
先日の日本海クラシックカーレビューの会場である、フォッサマグナミュージアムに静態保存されている、東洋活性白土(株)でかつて活躍していた2号機関車『くろひめ号』(協三工業製)です。旧車と併せて撮影してきました♪
このくろひめ号、地元の糸魚川市にかつて存在した東洋活性白土(株)の製品(活性白土及び酸性白土)や燃料(重油)の運搬を目的とした東洋活性白土専用線として運用されていたミニSL(軌間610mm)です。くろひめ号は昭和57年の会社解散、工場閉鎖まで東洋活性白土の工場から、国鉄糸魚川駅構内に設けられた引込み線の積み換えホームまでの約700mを走っていた訳ですが、このくろひめ号こそが日本国内最後の実用蒸気機関車だという事だそうです。会社解散、工場閉鎖に伴い、当然専用線も廃線となりました。しかしながら、このくろひめ号は東洋活性白土から糸魚川市に譲渡され、糸魚川市教育委員会の所有物として、昭和62年に糸魚川小学校にて静態保存される事になりました。その後、平成19年に開催された『大鉄道博覧会』に出展する際に小学校から搬出され、現在はフォッサマグナミュージアムに移されて、再び静態保存されています。
旧車イベントの会場内で、さりげなく貴重な文化財に出逢えるのも良いですね~。
一応、屋根が掛かっていますが、なにせ屋外での静態保存なので、やはり劣化が心配ですねぇ…。歴史的に見ても貴重な機関車ですから、糸魚川市にはもう少し手厚い管理を願いたいです。

Posted at 2012/09/05 21:09:54 | |
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