ(1972)のみとなりましたので、これは何としてもバンダイにはゴジラ(1972)の発売を切にお願いしたいところですね。