
ステラに搭載されている「EN07型」水冷直列4気筒です。スバルはこのEN07型エンジンを、1990年登場のスバルレックス(KH3~4型)で初めて搭載して以来、今日まで19年に渡りスバルにおける軽自動車全車に搭載されてきました。エンジンヘッドカバーには「クローバー4」と云う愛称が書いてあり、現在では国産車唯一のスーパーチャージャー搭載エンジンだそうです。19年間様々なスバル車の「心臓」として使用されてきた歴史は勿論凄い事ですが、長年において改良が重ねられた事で成熟されたものになっているのは間違いないと思いますね。
80年代半ばから軽自動車を生産する各メーカーが、2気筒から3気筒に切り替えたなか、スバルだけは4気筒を選択をしました。確かに多気筒化する事で振動や騒音においてはかなり改善が図れる訳ですが、その一方で2気筒や3気筒よりも部品点数が多くなり、エンジンも大型化するというデメリットも生まれてきます。また、2気筒や3気筒に比べて熱損傷率及びフリクションロスが大きく、燃費を悪化させるという欠点もありますが、19年という歳月の中で改良が重ねられ、現在では他のメーカーの3気筒に引けを取らない燃費性能を得ている様です。
そしてスバルはこのEN07型及び、前身であるEN05型(550cc)の開発当初から、無段変速機CVTと、飛行機屋らしく低速域から過給が可能なメカニカルスーパーチャージャーが採用されているなど、まさに「スバル伝統のエンジン」というに相応しいエンジンです。ちなみに僕の乗っているNAのステラには、連続式可変バルブタイミング(AVCS)仕様のDOHCヘッドが採用されているEN07D型が搭載されています。
昨年、トヨタからの出資率が拡大した事によりスバルは軽自動車の自社開発、生産から完全に撤退すると発表し、今後は同じトヨタ傘下のダイハツ製軽自動車を供給してもらい、販売するという事です。僕は軽自動車のメーカーと言えばスズキが一番好きですが、スバルも同じ位好きなメーカーですね。正直スバル製の軽自動車がなくなってしまうのは寂しいです。僕はヴィヴィオ、ステラ、前の職場ではサンバーを乗ってきた訳ですが、スバルの軽って上質と言うか妥協してない感が強く伝わってきますよね。過剰なまでの拘りって言うんですかねぇ?
だからこそ、「大事に乗ろう!スバルの軽自動車。」って感じですよね!
Posted at 2009/07/05 15:43:05 | |
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